■メイン写真
2段50mの高さを誇る、蜻蛉ノ滝
■今回のコース
大和上市駅⇒(コミュニティバス)⇒西河(にしがわ)バス停→蜻蛉ノ滝→(音無川沿い)→
青根ヶ峰→西行庵・奥千本→金峯神社、義経隠れ塔→高城山、つつじヶ城→
吉野水分神社→世尊寺跡→竹林院→金峯山寺蔵王堂、仁王門→吉野駅
桜がない季節の吉野は、人影もまばらで、寺社仏閣など歴史遺産をじっくり
楽しむには最適だ。桜の季節は、こうはいかない。
大和上市駅から川上村コミュニティバスの「やまぶきバス」で、西河バス停へ。
山幸彦のもくもく館の道に入り、あきつの小野公園へ。
音無川には小魚(アマゴかな?)の群れが鱗をきらめかせていた。
公園の奥の方に進み、おなじみ蜻蛉ノ滝へ。
いつ見ても、いい流れだ。
かつて雄略天皇が、ここに狩に来られた時、ひじに虻が食いついたのを、
どこからともなくきたトンボ(蜻蛉)が噛み殺したという伝説から、この名がついた。
吊橋を渡り、遊歩道を半周して、簡易浄配水所のところで林道に合流する。
林道は間もなく終点を迎え、歩きやすい山道に変わる。
美しい渓流を見ながら、楽しいウォークだ。
マガリ谷の分岐は右へ。
トビロ谷、カクレ平谷の出合を過ぎ、竜ヶ谷に入って水が涸れる。
599m点でトラバースに転じ、ほどなく開けた伐採地の斜面を横切る。
高原山の尾根と、白屋岳方面が見えているような気がする。
白倉山からの尾根道に出合い、舗装道を横断して最後の短い急登を
こなせば、本日の最高点、青根ヶ峰に着く。
誰にも会わない、静かなピーク。
写真を撮っているうちに正午のサイレンが鳴ったので、昼食をとった。
奥駈道に下りる。旧女人結界の標石が立っている。
時間に余裕があるので、西行庵に寄ってみた。
奥千本は桜が減少してしまっていたが、四方正面堂跡、苔清水、西行庵あたりの
下部では、針葉樹の植林が皆伐され、新たに桜の植樹が始まっている。
30年後くらいが楽しみだが、そのころ、自分はまだ山歩きができているのだろうか。
金峯神社。
祭神は、吉野山の総地主の神、金山毘古命(かなやまひこのみこと)。
修験の行場でもあり、平安貴族の藤原道長も、ここで祈願したそうな。
義経の隠れ塔。
塔ではなく、お堂なのだが。。。
ここも修験の行場。塔の扉を閉じると、中は真っ暗になる。
神官の先導に従い、和歌を唱えながら境内を巡るというもの。
なお、1185年に源義経が頼朝の命を受けた追っ手から逃れるため、
屋根を蹴破って外に出たことから「蹴抜けの塔」とも呼ばれる。
高城山(たかぎやま)展望台。ここから吉野山のサクラが一望できる、
最高のビューポイント。
南北朝のゴタゴタの頃、後醍醐天皇の皇子・大塔宮護良親王が
吉野山で北条の軍勢と戦った。この時の奥の詰城・ツツジヶ城が
ここにあった。
吉野水分神社。「水の分配を司る、天之水分大神」が主神。
「みくまり」→「みこもり」と転訛し、子宝の神として信仰される。
豊臣秀頼が再建したという。
この下で道がつづら折れになるあたりから、上千本のエリアとなる。
竹林院群芳苑。
ミシュランにも掲載された宿坊。
竹林院は、聖徳太子の創建と伝わる寺。
室町時代末、竹林院21代住職の祐尊が、大峰山にも竹林院を建て、
山上の様子を下院に移して庭園を築造した。
その後、庭園の群芳園は、豊臣秀吉の吉野観桜の際、千利休が手を加えた
そうで、一説には細川幽斎(肥後細川家の祖)が改修したという。
当麻寺中の坊、大和小泉の慈光院とともに、「大和三庭園」と
呼ばれている。
竹林院や喜蔵院の裏手あたりが、中千本となる。
そして、当ルートの最後の見せ場、金峯山寺蔵王堂だ。
蔵王堂は、修験道の根本道場で、国宝。
東大寺大仏殿に次ぐ、木造の大建築とのこと。
そもそも「金峯山」とは、吉野山から山上ヶ岳にいたる修験の山々の総称。
開祖はもちろん役行者。
平安時代に聖宝理源大師が蔵王権現像を安置した。
身の丈約7m、青い顔の3体の蔵王権現像は、あまりにも有名だ。
本堂は1592年に再建されたもの。
「正面5間、側面6間、建物の周りに藻腰を付けた入母屋造り、桧皮葺。
高さが約34m」とのこと。
堂内の柱は、「自然木を素材のまま使った柱68本が林立する」という。
吉野ロープウェイの駅に寄り、ゴンドラの写真を撮らせていただく。
ごめんね。乗らなくて。
現存する日本最古のロープウェイなのである。
ロープウェイに乗らず、桜のない下千本をなぜわざわざ歩いて下りるのか。
それほど距離がないこともあるが、幣掛神社に寄りたかったから。
ここは大峰山登拝(山上参り)の際、登山の安全祈願をする第一の神社。
写真は、幣掛神社の手前にある、大峰山一之行場・幣掛行者堂だ。
ようやく吉野駅に到着。
ここでは紹介しなかったが、他にいろんな寺や神社にいちいち寄っていたから、
時間がかかったのなんの。でも、楽しかったなぁ。
最後に電車を待つ間、駅前の売店で買った「よもぎお焼き」をほおばる。
草の香りとつぶあんが美味しい!
橿原神宮前へ向かう電車はガラガラ。車両の端っこの席で爆睡。
2段50mの高さを誇る、蜻蛉ノ滝
■今回のコース
大和上市駅⇒(コミュニティバス)⇒西河(にしがわ)バス停→蜻蛉ノ滝→(音無川沿い)→
青根ヶ峰→西行庵・奥千本→金峯神社、義経隠れ塔→高城山、つつじヶ城→
吉野水分神社→世尊寺跡→竹林院→金峯山寺蔵王堂、仁王門→吉野駅
桜がない季節の吉野は、人影もまばらで、寺社仏閣など歴史遺産をじっくり
楽しむには最適だ。桜の季節は、こうはいかない。
大和上市駅から川上村コミュニティバスの「やまぶきバス」で、西河バス停へ。
山幸彦のもくもく館の道に入り、あきつの小野公園へ。
音無川には小魚(アマゴかな?)の群れが鱗をきらめかせていた。
公園の奥の方に進み、おなじみ蜻蛉ノ滝へ。
いつ見ても、いい流れだ。
かつて雄略天皇が、ここに狩に来られた時、ひじに虻が食いついたのを、
どこからともなくきたトンボ(蜻蛉)が噛み殺したという伝説から、この名がついた。
吊橋を渡り、遊歩道を半周して、簡易浄配水所のところで林道に合流する。
林道は間もなく終点を迎え、歩きやすい山道に変わる。
美しい渓流を見ながら、楽しいウォークだ。
マガリ谷の分岐は右へ。
トビロ谷、カクレ平谷の出合を過ぎ、竜ヶ谷に入って水が涸れる。
599m点でトラバースに転じ、ほどなく開けた伐採地の斜面を横切る。
高原山の尾根と、白屋岳方面が見えているような気がする。
白倉山からの尾根道に出合い、舗装道を横断して最後の短い急登を
こなせば、本日の最高点、青根ヶ峰に着く。
誰にも会わない、静かなピーク。
写真を撮っているうちに正午のサイレンが鳴ったので、昼食をとった。
奥駈道に下りる。旧女人結界の標石が立っている。
時間に余裕があるので、西行庵に寄ってみた。
奥千本は桜が減少してしまっていたが、四方正面堂跡、苔清水、西行庵あたりの
下部では、針葉樹の植林が皆伐され、新たに桜の植樹が始まっている。
30年後くらいが楽しみだが、そのころ、自分はまだ山歩きができているのだろうか。
金峯神社。
祭神は、吉野山の総地主の神、金山毘古命(かなやまひこのみこと)。
修験の行場でもあり、平安貴族の藤原道長も、ここで祈願したそうな。
義経の隠れ塔。
塔ではなく、お堂なのだが。。。
ここも修験の行場。塔の扉を閉じると、中は真っ暗になる。
神官の先導に従い、和歌を唱えながら境内を巡るというもの。
なお、1185年に源義経が頼朝の命を受けた追っ手から逃れるため、
屋根を蹴破って外に出たことから「蹴抜けの塔」とも呼ばれる。
高城山(たかぎやま)展望台。ここから吉野山のサクラが一望できる、
最高のビューポイント。
南北朝のゴタゴタの頃、後醍醐天皇の皇子・大塔宮護良親王が
吉野山で北条の軍勢と戦った。この時の奥の詰城・ツツジヶ城が
ここにあった。
吉野水分神社。「水の分配を司る、天之水分大神」が主神。
「みくまり」→「みこもり」と転訛し、子宝の神として信仰される。
豊臣秀頼が再建したという。
この下で道がつづら折れになるあたりから、上千本のエリアとなる。
竹林院群芳苑。
ミシュランにも掲載された宿坊。
竹林院は、聖徳太子の創建と伝わる寺。
室町時代末、竹林院21代住職の祐尊が、大峰山にも竹林院を建て、
山上の様子を下院に移して庭園を築造した。
その後、庭園の群芳園は、豊臣秀吉の吉野観桜の際、千利休が手を加えた
そうで、一説には細川幽斎(肥後細川家の祖)が改修したという。
当麻寺中の坊、大和小泉の慈光院とともに、「大和三庭園」と
呼ばれている。
竹林院や喜蔵院の裏手あたりが、中千本となる。
そして、当ルートの最後の見せ場、金峯山寺蔵王堂だ。
蔵王堂は、修験道の根本道場で、国宝。
東大寺大仏殿に次ぐ、木造の大建築とのこと。
そもそも「金峯山」とは、吉野山から山上ヶ岳にいたる修験の山々の総称。
開祖はもちろん役行者。
平安時代に聖宝理源大師が蔵王権現像を安置した。
身の丈約7m、青い顔の3体の蔵王権現像は、あまりにも有名だ。
本堂は1592年に再建されたもの。
「正面5間、側面6間、建物の周りに藻腰を付けた入母屋造り、桧皮葺。
高さが約34m」とのこと。
堂内の柱は、「自然木を素材のまま使った柱68本が林立する」という。
吉野ロープウェイの駅に寄り、ゴンドラの写真を撮らせていただく。
ごめんね。乗らなくて。
現存する日本最古のロープウェイなのである。
ロープウェイに乗らず、桜のない下千本をなぜわざわざ歩いて下りるのか。
それほど距離がないこともあるが、幣掛神社に寄りたかったから。
ここは大峰山登拝(山上参り)の際、登山の安全祈願をする第一の神社。
写真は、幣掛神社の手前にある、大峰山一之行場・幣掛行者堂だ。
ようやく吉野駅に到着。
ここでは紹介しなかったが、他にいろんな寺や神社にいちいち寄っていたから、
時間がかかったのなんの。でも、楽しかったなぁ。
最後に電車を待つ間、駅前の売店で買った「よもぎお焼き」をほおばる。
草の香りとつぶあんが美味しい!
橿原神宮前へ向かう電車はガラガラ。車両の端っこの席で爆睡。