カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

恵那山と馬籠宿

2019-05-01 | ヤマのこと

【恵那山麓編】 恵那山登山編はこちらから


中津川に宿泊するので、登山の後に是非寄ろうと思っていたのがこの”馬籠宿”
天気の都合で登る前に立ち寄りました



ここ”馬籠宿”は中山道のなかのひとつ
日本橋を起点に四十三番目の宿場となります



木曽十一宿の最南端、美濃側の入口として栄え
石畳の坂道に肩を寄せ合うように並ぶ家並みが 江戸時代の面影を今に残しています(馬籠宿パンフより)







島崎藤村はこの地で生まれ 幼少時代にあけくれ眺めた山が”恵那山”
どんなふうに見つめていたのか
恵那山に登るなら是非、ここからの姿を見てみたいと思ったのです





石畳の坂道を上った先の展望台 正面に恵那山

”遠過ぎもせず近過ぎもしない位置からこんなに面白く眺められる山麓は、ちょっと他の里にない”



藤村のこの一節はなるほど、と思いました

この日は青空になったかと思えば 真っ黒な雲が出てきたり
麓にいても強風で看板が飛んだりしていたので、山に迎えられていなかったのでしょうね



周囲の里の景色もまた美しく
観光地でありながらも 一瞬、遠い昔に戻ったような気持ちになる
俗化しきらない静けさが良いのかもしれない









最近はどこに行っても似た様な状況ですが、訪れている人の半分以上がインバウンドツーリスト
日本の良さに興味を持ってもらえるのはとても嬉しいけれど
我ら日本人が少ないのがちょっと寂しい



恵那山は全体が深い樹林に覆われ 展望や花にはあまり恵まれない山ですが
原生的な自然風景が残る 山と里の一体感が魅力なのかもしれません





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【お宿のはなし】
中津川駅周辺にはチェーン店のビジネスホテルのほか、小さな素泊まりの宿が数件ある程度
今回泊まったのが”玉吉屋”さん
家族経営の古風な宿です


駅から徒歩3分という好立地のわりに静かで、
当初は下山してから泊まる予定で、あちこち歩きたくないからと夕食をお願いしてました。
それが大正解で、手作りの美味しいお料理がたくさん!
これで一泊7000円という良心的なお値段
おかみさんもご主人にもとても親切にして頂き、登る前に日頃の疲れが取れて良かったです。


※恵那山の山バッチは中津川駅前の物産店のレジに申し出れば購入できます。






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