部の共有備品として購入したスノーシューを、できるだけ早くメンバーに慣れてもらう目的で、台高・明神平に行った。知る人ぞ知る、昔スキー場だった場所である。ここなら難所もなく、広大な雪原を自由に逍遥することができる。
大又林道は、途中から雪がついていて、アンクルM居氏の車が早々にスタック。路肩に置いて、Mr.Dashのノア4WDに全員が詰めて乗車する。チェーンを着けることなく、駐車広場に到着。既に何台もの車が停まっていて、ちょっとびっくり。
雪がけっこう降っているので、これは先行き大変かも。今日のパーティは全部で6名、スノーシューは4セットしかない。それもあって、Mr.Dashとともちゃんはクロスカントリースキーの板を持参していたが、これじゃ上で快適に滑れそうにないので、悩んだあげく、結局車に置いていく。
登りはツボ足か、希望者はアイゼンを装着。アイゼン嫌いのMr.Dashは今日もツボ足。今日は、アイゼン自体、初めて装着するメンバーもいるので、絶好のトレーニングになりそうだ。昨年、キナバル山に登頂という快挙を成し遂げたK本さんには、ステップアップして、ピッケルも体験してもらうことにした。
崩壊した旧あしび山荘の前で2回の渡渉をする。ここは、いつになったらきれいになるのかなあ。キワダザコを渡り、次第に雪が深くなる。明神滝は半分凍りついていて、なかなかの迫力だ。休憩ベンチ手前の沢を渡れば、原生林のジグザグ道になる。
ここは秋はたいへん美しく、Mr.Dashのお気に入りの場所である。ここまで、ちょっとモノ足りないルートなので、Mr.Dashはジグザグの正規ルートを無視して、斜面を直登する。もちろんトレースはないので、ラッセルとなるが、ピッケルを突き立てて、久しぶりのバージンスノーの感覚を楽しむ。急斜面でふと振り返ると、キナバルK本さんが後をついてくる。初ピッケル、初アイゼンとは思えないファイトだ。「そうやって先に行かれると、私もやってみたくなって・・・」いや、すばらしい。その心意気、よし。最近、部のメンバーは、みんなファイトがついてきた。
パーティの先頭をつとめるのは昨年の新人王・T中さん。その人にとって、初めての山でパーティの先頭を歩くというのは、人の後ろをついていくよりも遥かに困難で、緊張を伴う。今年の部の例会では、あえて、それをやることで、ルートファインディングや、ペース配分、危険回避術などをマスターしてもらおうという作戦だ。健脚ゆえ、時折ピッチが上がるのは仕方ないが、元々気遣いの紳士である(ホメすぎか)。いろいろ心を砕いておられるのが分かる。
だんだん木々につく霧氷がおおきくなってきた。3センチはあろうかというエビのシッポだ。ほどなく、明神平に着いた。ちょうど昼を過ぎたところだ。先行パーティが、あしび山荘の壁を風除けに使って昼食をとっている。明神平は吹きっさらしだから、今日のような雪の日は本当に寒いのだ。あしび山荘は友人のサワヤカY氏が情熱を燃やし再建に深く関わっただけに、Mr.Dashとっても特別な印象の小屋だ。できればこの小屋の脇で、休日出勤に苦しむ彼を思いながら食事、といきたかったが、先客がいては仕方ない。天理大小屋の東の壁にそって、若干の風除けをスノーショベルで作って我々の”基地”とし、ここで昼食とした。
雪が激しくなり、ヤッケの上にどんどん積もる。湯を沸かす間にも、カップヌードルのフタにどんどん積もる。こんなことなら初めからツェルトを出せばよかったと、後悔先に立たずだ(つづく)。
大又林道は、途中から雪がついていて、アンクルM居氏の車が早々にスタック。路肩に置いて、Mr.Dashのノア4WDに全員が詰めて乗車する。チェーンを着けることなく、駐車広場に到着。既に何台もの車が停まっていて、ちょっとびっくり。
雪がけっこう降っているので、これは先行き大変かも。今日のパーティは全部で6名、スノーシューは4セットしかない。それもあって、Mr.Dashとともちゃんはクロスカントリースキーの板を持参していたが、これじゃ上で快適に滑れそうにないので、悩んだあげく、結局車に置いていく。
登りはツボ足か、希望者はアイゼンを装着。アイゼン嫌いのMr.Dashは今日もツボ足。今日は、アイゼン自体、初めて装着するメンバーもいるので、絶好のトレーニングになりそうだ。昨年、キナバル山に登頂という快挙を成し遂げたK本さんには、ステップアップして、ピッケルも体験してもらうことにした。
崩壊した旧あしび山荘の前で2回の渡渉をする。ここは、いつになったらきれいになるのかなあ。キワダザコを渡り、次第に雪が深くなる。明神滝は半分凍りついていて、なかなかの迫力だ。休憩ベンチ手前の沢を渡れば、原生林のジグザグ道になる。
ここは秋はたいへん美しく、Mr.Dashのお気に入りの場所である。ここまで、ちょっとモノ足りないルートなので、Mr.Dashはジグザグの正規ルートを無視して、斜面を直登する。もちろんトレースはないので、ラッセルとなるが、ピッケルを突き立てて、久しぶりのバージンスノーの感覚を楽しむ。急斜面でふと振り返ると、キナバルK本さんが後をついてくる。初ピッケル、初アイゼンとは思えないファイトだ。「そうやって先に行かれると、私もやってみたくなって・・・」いや、すばらしい。その心意気、よし。最近、部のメンバーは、みんなファイトがついてきた。
パーティの先頭をつとめるのは昨年の新人王・T中さん。その人にとって、初めての山でパーティの先頭を歩くというのは、人の後ろをついていくよりも遥かに困難で、緊張を伴う。今年の部の例会では、あえて、それをやることで、ルートファインディングや、ペース配分、危険回避術などをマスターしてもらおうという作戦だ。健脚ゆえ、時折ピッチが上がるのは仕方ないが、元々気遣いの紳士である(ホメすぎか)。いろいろ心を砕いておられるのが分かる。
だんだん木々につく霧氷がおおきくなってきた。3センチはあろうかというエビのシッポだ。ほどなく、明神平に着いた。ちょうど昼を過ぎたところだ。先行パーティが、あしび山荘の壁を風除けに使って昼食をとっている。明神平は吹きっさらしだから、今日のような雪の日は本当に寒いのだ。あしび山荘は友人のサワヤカY氏が情熱を燃やし再建に深く関わっただけに、Mr.Dashとっても特別な印象の小屋だ。できればこの小屋の脇で、休日出勤に苦しむ彼を思いながら食事、といきたかったが、先客がいては仕方ない。天理大小屋の東の壁にそって、若干の風除けをスノーショベルで作って我々の”基地”とし、ここで昼食とした。
雪が激しくなり、ヤッケの上にどんどん積もる。湯を沸かす間にも、カップヌードルのフタにどんどん積もる。こんなことなら初めからツェルトを出せばよかったと、後悔先に立たずだ(つづく)。