2月11日のW杯アジア最終予選・日本VSオーストラリアの因縁の対決まで残り1週間となった岡田ジャパン、今年3試合目は国立競技場でフィンランドと対戦しました。フィンランド代表は平均身長187cmの長身チーム、仮想豪州に相応しい相手です。豪州戦の前哨戦と位置づけられたこの試合、若手選手が大活躍しました!
この日のスタメン
GK 18 都築龍太
DF 4 田中マルクス闘莉王
DF 6 内田篤人
DF 15 長友佑都
DF 22 中沢佑二
MF 7 遠藤保仁
MF 14 中村憲剛
MF 27 橋本英郎
MF 29 香川真司
FW 33 岡崎慎司
FW 11 玉田圭司
GK・都築は7年ぶりの先発、闘莉王と遠藤が今年初先発、腰痛の田中達也に代わり岡崎がFWに入り、橋本がボランチに入りました。
キックオフと同時に日本が攻め立て、開始2分に右サイドからのショートコーナーから遠藤がクロスを入れますが、味方選手に合わずにクリアされます。6分、フィンランドは左サイドのクロスにクヤラがシュート、ここは都築がキャッチします。序盤に決定的なピンチがあった日本は7分、右サイドで内田がクロス、香川が頭で落とした後、闘莉王がロングシュートを放ちますが、バーを大きく越えていきます。9分、憲剛の浮き球スルーパスに岡崎が飛び出すもシュートまで持ち込めず。12分にも岡崎が抜け出したものの、またもGKがキャッチ。15分、内田の縦へのロングパスから、岡崎がまたまた抜け出して左足シュートが決まる!3度目の正直でようやくゴールを奪って日本が先制します。
先制した日本ですが、しばらくは決定的なシーンは生まれず。フィンランドは27分、スパルフがペナルティエリア外の中央からミドルシュート、ボールはバーに直撃しましたが、あわや同点に追いつかれるところでした。跳ね返ったボールは闘莉王がクリアしました。30分、日本に久々のチャンス到来。クリアボールのこぼれ球を橋本が狙うも全然ダメ。そして迎えた32分、中央で憲剛が浮き球パスを見せると、岡崎がまたも抜け出して右足で決め2点目。さらに日本の勢いは続き、36分に右サイドのCKに闘莉王が頭で合わせるもキャッチされ、39分には長友のクロスにまたも闘莉王が飛び込むもゴールならず。その前にクロスをあげる前にラインを割っていたことが判明。
前半終了間際、香川がフィンランドのボールを奪うと、そのままドリブルで持ち込み、左足で流し込んで3点目。ロスタイムには長友の強烈なシュートもあったものの、GKにパンチングされました。前半は若手のゴールラッシュで3-0と大きくリードして折り返します。
後半の立ち上がり、日本はピンチを迎えます。フィンランドのCKを都築がパンチングしますが、こぼれ球をポロカラが押し込んで1点を返されてしまいます。さらにフィンランドの反撃は続き、9分にFKがあったものの都築がキャッチします。日本は7分に内田がミドルを狙うもダメ、8分には橋本が岡崎とのワンツーでエリア内まで進入するもクリアされます。10分、日本は闘莉王に代えて高木和道を投入。12分、日本は左CKをショートでつなぎ、内田クロス→中澤のヘッドが決まり4点目!久々のボンバーヘッド炸裂でフィンランドとの差をまた3点差に。
この後両チームともシュートシーンがあり、17分には憲剛がミドルを放つもバーの頭上、19分にフィンランドはアルキブオが右の位置からシュート、都築がセーブし(キャッチし損ねた)、こぼれ球を中澤が何とかクリアします。日本は25分、憲剛→玉田→橋本と繋いで、最後は橋本がシュートを放つも左へ。橋本は32分にもCKをボレーで狙いましたが、枠を捉えることができません。
日本は残り20分になって相次いで選手を投入。まず27分に内田に代えて駒野友一、32分に遠藤→今野泰幸、36分に香川→安田理大、残り5分に玉田→巻誠一郎と4人選手を入れ替えてきます。36分、フィンランドは右サイドのクロスに途中出場のプッキが左足ダイレクトで狙いますが、ボールはゴール右に外れます。フィンランドは40分に左サイドからのFKがありましたが、ここは都築が難なくキャッチ。そして41分、長友のパスを受けた安田が強烈シュート。GKがキャッチできずそのままゴールへ。相手GKのお粗末なプレーでラッキーな5点目を挙げて勝負あり。最後のフィンランドの反撃を何とか抑えて試合終了。5-1で快勝です。
ここ最近決定力不足に悩まされていた岡田ジャパンでしたが、今回は若手選手の大活躍で5得点のゴールラッシュ!前半は岡崎が2連続ゴールを決めると、香川も続きました。後半には中澤のボンバーヘッドでベテランのプライドを見せつけ、最後は安田が嬉しい代表初ゴールがありました。今回は大量点でしたが、次の試合はフィンランド戦と同様のゴールラッシュとなるのは難しいと思います。GKだってフィンランドの選手より上手かもしれませんので。
2得点の岡崎は3試合で3ゴールと絶好調!豪州戦に向け大きくアピール、この勢いなら先発に抜擢されるかもしれません。豪州U-23代表を相手に決勝ゴールを決めたこともあるから、フル代表もゴールに期待したいところですが…。内田は2アシストで勝利に貢献、最初はロングパスで岡崎の先制点を演出、後半12分にはクロスで中澤をお膳立てしました。次も右サイド攻撃で相手を翻弄させてほしいものです。
GKで久々のスタメン出場を果たした都築選手ですが、後半立ち上がりに失点を許しました。これで無失点で抑えられたら豪州戦の先発がほぼ内定だったんだけどなあ。豪州戦の先発GKは白紙気味、誰がゴールマウスを守るのでしょうか?W杯予選では失点が命取りになるので、豪州の攻撃陣を封じてほしいんだけど、現在の状態では簡単に失点されそうだ…。楢崎や川口のライバルになるような選手がいないのが今の岡田ジャパンの悩みといえるでしょう。
仮想・豪州のフィンランドに完勝し、豪州戦に弾みをつけた岡田ジャパン。次はいよいよ横浜での直接対決!ここで勝てば首位浮上、W杯出場に一歩前進します。中村俊輔、長谷部誠、大久保嘉人といった海外組も出場予定、俊輔の左足で日本に勝利を導いてほしいです。ホームということで本当に負けられないし、強敵に負けたくなんかありません!もし負けた場合、岡田監督の更迭論も避けられないでしょう。とにかく2月11日は国民みんなでサッカー日本代表を応援しましょう!