■メイン写真
醍醐寺奥の院の洞窟。左は不動明王、中央は役行者、右は理源大師聖宝だろうか。
■今回のコース
府道242号・宇治市木幡の取付点→天下峰→供水峠→日野岳→パノラマ岩→ユーレイ峠→
志津川出合→木橋→逍遥所→本宮ノ峰→東の覗→醍醐寺奥の院洞窟→五輪塔群→上醍醐→
女人堂分岐→仁王門→喫茶「秀吉珈琲」→醍醐駅
これまで未踏だった醍醐寺の南側の山をうろついてきた。
地形図に天下峰から南に延びる尾根が見られ、府道242号線と送電線が近くを通って
いるので、絶対に取り付けるはずだ、これをたどってみようと考え、六地蔵駅から
タクシーで、これと狙いをつけた取りつきポイントへ。
一般的な登山口ではなかったが、苦もなく尾根に取り付くことができ、
送電線鉄塔下へ。果たして明瞭な踏み跡があった。昨年9月の台風被害による倒木は
幾つかあるものの、歩行に支障があるほどではない。
最初のピーク、天下峰。ごたいそうな名前の割には展望もなく、地味な感じ。
さらに踏み跡を北へ進む。
地味な四つ辻、供水峠を過ぎるが、この峠を西に下ると「方丈記」の鴨長明の住居跡が
ある。供水峠は「こうずいとうげ」と読むが、少し下ったところにある祠に湧くご香水が
由来であるらしい。
峠から少しの登りで2つ目のピーク、日野岳に着く。石が積み上げてあるが、
樹木の中の静かなピークに過ぎない。
しかし、この山も「日野山」として「方丈記」に登場する。
アカマツなどが多い主尾根を、やや左に巻きはじめるところには、雑木に「パノラマ」と
マーキングしてある。
ほどなく露岩が現れる。ここがパノラマ岩だ。
西側の絶景が楽しめる。この日はやや雲が多かったが、彼方に梅田のビル群やハルカス、
男山、天王山なども見えた。
ほんのわずかで、薄暗い峠に着く。何の残骸か分からないブロック塀も不気味だが、
この峠の名は「ユーレイ峠」。おお、こわ。今日は単独行なので、そそくさと退散。
東へ谷筋を下る。時折、両側に巨岩が見られて飽きない。
炭山集落から醍醐寺(上醍醐)に続く林道に下りてきた。
林道をしばらく北上すると、右に木橋が現れる。朽ちかけでちょっと怖いが、
まだ渡れる。
いきなり露岩の急登になり、なんと鎖場がでてきた。これは楽しいゾ!
眺めのよい高台に出ると、何やら修験の行場っぽい囲みがある。
北を見ると、上醍醐の屋根が逍遥できた。
まだまだ強烈な直登が続く。最後は傾斜は少しましになるものの、稜線に出るまで
しんどい区間だ。
稜線の分岐を右に、しばらく尾根を南へ忠実にたどると本宮ノ峰に着く。
この山は遠い昔に踏んだはず。三角点があるだけの地味なピークだ。
引き返し、途中で東側の急斜面に向かって続いている踏み跡を見つけたので
これは何かあると思い下ってみたら、そこがなんと醍醐奥の院行場の「東の覗」で
あった。すごい迫力!
さらに行場道が続いているので行ってみる。山道は里に下りずに、尾根をトラバース
していく。分岐があり、まずは右に行ってみてビックリ。
突然、大きな岩が現れたかと思うと、洞窟が口を開けていた。
期せずしてたどり着いた、奥の院の洞窟であった。
全く迷わずに、まるで吸い寄せられるようにここにたどり着いたのは、役行者の導きか。
先ほどの分岐に戻ってもう一方の山道を登り返すと、上醍醐から続く尾根道の
三の鳥居に出た。
少し北上した分岐には、役行者と観音様(?)が刻まれた道しるべが建っていた。
ニの鳥居に近くには、五輪塔群がある。ものすごい数の五輪塔。
数百年の歴代僧侶たちが眠る、神聖な場所だ。
すぐ西面の植林は台風でズダスタ。なのに五輪塔のところだけは倒木がない。
何らかのパワーを感じずにはおれなかった。
一の鳥居をくぐると、開山堂に着く。
五大堂にもご挨拶。
午後から気温が下がってきて、白いものがちらちらと降ってきた。
参道を下ってあっという間に醍醐寺(下醍醐)の仁王門へ。ここから徒歩5分のところに
住む、古くからの友人をたずね、醍醐寺総門近くに新しくできた喫茶軽食店で
よもやま話を愉しんだ。
その「秀吉珈琲」!!(京都市伏見区醍醐中山町19、電話050-3463-2579)は、昨年11月にオープンしたばかり。
ここ醍醐が豊臣秀吉の花見で知られていることからこの店名をつけたという。
マスターは京都の有名ホテルで料理修行をした腕前で、アラビカ豆のコーヒーが
香り高くて美味かったのはもちろん、自慢のスイーツ「秀吉ちから餅」が、口の中に
放り込むとトロリととろける絶品。黒蜜をわらび餅に練り込んだもので、
京都のホテル時代には、なんと秋篠宮さまご一家も召し上がったというもの。
建屋はもともと醍醐寺の所有だったものを譲り受け、梁は当時のままのものを
敢えて見せるようにしてある。
コーヒーやサンドイッチは、紙コップでテイクアウトもでき、客が容器に好きなイラストを
描けるようになっている。好きな絵を描いて、インスタにアップするといった楽しみ方が
できるという。
醍醐寺周辺を歩く際には、ぜひとも立ち寄ってみたいお店だ。
営業時間:10時~17時00分、不定休。座席数20席。駐車2台。
※初心者から楽しめる遊山トレッキングサービスの登山教室は、「ここをクリック」!!
醍醐寺奥の院の洞窟。左は不動明王、中央は役行者、右は理源大師聖宝だろうか。
■今回のコース
府道242号・宇治市木幡の取付点→天下峰→供水峠→日野岳→パノラマ岩→ユーレイ峠→
志津川出合→木橋→逍遥所→本宮ノ峰→東の覗→醍醐寺奥の院洞窟→五輪塔群→上醍醐→
女人堂分岐→仁王門→喫茶「秀吉珈琲」→醍醐駅
これまで未踏だった醍醐寺の南側の山をうろついてきた。
地形図に天下峰から南に延びる尾根が見られ、府道242号線と送電線が近くを通って
いるので、絶対に取り付けるはずだ、これをたどってみようと考え、六地蔵駅から
タクシーで、これと狙いをつけた取りつきポイントへ。
一般的な登山口ではなかったが、苦もなく尾根に取り付くことができ、
送電線鉄塔下へ。果たして明瞭な踏み跡があった。昨年9月の台風被害による倒木は
幾つかあるものの、歩行に支障があるほどではない。
最初のピーク、天下峰。ごたいそうな名前の割には展望もなく、地味な感じ。
さらに踏み跡を北へ進む。
地味な四つ辻、供水峠を過ぎるが、この峠を西に下ると「方丈記」の鴨長明の住居跡が
ある。供水峠は「こうずいとうげ」と読むが、少し下ったところにある祠に湧くご香水が
由来であるらしい。
峠から少しの登りで2つ目のピーク、日野岳に着く。石が積み上げてあるが、
樹木の中の静かなピークに過ぎない。
しかし、この山も「日野山」として「方丈記」に登場する。
アカマツなどが多い主尾根を、やや左に巻きはじめるところには、雑木に「パノラマ」と
マーキングしてある。
ほどなく露岩が現れる。ここがパノラマ岩だ。
西側の絶景が楽しめる。この日はやや雲が多かったが、彼方に梅田のビル群やハルカス、
男山、天王山なども見えた。
ほんのわずかで、薄暗い峠に着く。何の残骸か分からないブロック塀も不気味だが、
この峠の名は「ユーレイ峠」。おお、こわ。今日は単独行なので、そそくさと退散。
東へ谷筋を下る。時折、両側に巨岩が見られて飽きない。
炭山集落から醍醐寺(上醍醐)に続く林道に下りてきた。
林道をしばらく北上すると、右に木橋が現れる。朽ちかけでちょっと怖いが、
まだ渡れる。
いきなり露岩の急登になり、なんと鎖場がでてきた。これは楽しいゾ!
眺めのよい高台に出ると、何やら修験の行場っぽい囲みがある。
北を見ると、上醍醐の屋根が逍遥できた。
まだまだ強烈な直登が続く。最後は傾斜は少しましになるものの、稜線に出るまで
しんどい区間だ。
稜線の分岐を右に、しばらく尾根を南へ忠実にたどると本宮ノ峰に着く。
この山は遠い昔に踏んだはず。三角点があるだけの地味なピークだ。
引き返し、途中で東側の急斜面に向かって続いている踏み跡を見つけたので
これは何かあると思い下ってみたら、そこがなんと醍醐奥の院行場の「東の覗」で
あった。すごい迫力!
さらに行場道が続いているので行ってみる。山道は里に下りずに、尾根をトラバース
していく。分岐があり、まずは右に行ってみてビックリ。
突然、大きな岩が現れたかと思うと、洞窟が口を開けていた。
期せずしてたどり着いた、奥の院の洞窟であった。
全く迷わずに、まるで吸い寄せられるようにここにたどり着いたのは、役行者の導きか。
先ほどの分岐に戻ってもう一方の山道を登り返すと、上醍醐から続く尾根道の
三の鳥居に出た。
少し北上した分岐には、役行者と観音様(?)が刻まれた道しるべが建っていた。
ニの鳥居に近くには、五輪塔群がある。ものすごい数の五輪塔。
数百年の歴代僧侶たちが眠る、神聖な場所だ。
すぐ西面の植林は台風でズダスタ。なのに五輪塔のところだけは倒木がない。
何らかのパワーを感じずにはおれなかった。
一の鳥居をくぐると、開山堂に着く。
五大堂にもご挨拶。
午後から気温が下がってきて、白いものがちらちらと降ってきた。
参道を下ってあっという間に醍醐寺(下醍醐)の仁王門へ。ここから徒歩5分のところに
住む、古くからの友人をたずね、醍醐寺総門近くに新しくできた喫茶軽食店で
よもやま話を愉しんだ。
その「秀吉珈琲」!!(京都市伏見区醍醐中山町19、電話050-3463-2579)は、昨年11月にオープンしたばかり。
ここ醍醐が豊臣秀吉の花見で知られていることからこの店名をつけたという。
マスターは京都の有名ホテルで料理修行をした腕前で、アラビカ豆のコーヒーが
香り高くて美味かったのはもちろん、自慢のスイーツ「秀吉ちから餅」が、口の中に
放り込むとトロリととろける絶品。黒蜜をわらび餅に練り込んだもので、
京都のホテル時代には、なんと秋篠宮さまご一家も召し上がったというもの。
建屋はもともと醍醐寺の所有だったものを譲り受け、梁は当時のままのものを
敢えて見せるようにしてある。
コーヒーやサンドイッチは、紙コップでテイクアウトもでき、客が容器に好きなイラストを
描けるようになっている。好きな絵を描いて、インスタにアップするといった楽しみ方が
できるという。
醍醐寺周辺を歩く際には、ぜひとも立ち寄ってみたいお店だ。
営業時間:10時~17時00分、不定休。座席数20席。駐車2台。
※初心者から楽しめる遊山トレッキングサービスの登山教室は、「ここをクリック」!!