2017.05.05 こどもの日
石鎚山の翌日は剣山へ
【山頂付近から・見渡す限り山】
剣山は”四国の屋根”と呼ばれ、晴れた日には室戸岬、大山まで見渡せる、
西日本第二位の高さを誇る標高1955mの主峰、と書いてあります。
剣山登山口”見ノ越”へのバスアクセスは3通り
①穴吹駅から(1往復)
②池田バスターミナルから(または大歩危駅・2往復)
③貞光駅から(3往復)
どのルートも季節運行・一日に1~3往復、途中でバス乗換、片道2時間ほどかかるという山深さ。
バスルート3つのうち、一番早く登山口に着けるのが③貞光一宇ルートですが、
貞光駅は無人駅。7:35発のバスに乗るためにはこの周辺に宿に泊まらなければ無理。
宿を探すも、ネットで予約できるような宿は集中する為か既に満室で・・・
調べて直接電話して取れた阿波池田駅の宿はバレー部女子高生達で賑やかな、
お母さんたちの優しさが沁みる宿(民宿)でした。そういう宿大好き♪
阿波池田駅から貞光駅に移動し、バスに乗ります。
同乗したのは他3組だったかな?
こちらも渓谷美を眺めながら進みますが、途中はやはりすれ違えない程道が細く、
更に途中でバスを乗換えてからもまだまだ走り・・・ようやく登山口へ着いたのが9時過ぎ。
でもこの日の天気予報は曇一時雨だったのに、昨日と逆で青空が見えていました。
「青空の山頂で三嶺方面を眺めたい」
という目的があるし、帰りのバス時間までに戻らないと莫大なタクシー代がかかるので、
のぼりは時短でリフトを使いました(駐車場から既に山頂見えてますけど)
登山リフト終点(西島駅)から約1時間の登りで山頂に着きます。
最短の尾根道コースを行きます、ガスにまかれないうちに急げ!
途中に”刀掛の松” 安徳天皇にまつわる伝説があるそうです。
”剣山”という名前の由来も、山頂の宝蔵石の下に安徳天皇の御剣を納めたことからきているようです(諸説あり)
どことなく奥秩父を思わせる雰囲気の中、剣山本宮宝蔵石神社の鳥居をくぐり・・・
木道が出てくると・・・
その先が山頂でした。
雲は多いけど、なんとか青空もった~。
山頂はなだらかな地形で「平家の馬場」と呼ばれています。
名前の由来は、昔、源平の合戦に敗れた平家が再起をはかるため、乗馬の訓練をしたかららしい。
人気のお山と、子供でも気軽に登ってこれるので山頂標識前は順番待ち。
こどもの日ということもあってか、家族連れで賑やかでした。
ここから見たかった景色は・・・
ジロウギュウへの伸びやかな稜線。
以前、ここを三嶺まで縦走したいと思って計画したのですが、
アクセスと日程を考えると今の私には無理なので諦めて日帰りにしました。
せめてここだけでも眺めたいと思っていたので、晴れてくれて良かった~
さあ、目指せジロウギュウ!
しか~し・・・今日の問題は天気ではなく私の腰の痛み(笑)
下りが特に痛いのでいつもの3倍くらいノロノロしか歩けません。
私のスピードでは時間的に間に合わないので、ダンナ様だけがまた次郎ギュウの山頂へ。
私は途中まで行って引き返しました・・・残念だけどま、仕方ない。
近くに見えても片道一時間ほどかかります。
剣山(太郎ギュウ)への登り返しでまたひと汗かきました。
頂上ヒュッテでバッチを買い、お昼を食べて下山。
下りは登りとは別の遊歩道コースで、リフトは使わず下りて行きます。
赤い屋根のが剣山のご神体が祀られている『大剱神社』(強力な縁結びのご利益がある神社だとか)
日本100名水に選ばれた『御神水』もこの近くにあります
にょきっと出ているのは”鶴岩亀岩”岩越しに先ほどいたジロウギュウが見えます
右方向に連なるのが三嶺への稜線かな。
(下山してから知りましたが剣山に登り返さなくてもこちらに直接これるルートがあった)
リフト西島駅からは裏側の静かな道へ
こちらには”祖谷川源流の谷”最初の一滴がありました。
最後は剱神社に着いて終了。
とりあえず腰がパキっとならずに無事に歩けたことに感謝し、手を合わせます。
バス停に戻る途中、土産物店の店先に、昨日石鎚山で見損なった初見の”雪餅草”が!
やった♪
修験道らしさが際立つ石鎚山、なだらかな稜線が美しい剣山。
タイプの異なる二つの山を歩くことが出来て楽しい二日間でした。
帰りは違うバス”池田東祖谷ルート”で宿のある大歩危峡まで。
途中”久保”というBSで四国交通のバスに乗り換えますが、
店もなーーんにもない静かな民家の脇で、20分ほど発車時刻を待ちました。
こちら側は有名な”祖谷のかずら橋”等、観光スポットがあるのですが、寄ってる時間がありません。
なぜならバスがこの一本しかないから、降りたら帰れないからです。
こういう時はやっぱり車が便利。
翌朝、旅の最終日。
大歩危駅からまたしても急に思いついて帰路途中に一か所寄る事に。
みれなかったかずら橋のミニチュアが駅のホームに合ってイメージが掴めました( ̄▽ ̄)
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▽観光編・詰め込みプランその2▽
山へ行くためのバス時刻を最優先に計画したので忙しくて時間が取れなかったけど、
やっぱり本場のさぬきうどんが食べたい。
でも地元の製麺所はだいたい車じゃないと行けないような場所。
途中駅からちょっと寄るとなると丸亀では無理・・・
とググってみると乗換駅で行けそうな所みっけ☆
徒歩15分で無事、地元の方で賑わうセルフ讃岐うどんを味わうことが出来ました。
スマホのおかげですね、スマホのない時代にはこんな予定変更出来なかったもん。
注文したのは”釜揚げ” もちもちで美味しかった。
▽観光編・詰め込みプランその3▽
多度津で寄り道した後は、瀬戸大橋を渡って・・・
姫路駅下車
そうです、姫路と言えば姫路城 初めてお目にかかります。
てくてく20分ほど歩いて姫路城へ
さすが国宝・さすが世界遺産
大きい・広い・美しい (詳しいことは割愛)
じっくり見たら時間がかかるのでさらっと。
見学が終わると外には”お菊の井戸”
ちょっと覗いたら深そう~どろどろどろって出てきそうで(ノД`)コワイ
大鯱瓦(しゃちがわら)は明治・昭和・今回の平成と、
比べてみると徐々に造りがあっさりしていくのが気になりましたが(笑)
残念ながら小雨降る天気だったので、白さはそんなに感じませんでしたが、
確かに白鷺が羽を広げたような優雅な美しさは感じることが出来ました。
400年もの時を経て今ここに存在するってすごいですね。
詰め込みパンパンな四国の山旅となりましたが、自分の計画がピタッと決まるとやった!ってなる
山もいいけど、やっぱり私は旅が好きなんだなぁ、と思った2017年のGWでした。
■行程■
5/5 『丸福旅館泊』阿波池田6:52→貞光7:29 市営バス7:35→つづろお堂乗換→見ノ越9:17(¥2,000)
【登山】見ノ越からリフト(片道¥1,080)→リフト西島駅9:40→剣山山頂10:15→次郎ギュウ
巻道→剣山山頂12:25→頂上ヒュッテにて昼食→13:00リフト西島駅→見ノ越駐車場14:30
見ノ越BS15:10→16:00(¥1,350)久保乗換16:24→大歩危駅17:34(¥1,200位?)大歩危温泉泊
5/6 大歩危駅8:49→(特急¥2,980)→多度津9:24(徒歩にてうどん)
多度津11:06→児島11:32/40→岡山12:02/12→相生17:17/13:21→姫路13:40(¥2,730)
---徒歩にて姫路城見学---
姫路17:04→(新幹線ひかり)→東京20:40
※JR四国のフリー切符種類はあるのですが、どれも私のプランには使えず、滞在中の交通費が(ノД`)・゜・。
特急を使うとすごく高いので出来るだけ各駅停車を利用しました。
※「ぐるっと剣山登山バス2017年」