Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

6/12(日)、比良・奥ノ深谷。緊迫の第2回。

2005年06月15日 | 沢登りの記録
白滝谷を見送って、牛コバの手前から、林道左のヤブを分けて入渓する。9ヶ月ぶりの沢靴に滲みる水が冷たくて気持ちいい。よし、やるぞ!と気合を込めると、いきなり釜が美しい7m滝。ここから冒険が始まった。

まずはM上さんが先頭に立ってくださる。自信にあふれる足どり。実力あるリーダーがいると、こんなに心強いものなのか。日ごろ、Mr.Dashごときをリーダーとしてついて来ている我が山岳部の仲間は、こんな気持ちになってくれているのか、それはそれで怖いことだなと自問自答しつつ、ひとつひとつ滝をクリアする。

時折、補助ロープを下ろしてくれ、助かる。トップをやらないと、こんなに楽しいとは!今まで初級の沢では、Mr.Dashずトップだったので、結構、緊張したものだ。沢の流れや、景色さえ、楽しめる。できるだけノーテンで行くつもりなのだが、ちょっとホールドを探してまごつくと、軽いテンションがかかる。上手い!これがまた安心感につながる。

4段40mを登りきると、短い「泳ぎ」も入って、雰囲気は最高潮。そして、11時過ぎ、ついに、10m強のクライマックスが眼前に姿を現した。さすがにこれは無理だ、と思った。Mr.Dashは、すぐに左岸に高巻きできそうなスジを見つけたが、なんとM村さん、この滝の流芯のすぐ右をへつって、ヌメヌメの斜面を攀じ登っていくではないか!ス、スゴイ・・・

M村さんは残置ハーケンに器用に支点をとり、ザイルを張っていく。上でしばらくゴソゴソやっていたが、ほどなく完璧に支点を確保して、OKサインを出す。奥さんがユマールでスルスルと登る。我々3弱組は、プルージックでやる。その一人目のMr.Dashは、つい、ザイルのまっすぐな軌跡につられて直登してしまい、見事にスリップ。本当は、しばらく淵に沿うようにへつるべきだったのだ。

ヒザを立てて何とか踏ん張ろうとするが、恐怖のヌメヌメ。あわれMr.Dashは、もがけばもがくほど、淵にずるずると滑っていく。アリジゴクの巣に落ちたアリさんの気分だ。が、今日は神様がついていた。グッと、力強いザイルが身体を引きあげたのだ。助けられた。今度は、「蜘蛛の糸」のカンダタの気分だ。なんとか、必死の形相で登りきった。いやぁ、ヘタクソだ。しかし、一度テンションのかかったプルージックの堅いこと堅いこと!ずらすのに、かなり難儀した。
(眠いので、明日以降に続く)
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