Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2016年5月2日(月)~4日(水) 春爛漫、新緑と花づくしの果無山脈縦走(1)

2016年05月06日 | 山登りの記録
■メイン写真
新緑のブナの巨木とふれ合う一瞬。


■今回のコース
5/2(月) 奈良⇒十津川温泉・昴の郷(クルマ1台をデポ)⇒丹生ヤマセミの郷[入浴、泊]
5/3(火) ヤマセミの郷→和田ノ森→安堵山→黒尾山→冷水山→カヤノダン→
     公門ノ崩→公門谷ノ頭→筑前タワ→ミョウガタワ[幕営]
5/4(水) ミョウガタワ→ブナノ平→石地力山→果無山→果無越→観音堂→
     昴の郷[入浴]→ヤマセミの郷(クルマを回収)⇒帰還


今年のゴールデンウイークの個人山行は、日本アルプスではなく、近場で。
果無山脈の縦走だ。
とはいえ、高速道路がない奈良南部の山道を車で移動するのは、ほぼ長野県まで
行けるのと同じくらいの時間がかかる。

所属する山岳部のメンバーIM川氏、のぶちゃん、Y井氏と、Mr.Dash、ともちゃんの
5人パーティー。

5/2(月)。
車2台で出発し、下山先である「昴の郷」で1台をデポし、1台に全員が乗り込み、
和歌山県側の登山口である「丹生ヤマセミの郷」へ。



バンガローを借りて、温泉を楽しみ、のんびりした初日を過ごした。



「ヤマセミの郷の温泉」の泉質は、龍神温泉同様、ヌルヌルの美人の湯で
非常に良かった。



バンガロー、テントゾーンと、本館、温泉ゾーンの間には、こんな野猿もある。
手でペダルを回して進む方式だが、なかなかスピードが出ないっ!



バンガローの夜は、恒例の呑み会。
「昴の郷」で買ってきた純米酒「谷瀬」を呑む。


5/3(火)。
行動日。



小森の集落を通っていくのが普通だが、吊橋を渡って、稲荷神社に寄ることにした。



稲荷神社。小ピークの名はないようだ。
アップダウンはあるが、距離は少し近いし、集落を普通に行くより、山道の方が面白い。



最奥の民家脇が、登山口だ。標識がなかったら絶対に気付かない!



植林の中を登る。道のわきにギンリョウソウが咲いていた。



一本登りの急坂を登り続け、最初のピーク、和田ノ森へ。展望なし。



すぐに北側に林道が接するが、登山道は美しい新緑の真っただ中。

途中、深いアセビ群落で道を見失いそうになる。
アセビ(馬酔木=まよいぎ)だけに、迷わせるのかな?



北側が大きく伐採されている。林道は、このための作業道なのだろう。
牛廻山のある東西の尾根が見える。果無山脈同様、龍神村と十津川村を結ぶ
長大な山塊だ。いやー壮観。



鮮やかに咲くミツバツツジ、美しいブナやカエデ、ヒメシャラなどを見ながら、
先を急ぐ。



続いてのピーク、安堵山。展望なしだが、樹林の中で癒される空間。



林道龍神本宮線が、唯一、稜線まで上がってくるところは、「林道登山口」と
呼ばれ、数台だが車が停められるスペースがある。



存在感のあるブナがぽつぽつ現れる。
足元にはブナの殻斗もたくさん散らばっており、昨秋はいわゆる「表年」
だったのかなと。



寿命を終えた樹には、サルノコシカケが密生している。
生命は巡る。



黒尾山に到着。
うーん、ここは平凡なピーク。



今度は別のツツジ。シロヤシオが咲いていて感激。



そして、今回の最高点、冷水山に着く。



ここまででも、結構な距離だ。思わずヨロコビのポーズ!

既に空は重い雲が覆われ、今にも雨が降りそう。
そんな冷水山で辛うじて見えている景色を楽しみながら、昼食タイムだ。



稜線上には水場はないが、北西へ10分ほど下れば水場があることを
示す標識があった。今日は十分に水は持っているのでパス。



お尻型ブナ。



カヤノダン(かやの壇)のなだらかなピーク。登山道はわずかに南を巻いている。



公門の崩(くもんのつえ)。
崩落は今も拡大しているようだ。



強い南風が尾根を越える中、満開のシロヤシオの花が揺れる。



公門谷ノ頭。
ここまでの新しい標識は「公門崩ノ頭(くもんのつえのかしら)」とあったが、
昔の山岳地図では、ここは「公門谷ノ頭」となっている。
事実、南側の公門谷が突き上げる、そのアタマにあたる場所にあり、
公門の崩からは大きく離れている。

ちなみに、「○○ノ頭」のピーク名は、あちこちにあるが、だいたいが、
そのピークに突き上げる沢の名前がついている。

「頭」は、かつては「あたま」と呼ばれたものが、最近は「かしら」と読まれて
それがデファクトスタンダードとなっているのが多い。

考えればすぐわかることだが、「あたま」は、周りより位置が高いことを
示し、「かしら」は、他より地位や位が上であることを示す。

「○○ノ頭」は、本来、「あたま」と呼ぶべきものなのだ。



先に進む。
ここまで、シャクナゲの樹はあっても、花芽はほとんど見当たらなかった。
その中で、数輪咲いていた。ラッキー。

筑前タワを過ぎる。
昔の山岳地図では、ここは「越前タワ」となっていた場所だが、
どちらが正解なのか、今のMr.Dashにはよく分からない。



ミョウガタワに到着。
今日の幕営地は、ここからブナの平の間あたりと決めていたが、
今にも雨が降りそうになっていたので、ここでテントを張ることにした。



テントを張って1時間もしないうちに、果たして雨が降ってきた(つづく)。

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