まったく、山関係の書物にカネがかかってしょうがない。今度は、工藤隆雄「山のミステリー」(東京新聞出版局、1500円)を読んだ。だが、痩せていく財布とは裏腹に、イマジネーションの世界と、山に関する知識はどんどん膨らんでいく。
今度の本は、山で起こった様々な超常現象や、解明できないナゾがなんと55話も詰め込まれている。「岳人」の連載を集めたものだが、その短い物語のひとつひとつに、思わず引き込まれ、一気に読み進める。
Mr.Dashも、会社で少しだけ、短いエッセイのようなものを(自分の名前ではないが)書いたことがある。一応、文学部(山岳部ではないよ)を出ているので、文章を書くのも嫌いではない。それだけに、工藤さんの魅力あふれる文体には純粋に憧れる。
もちろん、物語を読めば、自然の不可思議さ、奥深さ、そして恐さが身にしみる。自然の大いなる「人知を超えた力」には、自分は全く無力であることは分かっている。でも、もっと知りたくなる。そして、もっと自然に近づき、いっそのこと一体になりたくなる。一篇ずつ読み進みながら、こう思えてくる自分の心が一番ミステリアスだった。
今度の本は、山で起こった様々な超常現象や、解明できないナゾがなんと55話も詰め込まれている。「岳人」の連載を集めたものだが、その短い物語のひとつひとつに、思わず引き込まれ、一気に読み進める。
Mr.Dashも、会社で少しだけ、短いエッセイのようなものを(自分の名前ではないが)書いたことがある。一応、文学部(山岳部ではないよ)を出ているので、文章を書くのも嫌いではない。それだけに、工藤さんの魅力あふれる文体には純粋に憧れる。
もちろん、物語を読めば、自然の不可思議さ、奥深さ、そして恐さが身にしみる。自然の大いなる「人知を超えた力」には、自分は全く無力であることは分かっている。でも、もっと知りたくなる。そして、もっと自然に近づき、いっそのこと一体になりたくなる。一篇ずつ読み進みながら、こう思えてくる自分の心が一番ミステリアスだった。