五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

不安感と悩み

2011年07月01日 | 第2章 五感と体感
どんな「不安感」の感情なのか。
これが、自分自身で知覚し出したら、次は自分の「悩み」に取り組んでいきます。

不安感と悩みは、少々違うように思います。

自分の悩みを言語化しても、それが本当の悩みかどうかは、自分の不安感をあぶり出していかないと解らないケースがあるように思っています。

同じ悩みを訴え続け、それがいつも同じような内容だとしたら、その悩みから表出する感情って、一体何なのでしょう。

悲しい…
イライラする…
焦り…
怖い…

では、いったい、それらの感情に相対する理想の領域って、何なのでしょう。

人間関係を上手くしたい…
言いたい事を言いたい…
テストの点数を上げなくてはならない…
毎日、会社や学校に行かなくてはならない…

理想と現実の感情のギャップが、大きく離れている場合、不安な感情はますます大きくなっていきます。

そんな時、理想の領域の部分を、一旦忘れて、自分の感情だけ、不安感にだけ焦点を当ててみると、今まで感じていた不安感とは違う不安感が表出してくることがあるようです。

そこで、改めて、今までとは違う不安感に相対する理想を考えてみると、今までの理想とは違うものが表出されてくることに気付いたりします。

つまり、悩みだと思っていたことが、本音の感情を見据えることによって、もっと核心に近い悩みが表れてくる場合があったりするわけです。

「核心に近い悩み」は、多分湧き出す感情によって自然と導き出されてくるようです。

ぐるぐると同じ悩みが繰り返されているとき、きっとそれは、その人にとって今必要な現象なのだと思います。
同じ悩みを繰り返すことによって生き延びている現実があるからです。
でも、ある日、それをほんとうにどうにかしたい、と思った時、改めて自分の理想と現実のギャップを考察することが出来るようになるように思います。

答えは自分の内にあるのです。人を頼っても答えは生み出されませんが、否定も肯定もせず聴いてくれる誰かが傍に居たら、いつの日か自分の箍(たが)が外れて、自分自身と向き合うことに恐れが無くなっていくことが、解決の糸口になっていくのでは…。

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