日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

ダイワスカーレットが浅屈腱炎…。ドバイ挑戦の夢は幻に

2009年02月13日 | 競馬

昨年の有馬記念で37年ぶりの牝馬制覇を成し遂げ、2009年の初戦・フェブラリーステークスに向けて順調に調整を続けていたダイワスカーレットが、左前脚球節の不安のため同レースを回避、さらに精密検査で浅屈腱炎の症状が出ていたことが明らかになりました。この影響で3月に予定されていたドバイ遠征も断念、今後についても白紙の状態です。

ダイワスカーレットを管理している松田国英調教師によると、「球節の下の部分に痛みがあったのでレントゲン検査したところ、骨には異常はなかったが、エコー検査で腱及び靱帯を検査したところ、繋の骨(指骨)につながる浅屈腱の左内側部分に炎症が見られた」とコメント。全治については明らかにされていないため、夏頃のイギリス遠征も絶望的、最悪の場合は年内絶望→引退の危機まで陥りました。スカーレットの主戦騎手・安藤勝己騎手は、同馬が回避したためカジノドライヴに騎乗することに。ただカジノドライヴは補欠1番手であり、回避する馬が出ないとフェブラリーSに出走することができません。ドバイW杯の前哨戦のつもりで参戦を決めたけど、除外されるかも。安藤騎手はスカーレットの分まで勝ちたいところなんですが…。
フェブラリーSでカネヒキリVSヴァーミリアンVSダイワスカーレットの3強対決を楽しみにしていたのに、ダイワスカーレットの回避で楽しみが半分以上に減ったというファンも多いと思います。昨年もこのレースに参戦するはずだったんですが、調教中に目にウッドチップが刺さってしまい、創傷性角膜炎で回避→ドバイ断念という悲運がありました。彼女にとっては2年連続でフェブラリーS回避、競馬の神様の悪戯としか言えません…。松田調教師は過去にもタニノギムレット、キングカメハメハの歴代ダービー馬、クロフネが屈腱炎で引退に追い込んだという経験があり、もしスカーレットも引退してしまったら、競馬ファンから相当なバッシングを喰らう事になるでしょう。
ダイワスカーレットといえば、12戦8勝・GI4勝という輝かしい成績を上げている一方で、怪我などに泣かされてきました。オークスでは直前に感冒で回避、昨年には角膜炎のあと、右前脚管骨骨瘤で春季シーズンを全休するというのがありました。そして今回は浅屈腱炎という重症。どんなに怪我してもレースでは強さを見せるから、逞しい肉体を持っているかもしれないけど、浅屈腱炎を患ったことで現役を続けられるのか厳しくなりました。でも、屈腱炎を患った後に復活する馬も中にはいるし、カネヒキリなんか屈腱炎を2度発症したけど、その後はGI3連勝で完全復活。今度のレースでGI8勝目に挑戦するんです。スカーレットなら必ず克服できるし、復帰すればまた強い走りが戻ってくるはずです。世界挑戦の夢は白紙になったけど、ファンはダイワスカーレットの一日でも早い回復と戦線復帰を待ち望んでいます。必ず完治して、ターフに戻ってきて!



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宮崎キャンプDay12 第3クールもいろいろありまして…。

2009年02月13日 | HAWKS
福岡ソフトバンクホークスの宮崎キャンプも中盤戦に突入。12日は第3クールの最終日、そこで今回は10~12日の3日間を振り返ってみたいと思います。

第3クール初日の10日は、ケース打撃で多村・小久保・松中の「TMKトリオ」が送りバントの練習をしていました。これは無死1塁を想定としたもので、若手・主力も関係なく選手全員が犠打に挑戦していました。松中と小久保はきっちりと一発で成功、確実に1点を取るという秋山イズムが見られました。昨年のホークスは、チーム総得点がリーグ5位の556得点、強力打線が売りだったのにこの悲惨ぶりが最下位の原因となったわけです。得点力の酷さは岡田ジャパンと同等ですよ。このスタイルがシーズンに通用するかどうか…。ホームランを打つべきTMKの3人が送りバントする機会はあるのか?それが現実に起きたらみんなびっくりするぜ。
投手陣は、巽投手が7度目のブルペン練習で115球を投げ込む熱投を見せ、直球では高山投手コーチが絶賛しておりました。実は当初70~80球くらいの予定だったんですが、納得できないところもあったので予定をオーバーしていたのです。翌日にはケース打撃で初登板し、打者21人に対して4安打浴びたものの、無四球というまずまずの内容。2巡目には松田、小久保、松中に3連打を許してしまいましたが、バント処理では2塁走者を3塁で封殺するという好フィールディングも見せました。巽投手は17日の紅白戦で実戦デビュー、即戦力ルーキーの実力は如何に?
巽のライバル候補の2投手は、明暗がくっきりと分かれました。岩崎投手は「ペースが遅いんじゃないの?」という首脳陣の一言に本気でギアチェンジを図り、巽を上回るキャンプ最多の117球を投げ込みました。左ひじ痛に悩んでいることで軽めの投球が続いてるのに、急にペースを上げると左ひじが悪化してしまうんじゃないかと心配してしまうのは私だけ?一方大場は、ブルペン投球練習のときに右肩と下半身の異常を訴え、翌日は別メニュー調整を行いました。大場は巽と同様17日の紅白戦で登板予定なんですが、今後のスケジュールにも影響しそうです。2年目で正念場なのに出遅れのピンチを迎えた大場、開幕1軍はどうなる?

建国記念日の11日は、祝日もあってファンが詰め掛けてきました。昼はキャンプ見学、夜は日本VSオーストラリアの試合を見ていた方も多かったんじゃないの?この日はファルケンボーグ、ジャマーノ、ロー、ホールトンの外国人投手がフリー打撃に登板。中でもファルケンボーグが一番輝いていて、本多に対してはヒット性の当たりを3本に抑える好投を見せました。投げ終えた後のインタビューでは、「肩の仕上がりは80%」とまだまだ余裕たっぷり。本多選手は「球が速いし、カーブも落差があるので打ちづらい」と苦労してました。首脳陣も中継ぎエースとしての活躍も期待されています。好調のファルケンボーグに対して、ロー投手は田上選手に対してわずか15球投げただけで降板。「首を寝違えたんだよ」と言い訳していたそうです。来日2年目のホールトンは、フリー打撃で抜群の内容を披露して「先輩」の意地を見せ付けました。
また、WBC日本代表の篠塚和典打撃コーチがキャンプを訪問し、松中に対して「どしっとしている人がいると大きい」ということで4番を指名するかのようなコメントが。WBC代表の4番には、広島の栗原健太、横浜・村田修一が候補に挙がっていますが、栗原は国際経験が未知数、村田は北京五輪で大不振。だとしたら、松中が妥当なのか?

第3クール最終日の12日は、東国原英夫・宮崎県知事が訪問し、宮崎牛とうなぎの蒲焼を贈呈。秋山監督に「チームもうなぎ上りに上昇機運に乗ってほしい」とエールを送りました。B組では、新垣投手が変化球を交えて65球の投球練習を行い、「思っていた通りにはきている」と調整が順調であることをアピールしていました。今の調子なら、オープン戦には1軍復帰できるし、開幕ローテーション入りも行けるでしょう。
そして嬉しいニュースが入ってきました。育成選手枠で入団した堂上隼人捕手が、第4クールからのA組昇格が決定。野手の新人選手からは初のA組入りとなりました。第3クール初日から守備練習限定でA組の練習に参加し、12日のケース打撃ではファインプレーも見せていました。堂上の次の目標は支配下選手登録、最大の目標である「正捕手獲得」の夢も見えてくるはずです。昨年レギュラーに定着した高谷もうかうかしてられませんよ。育成の身分だけど無限の可能性を秘めているだろう堂上選手、正捕手獲得を目指して頑張ってほしいと思います!
ソフトバンクの宮崎キャンプは前半戦が終わりました。ここまで大ケガをした選手がいないのは大きいですね。秋山監督が「80点は行ってる」と振り返っていたから、キャンプ打ち上げの日には100点満点の評価が上がるかもしれませんね。後半はシート打撃や紅白戦が行われ、実戦ムードに突入すると同時に開幕へのサバイバルレースが本格的にスタートします。14日と15日にはマリナーズの城島捕手がホークスキャンプに参加予定。まだまだ続く宮崎キャンプ、代表合宿で離れるWBC候補組の分まで練習に励んでもらいたいです。



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