2012.7.14(土)-15(日) 北岳に行ってきました。
この三連休は普段3日ないと行きづらいところへ行こうと、日本海側、新潟、長野県北部、
と3つの場所を予定していた。
・・・が、天気予報が良くない。
どのエリアも天気じゃないと行きたくないところだったので、ギリギリまで悩んだ結果、
一番天気予報が良さそうな山梨県あたりで行ってないところ・・・「北岳」が急浮上。
ということで突然A~Cまでのパターンを全部白紙にし、土曜日の朝あずさに乗りました。
コースを考えたのですが、どう足掻いても私の足でテント装備で稜線まで行くのは無理。
と悩んでいたところ、山友のJちゃんから「白根御池小屋のテン場は最高ですよ」との情報。
そっか、それなら私にも行けそうだ!と初日は白根御池小屋までの約3時間。
こんなのんびり出発はそんなにいないだろう、と思ったらいるはいるはいるは・・・さすが三連休初日。
甲府駅9:00発の広河原行きのバスは30分遅れて9:40頃4台で出発しました。
大混雑の中、12時ちょっと前、ようやくバスは広河原へ。
ああ、懐かしいな。
まだ山歩きひよっこだった頃北沢峠目指して早朝きて、移動だけでヨレヨレになった私の目に映った、
北岳に行くデカザックの山やさんの迫力。「私には遠い世界」と思ってたあの日を思い出しました。
多分北岳が見えるであろうスタート地点ではご覧のように雲の中。
この日の予報は曇り&小雨、でも日曜日は曇り&晴れ。
明日の回復を祈りながら写真でしか見たことのなかった、アチラ側、への橋を渡りました。
ついたときは寒かったけど、歩き出して15分でもう汗ビッショリです。
今年は山に行ける日に天気が悪くて、GWに1時間背負っただけのほぼ今年初めてのテント泊ザック。
重くて辛くて写真などほとんど撮れず、後から来る人にどんどん抜かれていきました。
ようやく急登が終わったと思ったら、ここから30分で小屋だって、ほっ。
夜叉神から南御室への道に雰囲気が似てるな、と思いました。
やった!橋から約2時間10分、ようやく白根御池小屋テント場に着きました!
もう張るスペースがないくらい混んでいまして・・・50くらいは合ったのでしょうか?
それでも小屋の前の小高いところにスペースをみつけ、我が家完了。
いやもう、ホントにこのテント場は素晴らしい!
南アルプスの手がしびれるほど冷たいの天然水がジャバジャバでていて、しかも使いたい放題。美味しい!
トイレは(テントの人も)水洗、小屋の人も親切でとにかくキレイ!ビールはヒエヒエ(¥500)ジュース(¥400)
なんでもあり、でまずは生ビール(¥800)でしょ!
小屋のテラスからは鳳凰三山が眺められて、気分は最高ですよ♪
さて、明日は早いので早速夕飯の支度(ダンナが)
小屋前のお花(ミヤマハナシノブ?)を眺めながら、今日はお豆のアボカドヨーグルトサラダ&カレー焼きそば。
大勢の人がいるはずなのに、テント場は静かで(たまたま?)とても快適。
早々に眠りに入ったのですが、雨の音が・・・
ふったり止んだりを繰り返していました。
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2012.7.15(日)
明け方まで降っていた雨も止んだ、今日は北岳ピストンして戻ってくる予定。
やっぱりモタモタしてしまい、5:30ようやく出発。
八本歯目指してまずは二俣まで。
おお、雪渓が見えました。と・こ・ろ・が・・・。
八本歯方面への雪渓通過ポイントが解らない
道標はこの上を指している?たまたまこの時間帯に居た2組は道標の通りあがっていく。
ここを少し上がれば雪渓を渡るポイントでもあるのかな?とよく解らないまま進んで・・
やっぱりどう考えてもこれって右俣コースだよね・・・
(こんな時に限ってGPS不具合で動かず)
でも自分でルートを見出せない程度のレベルなんだから、八本歯はアナタには無理だよ、ってことだったのね。
と変なところで納得して諦め、とにかく山頂を目指そうと進んでいきます。
天気よくなるどころか・・・ちょっと嫌な感じになってきてますけど・・・
小さい雪田を渡り、ちらほらお花が増えてきたな~と思ったら急に賑やかな声が。
草すべりの分岐に到着しました。
タカネヤハズハハコ(?)やイワカガミ
お花も増えてきましたが・・・
風も強くなり、小太郎分岐のあたりまで来るとゴウゴウと音が。
慌ててカッパの上を着て、進んでいきました。
すれ違いで待ってると風が痛いよーー!
ココハドコ?ナントイウオヤマ?
全くどこを歩いているのか解らないまま、前方にテントが見えた。肩の小屋到着。
ここがウワサのテント場ですか・・・やっぱりすごい
この強風の中でテント張るんだから、軟弱な私には到底無理。やっぱり南アは本気度が違うな、と思いました。
何度も写真だけ見ていた肩の小屋。ここから山頂まで約50分。
さらに雨と風が強そうなので、全身カッパ装備にし、ピークを目指します。
そして、強風に絶え、雨粒に耐え、(写真撮る元気ナシ)アップダウンし、
ただただピークを目指して進むと・・・
見えた・・・北岳山頂。
先ほどまでの強風は、不思議と山頂付近だけ穏やか。
日本第二位の3193m、どんなルートであろうとも一応ここがピーク。
こんな天気でもたくさんの人が訪れる北岳山頂、何も見えない悔し紛れに山名盤持ったりして(笑)
一応がんばったもんね、担いできた「suntory オールフリー」で登頂の乾杯~
だってオールフリーの元は南アルプス天然水ですから♪
3193mの一本は、雨だって格別です!!
待ってみたところで何も見えそうにもないので、下山です。
こんな高所でしがみ付いて咲く花たちに、また元気をもらいました。
ホントはここ、素晴らしいお花畑なんですよね。
強風に揺れながら、一面に咲くハクサンイチゲのなんて愛らしいこと。
クモマナズナ?ピンクはコケモモかな?
キバナシャクナゲ、アオノツガザクラ?
イワウメ、オヤマノエンドウさん・・・
初見のチョウノスケソウさん、いっぱいいっぱい咲いていたハクサンイチゲ
肩の小屋に戻ってきて一息。
いつか来たかった、多分父も見ただろうこの風景(亡くなってから若い頃の写真を見て山登りをしていた事をしった)
キタダケソウは見れなかったけど、ここに立てただけ、お花を見れただけでも幸せだったかな。
肩の小屋を後にしたら、お約束通り風も穏やかになり、だんだんガスも取れ、
登りのときは近くしか見えなかったシナノキンバイのお花畑。
ここのお花畑は本当に見事だったーーー。
となんとなくガスの取れてきた景色、山頂に後ろ髪引かれながら下りてきたら・・・
あらら?? なんとビックリ、こんな方や・・・
あんな方にバッタリ。信じられない
天気の回復を待って、1日ずらして入山したという(別々の)お二人。
稜線で迎えた朝はどんなだったのでしょう?景色はお二人に託してさようならです。レポ楽しみです
草すべり方面に下りてきたら、今朝解らなかった八本歯へ向かうルートに人の列。
そうか、そうやって雪渓をずっと歩いて登るんだ。今頃知りました、勉強不足の自分を恥じましたが(汗)
これでよかったのでしょう。
御池が見えてからもなかなかつかない草すべり。
小屋の人がこのルートのピストンを進めていたけど、登りはなかなかしんどそうです。
カッパを脱ぐタイミングを失って、汗かきながらテント場へ。
ただいま===3
ホントは今日晴れのはずだったけど・・・終わったことは仕方ない。
下山してきたら絶対に食べようと思っていたソフトクリーム(白桃¥500)でオツカレ!
ほてったカラダに最高のご馳走でした
最終のバスに乗り遅れたら大変。テントを撤収して急ぎ足で下山です。
下ってみて改めて思うけど・・・段差が大きくてしんどかったね、この登り。
ここを一気に稜線まで歩き通せる力を持ってる方、本当にすごいや。
ノンストップでぐいぐい下って・・・
昨日通った「広河原山荘」到着。
途中で富士山の帰りみたいに足を引きずった人々を何人も見たけど。
ここまで疲れたけどちゃんと降りてこれたことに感謝しなくちゃですね。
バスの時間まで1時間以上あるので、先に調べておいたシャワー室お借りして二日間の汗をサッパリ。
甲州と言えば@鳥モツ 生ビールで乾杯して初めての北岳を終えました。
ガスで全く何も見えなかった北岳。正直どんな山を登ったのか?さっぱり解らないままだったので、
なんだか不完全燃焼・・・やっぱり日本最大の稜線を五感で感じたかったし、この眼で見たかったな。
またいつか、かな。
おしまい。
【行程】1日目:新宿6:30(あずさ)→甲府駅8:00~9:40→広河原ゲート12:15→御池小屋14:20
2日目:御池小屋5:30→草すべり分岐7:30→肩の小屋8:30→北岳山頂9:20~9:40
→御池小屋12:30~13:35→広河原山荘15:20→甲府駅行きバス16:40→18:40甲府駅
まさに南アルプス天然水♪
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