Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2023年7月23日(日) [台高]開放的な明神平から、ブナ林の明神岳へ!

2023年07月25日 | 山登りの記録
■メイン写真
三ツ塚付近から、明神平のあしび山荘を見下ろす


■今回のコース
大又林道駐車地→旧あしび山荘跡地→旧みなかみ山荘跡地(キワダサコ)→明神滝展望休憩地→
明神平→明神岳→(往路を戻る)→大又林道駐車地


台高のナツヤマといえば、明神平。
冬の霧氷もいいが、涼しげな沢沿いの道からアプローチし、明神平で開放的な雰囲気にひたり、
明神岳のブナ林に憩うのもいい。

大又林道終点の駐車スペースは、大雨により対岸斜面が崩れ、駐車できるキャパシティが
半減して久しい。しかし夏場は、冬よりは駐車スペースの先陣争いは激しくないようだ。
それでも9:00過ぎでほぼ満車状態だった。
岳友のクルマが停まっていたので、途中で会えるかなと思った。



車止めの先、林道を進む。シカが慌てて斜面を駆け上っていく。



続いて、イタチか? 逃げる瞬間、かろうじてカメラに収める。2匹いた。



橋を渡り、いよいよ山道に入る。



渡渉。ロープがしっかり張ってあるのは心強いが、両手で頼ってはいけない。



2つ目の渡渉を終えると、先代のあしび山荘が建っていた跡地がある。
今はもう土台だけが当時を物語る。

向こうから単独の男性が下りてきた。思った通り、岳友のY氏だ。
朝早くから、檜塚まで行ってきたのだそうだ。
「今日は暑くなりますよ!」と気遣ってくれた。



キワダサコにある、旧みなかみ山荘跡地も、石垣が残るのみ。
この先で3度目の渡渉。



美しい明神谷の緑。

明神滝の手前で、天王寺高校の生徒さんたちが下山してくるのにすれ違った。
明神平に建つあしび山荘は、天王寺高校の持ち物で、同校は毎年、林間学校で
ひとクラスずつ、あしび山荘に泊まりに来る。
Mr.Dashは2019年に依頼を受け、ガイドとして同行しているが、この日は最初の
クラスが下山してきたというわけだ。



明神滝は、夏場は木の葉に隠れ、落差30mという全貌を全て目にすることはできない。



急登を終え、ブナ・カエデ・ヒメシャラなどの美しい樹林帯に出るが、
ここもすっかりバイケイソウの天下。花が臭くなければ、もう少し好きになれるのだが。



ヤマジノホトトギス。ぽつぽつと、何輪かみつけた。



ブナを見ながら、つづら折りの道を行く。
山の傾斜は急だが、ジグザグに刻まれた道のおかげで、まったくラクチンである。



ヒメシャラの花が落ちていた。



明神平直下の湧き水を、みんなで頭から浴びてクールダウン。
ここまで、熱中症にならないように、ゆっくりしたペースで、かつ水分補給を欠かさず
登ってきたが、ここで頭を冷却できたのはよかった。



薊岳を望む。



そして、明神平に到着。天王寺高校のあしび山荘の前には鍋や釜が並べて干してあった。



天理大学の小屋は三重県側にある。こちらの木陰でランチをとった。

日が当たると暑いスキー場跡の斜面を登り、ブナやミズナラの木立の尾根に出る。



涼やかな尾根の先が、明神岳の目立たないピークである。



若い木が多いが、ブナの純林と言ってよい、癒し系の場所だ。



すぐ横からは、大台ヶ原や大峰主稜の豪華な顔ぶれが覗く。

ひと時、憩うつもりだったが、虫が多くて閉口。まあ、この季節は仕方ないか。



往路を戻る途中、クサアジサイに気づいた。
天王寺高校の、次のクラスが登ってくるのにすれ違う。

駐車地に戻ると、もう我々のクルマの他は1台しか止まっていなかった。
帰りに、やはた温泉で汗を流し、冷たい飲み物を買って生き返った。

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