![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/b9/2d84daf4209c390a7c22bb71e8c1604c.jpg)
■メイン写真
そそり立つ屏風のような岩の上にいらっしゃる役行者像
■今回のコース
風呂谷林道入口→尾根取付点→稜線出合→P605→展望岩→禿の行者山→役行者像→
石垣跡→P513→アンテナの残骸→妙見宮→風呂谷林道入口
姫路市北部には、雪彦山、七種山、明神山など、標高はさほど高くないものの、
迫力いっぱいで、登りがいがある岩の山が多い。
それらの近くにありながら、あまりスポットを当てられる機会が少ないのが、禿の行者山である。
以前から気になって仕方なかった山を探索してきた。
部分的に踏み跡が極端に薄かったり、倒木やシダのブッシュがあったり、探検色の濃い
愉快な山行となった。
なお、今回のルートは、ルートファインディング技術が必要。岩場の通過に際しては登攀具は
結果として使わずに済んだが、念のために補助ロープ程度は持参しておいたほうがいい感じだ。
道標は山名やピークの表示以外はない。テープも前半は皆無だった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/48/6d2acb3cf048b119044fb73c141c1af1.jpg)
風呂谷林道に入る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/ca/b54719f4daf657779ef3dc72468fcf55.jpg)
イチョウの古木。姫路市指定の保護樹である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/28/8fe4edc75fb42267320f641d802de965.jpg)
沢沿いの林道を進んでいく。
ウツギが綺麗に咲いていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/83/5dc9001115b66750124f3b50408b0636.jpg)
ジャケツイバラは比較的多い。
ネットのレポートを見ていると、今回のルートを逆向けにたどって、下山ルートが分からずに
無理やりに急坂を下る人が多いが、最後にこのジャケツイバラの強烈な棘の薮に苦戦した
人をまあまあ見かける。
ここは迷いそうな急登のほうからアプローチするのが賢明であろう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/5d/fb97f9b6ffaa0b5fd873bd61b401e553.jpg)
沢沿いということで、ノリウツギも咲いていた。
花も春から徐々に初夏に移ろってきている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/36/ff50ef82f5291b2eb2986d7a737be1d2.jpg)
埋もれた堰堤のところで林道は二つに分かれる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/c5/368b3aa4496a9f479f2067f7e1678af3.jpg)
直進してすぐのところから尾根筋に取付き、直登する。
ここから標高差で200mくらい登るまでは、とにかく急だ。
倒木や枝の繁茂により、踏み跡が消えているところもある。まったく探検モードだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/ed/d78c0935aa2d0dfeebb61d18f4f7ae16.jpg)
林道でアナグマを見かけたが、この穴の主はそいつか?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/76/0930c7e92db58fd078423de101d09db7.jpg)
主尾根に出る少し手前で振り返れば、明神山の尖ったピークが見える。
徐々にごつごつした岩が増えてくる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/3a/0c351281ab7b8d38f9bd8f02afe19a5c.jpg)
カマツカが咲いていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/b8/9de2e0c82f0e7b3a9b82f3bbf9ea2b01.jpg)
主尾根に乗り、北へと進路を変える。605mピークの手前は急な岩場だ。
狭い605mピークで昼食を済ませ、尾根を今度は北西にたどる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/08/fef2dcd448ec9c04c24665ea6ccaa90e.jpg)
尖った巨岩が目の前に立ちはだかる。
ここは右を巻き上がるが、木の根に落ち葉が積もった狭いトラバースは、ちょっと微妙なトコロ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/f8/56f5b2a474a2a4763964ab54724a5b73.jpg)
岩を通り過ぎたあたりで、戻るように方向を変え、岩の上に出る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/5b/ba0238d17e2a2e996d86bfe9e29b1384.jpg)
みごとな絶景。真南は七種山だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/2b/3b0a36d08a30d8a3f13d4e2858ce37ac.jpg)
雪彦山をギリギリ隠しているのは、屏風のようなものすごい垂直の岩壁だ。
あそこに、役行者がいらっしゃるのだ!!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/72/e7693dd223b9ebc4e082c64aa8b81df7.jpg)
迫力のアップ写真。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/84/8ed4d445359e51de6ad246fecc783376.jpg)
短い岩場の急登をこなすと、禿の行者山の三角点ピークに着く。
この三角点標石、北側に文字が刻まれている。
サラサドウダンが咲いているのを見かけたが、あと1か月早く来ていたら、この日の山行は
ミツバツツジのピンクのトンネルを歩いていただろう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/84/e8de42734a1066906b5e11a2bf525113.jpg)
山頂からは南西の尾根道をとる。またもや急な岩場。慎重に下ると、さっき見た岩壁の端に
出る。南側がスッパリ切れ落ちた、まったく垂直の岩だ。
岩の北側を巻くが、ここはそれほど危険な感じはしなかった。
見上げる岩の表面にはオオバギボウシの葉がいっぱい育っていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/ea/d6679294aa954ddff2c18e03d513b246.jpg)
岩の終盤で巻き上がると、行者像とあこがれのご対面だ!
すごいところに設置したものだ。かつては覗きの行場などがあったのだろうか。
しばらく胸の高鳴りを抑えられなかった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/b2/1818accca230aa395dffbebd801b65e7.jpg)
下山も、尾根筋を忠実にたどる。
その後は赤テープ、白テープなどがまばらに続く。往路よりは通行量は多いようだ。
200mほど歩いたところで、明らかに人為的な方形の壇をみつけた。
ここも行場だったのか、それとも小さなお堂でもあったのか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/86/4ed7e5e01a7a22638aa1890522136393.jpg)
さらに下り続けていく。大きなアカマツに、アリの団子ができてきた。
モゾモゾ動くさまは、かなり気色悪い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/54/6c08f53cec149c6a1745481a7e70e90b.jpg)
簡単な岩場を通り、倒木を小さく巻いたりしながら快調に下る。
古いアンテナが倒壊して散乱したところを過ぎると、集落の犬の鳴き声も聞こえるようになる。
最後は植林の中、またしても踏み跡が錯綜するが、主尾根には天然のモミが残され、
それを外さないように、歩きやすいところをたどる。迷うほどのものではない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/0a/d89b4edb7dfe9f39a36d8132c77e45da.jpg)
妙見堂の裏手に出てきた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/d9/6285240ee0a0fd4b07364a9abfd86265.jpg)
妙見堂のモミも、姫路市の保護樹に指定されている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/ac/349927d09aaf4ce7d75e1dc73a3013c5.jpg)
妙見堂の長い石段は、姫路市指定の文化財だ。途中に踊り場が切ってある親切設計。
下り終えると、朝に見かけた大イチョウの横に出てくる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/3d/4a4a44cce5a994c5f46cb0842e936e84.jpg)
下山後の楽しみは、やはり温泉。
雪彦温泉に寄る。アルカリ性の湯は、湯上がりの肌がすべすべして気持ちいい。
ご当地サイダーの「姫路ゆずサイダー」に舌鼓。登山というより探検のような、愉快な山行だった。
そそり立つ屏風のような岩の上にいらっしゃる役行者像
■今回のコース
風呂谷林道入口→尾根取付点→稜線出合→P605→展望岩→禿の行者山→役行者像→
石垣跡→P513→アンテナの残骸→妙見宮→風呂谷林道入口
姫路市北部には、雪彦山、七種山、明神山など、標高はさほど高くないものの、
迫力いっぱいで、登りがいがある岩の山が多い。
それらの近くにありながら、あまりスポットを当てられる機会が少ないのが、禿の行者山である。
以前から気になって仕方なかった山を探索してきた。
部分的に踏み跡が極端に薄かったり、倒木やシダのブッシュがあったり、探検色の濃い
愉快な山行となった。
なお、今回のルートは、ルートファインディング技術が必要。岩場の通過に際しては登攀具は
結果として使わずに済んだが、念のために補助ロープ程度は持参しておいたほうがいい感じだ。
道標は山名やピークの表示以外はない。テープも前半は皆無だった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/48/6d2acb3cf048b119044fb73c141c1af1.jpg)
風呂谷林道に入る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/ca/b54719f4daf657779ef3dc72468fcf55.jpg)
イチョウの古木。姫路市指定の保護樹である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/28/8fe4edc75fb42267320f641d802de965.jpg)
沢沿いの林道を進んでいく。
ウツギが綺麗に咲いていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/83/5dc9001115b66750124f3b50408b0636.jpg)
ジャケツイバラは比較的多い。
ネットのレポートを見ていると、今回のルートを逆向けにたどって、下山ルートが分からずに
無理やりに急坂を下る人が多いが、最後にこのジャケツイバラの強烈な棘の薮に苦戦した
人をまあまあ見かける。
ここは迷いそうな急登のほうからアプローチするのが賢明であろう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/5d/fb97f9b6ffaa0b5fd873bd61b401e553.jpg)
沢沿いということで、ノリウツギも咲いていた。
花も春から徐々に初夏に移ろってきている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/36/ff50ef82f5291b2eb2986d7a737be1d2.jpg)
埋もれた堰堤のところで林道は二つに分かれる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/c5/368b3aa4496a9f479f2067f7e1678af3.jpg)
直進してすぐのところから尾根筋に取付き、直登する。
ここから標高差で200mくらい登るまでは、とにかく急だ。
倒木や枝の繁茂により、踏み跡が消えているところもある。まったく探検モードだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/ed/d78c0935aa2d0dfeebb61d18f4f7ae16.jpg)
林道でアナグマを見かけたが、この穴の主はそいつか?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/76/0930c7e92db58fd078423de101d09db7.jpg)
主尾根に出る少し手前で振り返れば、明神山の尖ったピークが見える。
徐々にごつごつした岩が増えてくる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/3a/0c351281ab7b8d38f9bd8f02afe19a5c.jpg)
カマツカが咲いていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/b8/9de2e0c82f0e7b3a9b82f3bbf9ea2b01.jpg)
主尾根に乗り、北へと進路を変える。605mピークの手前は急な岩場だ。
狭い605mピークで昼食を済ませ、尾根を今度は北西にたどる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/08/fef2dcd448ec9c04c24665ea6ccaa90e.jpg)
尖った巨岩が目の前に立ちはだかる。
ここは右を巻き上がるが、木の根に落ち葉が積もった狭いトラバースは、ちょっと微妙なトコロ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/f8/56f5b2a474a2a4763964ab54724a5b73.jpg)
岩を通り過ぎたあたりで、戻るように方向を変え、岩の上に出る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/5b/ba0238d17e2a2e996d86bfe9e29b1384.jpg)
みごとな絶景。真南は七種山だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/2b/3b0a36d08a30d8a3f13d4e2858ce37ac.jpg)
雪彦山をギリギリ隠しているのは、屏風のようなものすごい垂直の岩壁だ。
あそこに、役行者がいらっしゃるのだ!!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/72/e7693dd223b9ebc4e082c64aa8b81df7.jpg)
迫力のアップ写真。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/84/8ed4d445359e51de6ad246fecc783376.jpg)
短い岩場の急登をこなすと、禿の行者山の三角点ピークに着く。
この三角点標石、北側に文字が刻まれている。
サラサドウダンが咲いているのを見かけたが、あと1か月早く来ていたら、この日の山行は
ミツバツツジのピンクのトンネルを歩いていただろう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/84/e8de42734a1066906b5e11a2bf525113.jpg)
山頂からは南西の尾根道をとる。またもや急な岩場。慎重に下ると、さっき見た岩壁の端に
出る。南側がスッパリ切れ落ちた、まったく垂直の岩だ。
岩の北側を巻くが、ここはそれほど危険な感じはしなかった。
見上げる岩の表面にはオオバギボウシの葉がいっぱい育っていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/ea/d6679294aa954ddff2c18e03d513b246.jpg)
岩の終盤で巻き上がると、行者像とあこがれのご対面だ!
すごいところに設置したものだ。かつては覗きの行場などがあったのだろうか。
しばらく胸の高鳴りを抑えられなかった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/b2/1818accca230aa395dffbebd801b65e7.jpg)
下山も、尾根筋を忠実にたどる。
その後は赤テープ、白テープなどがまばらに続く。往路よりは通行量は多いようだ。
200mほど歩いたところで、明らかに人為的な方形の壇をみつけた。
ここも行場だったのか、それとも小さなお堂でもあったのか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/86/4ed7e5e01a7a22638aa1890522136393.jpg)
さらに下り続けていく。大きなアカマツに、アリの団子ができてきた。
モゾモゾ動くさまは、かなり気色悪い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/54/6c08f53cec149c6a1745481a7e70e90b.jpg)
簡単な岩場を通り、倒木を小さく巻いたりしながら快調に下る。
古いアンテナが倒壊して散乱したところを過ぎると、集落の犬の鳴き声も聞こえるようになる。
最後は植林の中、またしても踏み跡が錯綜するが、主尾根には天然のモミが残され、
それを外さないように、歩きやすいところをたどる。迷うほどのものではない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/0a/d89b4edb7dfe9f39a36d8132c77e45da.jpg)
妙見堂の裏手に出てきた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/d9/6285240ee0a0fd4b07364a9abfd86265.jpg)
妙見堂のモミも、姫路市の保護樹に指定されている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/ac/349927d09aaf4ce7d75e1dc73a3013c5.jpg)
妙見堂の長い石段は、姫路市指定の文化財だ。途中に踊り場が切ってある親切設計。
下り終えると、朝に見かけた大イチョウの横に出てくる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/3d/4a4a44cce5a994c5f46cb0842e936e84.jpg)
下山後の楽しみは、やはり温泉。
雪彦温泉に寄る。アルカリ性の湯は、湯上がりの肌がすべすべして気持ちいい。
ご当地サイダーの「姫路ゆずサイダー」に舌鼓。登山というより探検のような、愉快な山行だった。