五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

いにしえを体感する

2011年07月22日 | 第2章 五感と体感
能の謡曲本の道行きの箇所を読んでいるとあっという間に京都から坂東や陸奥へ行けてしまうので、時空の魔法に掛けられた様な気分になります。

しかし、一見短いと思われる謡曲には壮大な情景描写と細やかな心情が籠められています。

自分が行ったことがある場所であれば具体的な情景を想像できるのですが、例え知っているとしても時代が違えば町も人の様子も違うので細かいところまでを想像することはできません。
でも、時を経ても地形や風景、気象、空気感はいにしえと共感できる体感を感じることができるのです。

今読んでいる新平家物語も、この体感をありがたく思いながら私の旅の記憶と絡めながら楽しんで読んでいます。

昨日は、土用の丑の日。神田に用事があったついでに、久しぶりの涼やかな気候に誘われて鰻を買いがてら日本橋、京橋を経て、銀座まで歩いてしまいました。地形もさることながら、江戸時代から続いている店の看板を眺め、お江戸情緒を体感し、遠くに見える江戸城を妄想しながら軽やかに歩きました。何というか、昨日は商人(あきんど)の気分です。

歩くだけでこんなに楽しめるなんて、なんと安上がりなんだろう、とも思いますが、時空を超えた妄想をしながら当時と共感できる体感を感じながらのお散歩は、誰にでもできるお気軽な歴史体感だと思います。

行って、見て、体感しながら歴史を楽しむと、現在の自分だけに囚われない視野の広がりにも繋がりそうです。

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コメント
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