Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2007年8月26日(日)クラガリ又谷に、リベンジ沢登り

2007年09月02日 | 沢登りの記録
昨年、台高・クラガリ又谷の沢登りは中途半端なままになっていた。
雷雨があがるのを待ったり、高巻きの取り付きを探したりして
時間切れになり、結局、30m大滝の下で引き返したのだ。
今年は、そのリベンジ。

メンバーは、Mr.Dash、ともちゃん、O本氏、Y口さん、
M角さん、Gさん、I島くん、N尾くん、T橋くん。
1台をバンビの湯の前にデポ、他はクラガリ又谷公園にクルマを置き、
7時半、高巻き開始。林業用ケーブルが目印だ。

とにかく、急な登りだ。ケーブルの軌道が、よい手すりになる。
昨年は降り口を探すのに手間取ったが、今年はスムーズに、迷うことなく
取水堰跡の少し下部に達した。昨年より水量が明らかに少ない。

足慣らしに斜瀑を登ると、すぐ取水堰跡だ。右から越えていく。
短い小滝が連続し、ちょうどいい練習区間が続く。メンバーは思い思いに
越えていく。Mr.DashとO本氏は、初心者のM角さんを二人がかりで
サポートしながらの遡行である。


I島くんはハング気味の小滝を豪快に越え、

G嬢は早速、大好きな水浴びに余念がない。

それにしても、巨大なヒキガエルが多くて、時折、G嬢の森林を揺るがす
悲鳴が谷中に響きわたる。
I島くんは、岩をホールドだと思って何気なくつかんだら、やっぱり
ヒキガエルだった。

9:40、去年のゴール、30m滝には、意外にあっけなく着いた。

小休止のあと、T橋くんをリードに指名。さすがに流芯のシャワークライムは
不可能。右岸ナメから取り付き、バンドを左にトラバース。しばらく直登
したがっていたが、ビレイポイントがなく左の涸れルンゼから巻くことに。


サッカーボール大の岩が浮きまくっている、グズグズのルンゼ。
T橋くん、がんばってフィックスを張る。

Mr.Dashは、セカンドでM角さんをアンザイレンしてナメに取り付いた。
しかし、後ろでM角さんがスリップ。かなりヤバい重量がかかった。
Mr.Dashは右手の指3本のホールドで自重を支えつつ、左手で
アンザイレンの長さを調整、辛うじて二人で滑落という悪夢を防げた。

一旦、アンザイレンを解いて、Mr.DashはT橋くんのフィックスを
チェック。プルージックで後続に登るよう指示を出す。
ナメでは何人も相次いでスリップし、結構、長い距離を滑っていった者も
あったが、幸いケガはなく、苦労の末、ここを突破した。

ルンゼの途中で右へトラバース、本流にたやすく戻れる。ちょうど30m滝の
落ち口のすぐ上に出る。
ここからは、お楽しみ、ちょっと薄暗くなるが、ゴルジュ風の連瀑帯である。

I島くんに先頭を歩いてもらう。M角さんはじめ女性陣に、迅速に小滝を
クリアしてもらうため、補助ザイルや長めのシュリンゲがしばしば活躍する。
待ち時間に身体が冷えるのを防ぐため、誰ともなしに手足を振って、踊っている。
「ビリーズ・ブート・キャンプ」だ。なかなか、不気味でよろしい。

沢は簡単な小滝の連続。わざわざ深みを泳いだり、岩をへつったり、
各自、気ままな遡行を楽しむ。
N尾くんは、清流をいつくしむように手ですくって静かにマイナスイオンに
浸る、孤高の楽しみを覚えたようで、誰もついて行けない世界の人になりつつある。

ちょっとアブナイ、ぬめった岩を抱くようにトラバースする滝が出てきた。

I島くんが勇気をふりしぼってリード。Mr.Dashは横の
岩陰に身体を固定して横から彼をビレイした。

こうして、各所でサポートしたり遊んだりしていると、かなり時間を食ってしまい、
このまま最悪の場合は、登山道で日の入りを迎えるのではないかと
心配になってきた。

悪いことだが、遡行図と地図を、要所要所でキッチリ確認する習慣があるのは
Mr.Dashだけである。
これは今後の課題としてシッカリ反省事項として事後、メールで徹底したのだが、
とにかく、その場としては、パーティに時間的な懸念を宣言する。
それでも初心者連れの9人パーティでは、速度がアップするはずがない。
みんな、暗くなった登山道を下山するシーンをイメージしながら、
細くなった流れを遡行する。うーん、温泉も閉まってしまうのか・・・

台高の山中らしい、巨木の森になる。トチノキ、ブナ、ヒメシャラが印象的だ。
滝も上流部の様相。

何度か、紛らわしい二股があるが、GPSと地形図で確認しつつ遡行を続ける。

やがてO本氏が、右手上方に、なにやら看板らしき白い物体を発見。
逆峠からの一般登山道が近づいていることは予想していたので、まず、それに
間違いないだろう。斜面を強引に登ると、果たして目指す登山道に出た。
15:45だった。

先に温泉に浸かりたいという、元気いっぱいのI島くん、T橋くん、O本さんが
先に下りていく。O本さんは、途中で二人に振り切られて苦笑していたが、
期待の若手二人のパワーには、嬉しくなるばかりだ。

全員が小処温泉に着いたのは17:50。やれやれ。
気持ちよく風呂に浸かり、リベンジは幕を閉じた。

M角さんの両足は、膝から下が打ちみだらけで少々、気の毒。しかし、
長時間、懸命に遡行した健闘をおおいに称えたい。
I島くんも、T橋くんも、ザイルワークのいい練習ができたと思う。
みなさん、おつかれさま。

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