金曜夜のクライミングジム、土曜日の摩耶山に続き、日曜日は
部の例会で、箕面の勝尾寺南山から最勝ヶ峰へ。まったく、ようやるわ。
下山後、地ビールを堪能するプログラムを組んだら、12名の参加と
なった。いや、正確には1名が親知らずを抜いた腫れがおさまらずドタキャンし、
もうひとり、エレガントで通っていたF原嬢が、なんと寝坊でキャンセル。
F原嬢は、単にトロいだけであることがついに証明され、もはやエレガント
ではなく、贋のエレガントということで、『エセ』ガントF原嬢と改名する
憂き目に遭うこととなった。
うはは。山岳部メンバーはしばらくすると、みんな壊れていくのだ(笑)。
今日は、初参加の新入部員候補者も2名いる。26歳のE崎君と、奈良工場に
在籍のK田さんだ。壊れる前に、思いっきり、愉しんで頂きたいと思う。
今日のルートは、白島(はくのしま)から谷山尾根を経て勝尾寺南山、
勝尾寺に出て最勝ヶ峰、政ノ茶屋、こもれび展望所口、地獄谷口から
箕面温泉スパーガーデン、そして最後にリアルエールを飲める店、
「箕面物語 耀(かがやき)」に至るものだ。
白島東交差点を北に折れ、3つの池の間を縫うと、水神社に着く。
ここから山道だ。お堂の右奥の尾根をとる。雑木林の素朴な道だ。
結構飛ばしてみたら、当部でいちばんの若さを誇るKyoちゃんが、
ぴたっとついてくる。さすが若さに勝るものなし。
やがて古い石の道標の分岐に出る。
道は3つに分かれていて、真ん中の一番薄い踏み跡、尾根筋をとる。
しばし坂を登れば406.9m三角点のある、通称、勝尾寺南山だ。
もちろん、地形図には山名は書かれていない。
山頂は東から南にかけて見事な展望が広がる。
大阪市内の摩天楼と、
大阪ドームが眩しく輝いていた。他に何かちらちらと光るものがあると
思ったら、なんと、雪が舞ってきた。
パーティの先頭を、新入部員のキッシーに担当してもらう。地図を片手に、
異常に真剣なまなざし。
山頂の北北東のヤブが切れていたので、ここを強引に下る。道と言える
ようで、言えない急な下り。12人も下りたから、きっと薄い踏み跡が
ついたことだろう。きちんとした山道に出合い、左を取るとすぐに
しらみ地蔵。相変わらずデカい。右の尾根をとっても一緒だが、今日は
植林の薄暗い谷道を利用して北上。勝尾寺参道に合し、山門前に出る。
勝尾寺で参拝料を支払う。東海自然歩道をフツーに行くのに、カネがかかると
いう不思議な箇所である。多宝塔の裏手の高台から、ツブラジイの大木が
茂る、青々とした山に入っていく。尾根に出て、岩が幾つも露出した
眺めのいい箇所を過ぎる。尾根は北風が吹きつけ寒いのに、先行パーティが
缶ビールで乾杯していた。ようやるわ。
すぐに、開成皇子墓である、最勝ヶ峰のピークだ。
天皇の子息でありながら
即位できなかったプリンス。彼が眠る場所が「最も勝つ」と呼ばれるのは
何か皮肉を感じなくもないが、天皇を継げなかったことで、彼は自由を
得たのだろう。それはそれで、人生の勝利である。サラリーマンに例えると、
出世競争でカリカリした毎日を過ごすより、それを度外視して、好き放題に
仕事して、休み、遊ぶ。そんな人生のほうが価値があることを示している
ような気がする。
円形の方位板のあたりで昼食。尾根は強風と雪。ちょっと南側に避難して
直接、風が当たるのを防いでメシにする。早く食べ終えた男性軍が、
なぜか尾根に上がって震えている。それは本格的な雪山で致命傷になるヨ。
パーティの先頭を、ポチK本さんに代わる。K本さんも、ものすごく緊張
しているのがわかる。先頭を歩くというのは、Mr.Dashはすっかり
当たり前のことで平気なのだが、慣れていない人にとっては、案外、気を
遣うものなのだ。
政の茶屋、こもれび展望台、地獄谷を経て箕面の観光街へ。
スパーガーデンで冷え切った体を温める。ここは湯の質はよいが、
1300円という料金に加え、エレベータで上がるだけで100円かかり、
コインロッカーを使うのに100円かかり、それでも洗い場にシャンプーが
ない。これでは早晩、競争に負けますよ。営業努力してくださいね。
K田さんが名物の「もみじの天ぷら」を買っている。
箕面駅からすぐの、地ビールが飲める店、「箕面物語 耀(かがやき)」まで
つき合ってくれたのは7人。それから、寝坊のF原嬢を、この宴会の部
だけに呼んでいたので、8人で飲みまくった。
キッシーが乱れて壊れた。2月に入部して、もう壊れてしまったレアな
ケースである。いつも当日朝になって参加を表明するドタ参・H野さんは、
地ビールの全種類を制覇すべく、メニューの上から片っ端に頼んでいく。
ともちゃんも、F原嬢も飲み続ける。ものすごい勢いで、ビールが皆の
胃袋に消えていった。
そうそう、料理は、野菜中心のヘルシーメニューでじつに美味しかった。
遊び倒した週末は、こうして、またまた享楽のうちに過ぎていった。
部の例会で、箕面の勝尾寺南山から最勝ヶ峰へ。まったく、ようやるわ。
下山後、地ビールを堪能するプログラムを組んだら、12名の参加と
なった。いや、正確には1名が親知らずを抜いた腫れがおさまらずドタキャンし、
もうひとり、エレガントで通っていたF原嬢が、なんと寝坊でキャンセル。
F原嬢は、単にトロいだけであることがついに証明され、もはやエレガント
ではなく、贋のエレガントということで、『エセ』ガントF原嬢と改名する
憂き目に遭うこととなった。
うはは。山岳部メンバーはしばらくすると、みんな壊れていくのだ(笑)。
今日は、初参加の新入部員候補者も2名いる。26歳のE崎君と、奈良工場に
在籍のK田さんだ。壊れる前に、思いっきり、愉しんで頂きたいと思う。
今日のルートは、白島(はくのしま)から谷山尾根を経て勝尾寺南山、
勝尾寺に出て最勝ヶ峰、政ノ茶屋、こもれび展望所口、地獄谷口から
箕面温泉スパーガーデン、そして最後にリアルエールを飲める店、
「箕面物語 耀(かがやき)」に至るものだ。
白島東交差点を北に折れ、3つの池の間を縫うと、水神社に着く。
ここから山道だ。お堂の右奥の尾根をとる。雑木林の素朴な道だ。
結構飛ばしてみたら、当部でいちばんの若さを誇るKyoちゃんが、
ぴたっとついてくる。さすが若さに勝るものなし。
やがて古い石の道標の分岐に出る。
道は3つに分かれていて、真ん中の一番薄い踏み跡、尾根筋をとる。
しばし坂を登れば406.9m三角点のある、通称、勝尾寺南山だ。
もちろん、地形図には山名は書かれていない。
山頂は東から南にかけて見事な展望が広がる。
大阪市内の摩天楼と、
大阪ドームが眩しく輝いていた。他に何かちらちらと光るものがあると
思ったら、なんと、雪が舞ってきた。
パーティの先頭を、新入部員のキッシーに担当してもらう。地図を片手に、
異常に真剣なまなざし。
山頂の北北東のヤブが切れていたので、ここを強引に下る。道と言える
ようで、言えない急な下り。12人も下りたから、きっと薄い踏み跡が
ついたことだろう。きちんとした山道に出合い、左を取るとすぐに
しらみ地蔵。相変わらずデカい。右の尾根をとっても一緒だが、今日は
植林の薄暗い谷道を利用して北上。勝尾寺参道に合し、山門前に出る。
勝尾寺で参拝料を支払う。東海自然歩道をフツーに行くのに、カネがかかると
いう不思議な箇所である。多宝塔の裏手の高台から、ツブラジイの大木が
茂る、青々とした山に入っていく。尾根に出て、岩が幾つも露出した
眺めのいい箇所を過ぎる。尾根は北風が吹きつけ寒いのに、先行パーティが
缶ビールで乾杯していた。ようやるわ。
すぐに、開成皇子墓である、最勝ヶ峰のピークだ。
天皇の子息でありながら
即位できなかったプリンス。彼が眠る場所が「最も勝つ」と呼ばれるのは
何か皮肉を感じなくもないが、天皇を継げなかったことで、彼は自由を
得たのだろう。それはそれで、人生の勝利である。サラリーマンに例えると、
出世競争でカリカリした毎日を過ごすより、それを度外視して、好き放題に
仕事して、休み、遊ぶ。そんな人生のほうが価値があることを示している
ような気がする。
円形の方位板のあたりで昼食。尾根は強風と雪。ちょっと南側に避難して
直接、風が当たるのを防いでメシにする。早く食べ終えた男性軍が、
なぜか尾根に上がって震えている。それは本格的な雪山で致命傷になるヨ。
パーティの先頭を、ポチK本さんに代わる。K本さんも、ものすごく緊張
しているのがわかる。先頭を歩くというのは、Mr.Dashはすっかり
当たり前のことで平気なのだが、慣れていない人にとっては、案外、気を
遣うものなのだ。
政の茶屋、こもれび展望台、地獄谷を経て箕面の観光街へ。
スパーガーデンで冷え切った体を温める。ここは湯の質はよいが、
1300円という料金に加え、エレベータで上がるだけで100円かかり、
コインロッカーを使うのに100円かかり、それでも洗い場にシャンプーが
ない。これでは早晩、競争に負けますよ。営業努力してくださいね。
K田さんが名物の「もみじの天ぷら」を買っている。
箕面駅からすぐの、地ビールが飲める店、「箕面物語 耀(かがやき)」まで
つき合ってくれたのは7人。それから、寝坊のF原嬢を、この宴会の部
だけに呼んでいたので、8人で飲みまくった。
キッシーが乱れて壊れた。2月に入部して、もう壊れてしまったレアな
ケースである。いつも当日朝になって参加を表明するドタ参・H野さんは、
地ビールの全種類を制覇すべく、メニューの上から片っ端に頼んでいく。
ともちゃんも、F原嬢も飲み続ける。ものすごい勢いで、ビールが皆の
胃袋に消えていった。
そうそう、料理は、野菜中心のヘルシーメニューでじつに美味しかった。
遊び倒した週末は、こうして、またまた享楽のうちに過ぎていった。