スノーシュー体験会ということで、比良・堂満岳を選んだ。今日は5名のパーティーである。機動的に動くには最適の人数だ。
幸か不幸か、昨夜から降り続く雪はたいへんな量になっていた。JR比良駅で2名を拾うことになっていたが、大津を過ぎたあたりでコンビニの駐車場でチェーンを装着する。スキーで朽木や箱館山に何度も行ったことがあるが、こんなところからチェーンが必要なのは初めてだ。イヤな予感。
道路がトロトロ運転で混んだのもあって、少し遅れて比良駅に着く。Mr.Dashは、もう雪道運転で気が疲れてしまった。電車移動組を乗せる。この雪では、とうていイン谷口まで車は入れない。湖西道路のバイパス終点部の近くに路駐し、そこから歩くことにした。
スノーシューは4セットしかない。Mr.Dash以外の4人が履く。ピッケルはY井カメラマンの個人備品を含めて4本。これはO坂さん以外の4人が持つ。すでに雪が一面に積もっている林道をいざ、出発。
登山口の写真を撮ろうとしたら、低温のせいか、デジカメの電源が入らない。ともちゃんも、家にデジカメを忘れてきたといい(実は車の中に忘れていたのがあとで判明)、今日は写真をあきらめざるを得ない。
イン谷口の手前の橋に出て、そこからは青ガレを目指し、谷筋一本だ。無雪期は落石で危険なこのルートも、ここまで雪が積もると却って安全だ。スタート時間が遅かったので、先行者のラッセル跡があって楽に進める。ピッケルで積雪を測ったら、比良ロッジへの分岐を過ぎたあたりで、65cm以上になっていた。全部、新雪だ。ゆうべから、いったい、どれだけ降ったのだろう。雪はまだ降り続いていて、遠くは霞んで見えない。
いくつもある堰堤の右岸をいちいち、高巻きしていく。雪質はよく、アイゼンはまったく要らない。スノーシューの皆も、歩きやすそうだ。Mr.Dashはツボ足なので、たまに雪を踏み抜いて悲鳴を上げるが、あとの皆は快適そのもの。さすがの浮力である。これは使えそうだ。
パーティの先頭は”宇宙人”I村氏だったが、ずいぶんペースが遅い。これでは堂満岳はおろか、金糞峠にも着けないかもしれない。昼食を手早く終え、沢を渡渉したあとの急坂でスノーシューを脱いで、ともちゃんが先頭に立つ。Mr.Dashは、今日の力量を考えて、午後2時で時間を切って、引き返そうと考えていたが、そのリミットもあとわずか。
I村氏は地球の雪に慣れていなかったのか、かなりへばっている。足が上がらないのでキックステップができない。腰までの粉雪の新雪に、5歩登っては10秒動かなくなる非常事態だ。あきらめかかるI村氏。それでも前後から激励し、なんとか金糞峠に立つ。時間は、少し予定を引っ張ったので14時20分。最後の標高差100mに、異常な時間を費やした。
振り返れば、いつの間にか視界が晴れ、琵琶湖と、対岸の山並みが見えた。帰りに天然温泉の比良とぴあで身体を温める。浴槽に入ると、指先は熱湯に漬けたような錯覚をおぼえたが、やがて血管が広がったのか、じんわりした感覚に変わってきた。やっぱり冷えていたんだなと思った。
大津で夕食を済ませ、奈良の自宅についたのは、なんと夜の10時を回っていた。
やっぱり滋賀県まで行くのは遠い。山頂にはたどり着けなかったが、なぜか充実感はシッカリ感じていた。
幸か不幸か、昨夜から降り続く雪はたいへんな量になっていた。JR比良駅で2名を拾うことになっていたが、大津を過ぎたあたりでコンビニの駐車場でチェーンを装着する。スキーで朽木や箱館山に何度も行ったことがあるが、こんなところからチェーンが必要なのは初めてだ。イヤな予感。
道路がトロトロ運転で混んだのもあって、少し遅れて比良駅に着く。Mr.Dashは、もう雪道運転で気が疲れてしまった。電車移動組を乗せる。この雪では、とうていイン谷口まで車は入れない。湖西道路のバイパス終点部の近くに路駐し、そこから歩くことにした。
スノーシューは4セットしかない。Mr.Dash以外の4人が履く。ピッケルはY井カメラマンの個人備品を含めて4本。これはO坂さん以外の4人が持つ。すでに雪が一面に積もっている林道をいざ、出発。
登山口の写真を撮ろうとしたら、低温のせいか、デジカメの電源が入らない。ともちゃんも、家にデジカメを忘れてきたといい(実は車の中に忘れていたのがあとで判明)、今日は写真をあきらめざるを得ない。
イン谷口の手前の橋に出て、そこからは青ガレを目指し、谷筋一本だ。無雪期は落石で危険なこのルートも、ここまで雪が積もると却って安全だ。スタート時間が遅かったので、先行者のラッセル跡があって楽に進める。ピッケルで積雪を測ったら、比良ロッジへの分岐を過ぎたあたりで、65cm以上になっていた。全部、新雪だ。ゆうべから、いったい、どれだけ降ったのだろう。雪はまだ降り続いていて、遠くは霞んで見えない。
いくつもある堰堤の右岸をいちいち、高巻きしていく。雪質はよく、アイゼンはまったく要らない。スノーシューの皆も、歩きやすそうだ。Mr.Dashはツボ足なので、たまに雪を踏み抜いて悲鳴を上げるが、あとの皆は快適そのもの。さすがの浮力である。これは使えそうだ。
パーティの先頭は”宇宙人”I村氏だったが、ずいぶんペースが遅い。これでは堂満岳はおろか、金糞峠にも着けないかもしれない。昼食を手早く終え、沢を渡渉したあとの急坂でスノーシューを脱いで、ともちゃんが先頭に立つ。Mr.Dashは、今日の力量を考えて、午後2時で時間を切って、引き返そうと考えていたが、そのリミットもあとわずか。
I村氏は地球の雪に慣れていなかったのか、かなりへばっている。足が上がらないのでキックステップができない。腰までの粉雪の新雪に、5歩登っては10秒動かなくなる非常事態だ。あきらめかかるI村氏。それでも前後から激励し、なんとか金糞峠に立つ。時間は、少し予定を引っ張ったので14時20分。最後の標高差100mに、異常な時間を費やした。
振り返れば、いつの間にか視界が晴れ、琵琶湖と、対岸の山並みが見えた。帰りに天然温泉の比良とぴあで身体を温める。浴槽に入ると、指先は熱湯に漬けたような錯覚をおぼえたが、やがて血管が広がったのか、じんわりした感覚に変わってきた。やっぱり冷えていたんだなと思った。
大津で夕食を済ませ、奈良の自宅についたのは、なんと夜の10時を回っていた。
やっぱり滋賀県まで行くのは遠い。山頂にはたどり着けなかったが、なぜか充実感はシッカリ感じていた。