Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2007年6月24日(日)[高野山]弁天谷で、雨中のド迫力沢登り

2007年06月26日 | 沢登りの記録
<メイン写真は、4段45m滝の下部2段を上から見たところ>

23日土曜日の夕方時点で、翌24日の天気予報の降水確率は、
午前30%、午後70%。山岳部の内規では決行。
しかし、当日朝5時発表の予報で、午前60%、午後80%に
ハネ上がっているではないか!
ともちゃんは、目のレーシック手術を受けてから最初の沢登り。
できたら晴れてほしかった。

近所の四つ角でN尾クンを拾ったら、すぐにフロントガラスに
雨粒が当たり始めた。おいおい。前途多難の予感。。。

忍海で、今日が初めての沢経験というマラソンランナーE崎クンを
拾い、金剛峯寺の駐車場でキュートなM居氏と落ち合う。
この天気なのに、なんてスムーズに集合できるのか!
恐るべし、まるで体育会系のような山岳部である。

車を1台、南海高野線紀伊細川駅の少し奥の、弁天谷出合いの路肩に
置く。雨は結構降っている。長い山道にE崎クンは酔ってしまうし、
この雨で、最初からテンションは高くなるわけがない。
しかし、行くのだ。恐るべし、まるで体育会系のような山岳部である。

橋を渡り、林道終点から入渓。このクラスの沢は、多少増水した方が
沢らしくなって良い。Mr.Dashを先頭に、勢いよく白いしぶきを
上げる沢に降り立つ。

しばらく平凡な小滝、小さなゴルジュに入っても、なんてことない
小滝が続く。やがて小さいが、いかにも深そうな淵に当たる。拾った
スギ枝を差してみたら、身長ほど入ったので左を巻く。
この直後に12m滝。ここもそれほど急でなく、楽しく突破。
10mお助け紐を下ろす。セカンドで上がってきたN尾クンに
ビレイを代わってもらい、Mr.Dashは上流の偵察。

それというのは、直後に、この沢のクライマックス、4段45mが
待っているのだ。
直下からは、下の2段しか見えないが、迫力バツグン。

それほど難しくはないが、なんせ高さがある。2段目の上まで
フリーで登り、30mザイルを垂らす。
新兵器のトランシーバーで、ともちゃんと連絡を取りつつ、順に
右岸からプルージックで上がってもらう。

E崎クンは途中で脚が攣って見事にコケるし、キューティM居氏も
果敢に挑むも滑落、プルージックの威力で大事に至らず。
備えあれば、憂いナシである。

上の2段は半ナメ状態で、ツルツルよく滑る。

Mr.Dashは左ひざをしこたま打ってしまった。痛い痛い。
最後の斜瀑は敢えて流れの中を直登。キモチいい。E崎クンの勇姿!


雨は気にならなくなっていた。しかし、昼食を済ませると肌寒さを
感じる。温かいコーヒーがありがたい。

この先は5~8m程度の斜瀑が連続する。広葉樹が両岸を飾り、
小規模ながら、美しいたたずまいだ。
S字形の滝、


末広がり状の滝を経て、


赤い岩の、これまた美しいナメ。


なかなかやるな、弁天谷!

ツメはやや長かったが、雨のおかげで結構上まで水が流れていた。
堰堤を越え、小滝の散在地帯を過ぎ、二つ目の堰堤。古タイヤや、
ペットボトルなどが時折散乱しているうえに、ちょっと生臭いニオイも
し始めたら、舗装道に突き当たる。沢筋を少し左にそれて、道に這い上がる。
達成感みなぎる一瞬だ。

ガイドブックによると、ここから弁天岳はすぐのはず。
しかし、橋とトンネルの間には、踏み跡はなく、代わりにコンクリートの
護岸処理がなされていた。い、いつの間に!!

GPSで確認すると、頂上へは150m弱だ。イチかバチか、その人工
護岸をムリヤリ、モンキークライムの連続で這い上がる。

最後はクマザサの茎を掴みながらの強引な登攀。ブヨがわんわん飛んでいて、
払い続けても、耳たぶを軽くやられて痒い。

しかし、そこからが本当に大変だった。護岸の上まで上がっても、
もはや踏み跡はなかったのだ。ものすごいササヤブ。GPSでは、山頂は
あと100m程度しか離れていない。とにかく根性でヤブに突進だ。

こういう経験も、他のメンバーにはたまにはいいだろう。
Mr.Dash自身も、本当に久しぶりだ。

ササだけならよかったが、そのうち、イバラ、サルトリイバラ、モミジイチゴと、
トゲ系植物が混在するようになり閉口する。六甲の西山谷のツメを
思い出す。京都北山・皆子山の道なき北尾根をかき分けた時もすごかったな。
心頭滅却、いいかげん悟りを開けそうになる頃、突然、立派な踏み跡に出た。
山頂まで60mのところだった。やったぁ。

弁天岳山頂で、お互いに感動のハイタッチを交わす。ヤブコギで衣類は
汚れて、皆んな、敗残兵のようだったが、なぜか笑みがこぼれる。

ともちゃんは、このヤブコギの中でも、おいしく熟していたモミジイチゴを
摘んで食べていたという。ツワモノ揃いである。

女人堂へ下山、バスで駐車場へ。雨は小康状態を保っていた。
着替えて、車を回収して、無事解散。
帰りに寄った「かもきみの湯」で、敗残兵から、真人間に戻った。

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