WBC日本代表は24日,25日の2日間、京セラドーム大阪でオーストラリア代表との強化試合を行っています。初戦はダルビッシュ有が3四死球と制球面で課題を残したのに対し、岩隈久志が3回無失点の好投を見せました。打撃陣は豪州投手陣から8得点を奪う快勝でした。2戦目となった25日は、松坂大輔と杉内俊哉の左右エースが登板。この日も原ジャパンの強さを見せ付けてくれました。
スタメンはこんな感じ
1(中)青木宣親
2(遊)中島裕之
3(右)イチロー
4(左)稲葉篤紀
5(三)村田修一
6(二)岩村明憲
7(DH)城島健司
8(捕)阿部慎之助
9(一)内川聖一
(投)松坂大輔
1~5番まではいつもと同じ。岩村が6番に昇格し、城島がDHに入り,阿部が先発マスク、内川が9番1塁で先発出場を果たしました。
日本は初回の攻撃を3者凡退で終わり、その裏に松坂が2者連続三振の後にヒットと2塁打で2死2,3塁と先制のピンチを迎えますが、ライジンガーを空振り三振に仕留めてピンチを脱出します。2回に村田の2塁打と岩村&阿部の四球で2死満塁と絶好のチャンスでしたが、内川が遊撃ライナーに倒れて先制ならず。直後に豪州は松坂を攻め立て、1死1,2塁からカールセンがライト頭上を越えるタイムリー2塁打。2人が生還して2点先制します。2点を許した松坂は次の打者を打ち取ったところで降板。2番手の杉内は、最初の打者・コリンズを空振り三振に仕留めて豪州の追加点を阻止。
早く同点に追いつきたい日本は3回、先頭の青木が豪州右翼手・ブライスのエラーの間に3塁を狙うも憤死。続く中島が四球、イチローの内野安打の後、相手のミスで進塁し、稲葉の2塁ゴロの間に中島が生還。続く村田の当たりを遊撃手がエラーしてしまい、日本は同点に追いつきます。
4回、日本は1死1,2塁から青木がレフトへの3塁打で2点を奪って逆転すると、中島のセンター前タイムリーで1点を追加。中島の代走・川崎宗則が盗塁&悪送球で3塁まで進み、イチローの1塁内野安打で生還してもう1点。この後稲葉のヒットで1,3塁の後、村田のライトフライを右翼手が落球して更に1点して、この回打者一巡の猛攻で5点を奪いました。
2番手の杉内は、3回に豪州打線を3者連続三振に仕留めると、4回には先頭打者を空振り三振に仕留めた後、後続も完璧に打ち取って3者凡退。打者7人に対して無安打の好投を見せました。5回から3番手で登板した内海も無安打、豪州打線に反撃を与えません。
試合は6回に1死1,3塁の場面で城島がレフト前タイムリー、内川の押し出し四球で2点を追加。8回には2死から福留と川崎の連続タイムリー2塁打で2点を追加して11-2と大きくリード。投げても渡辺俊介→山口鉄也→涌井秀章→藤川球児の投手リレーで豪州を沈黙。投打で圧倒した日本が豪州に連勝です。
2009/02/25(水) 日本-豪州 (京セラドーム大阪、18:00)
JPN 002 502 020 11
AUS 020 000 000 2
【投手】
(日)松坂、杉内、内海、渡辺俊、山口、涌井、藤川-阿部、石原
(豪)モス、ブラッシングトン、ケリー、スピアー、キャシディ
ティムズ-カールセン、ハウス
【責任投手】
(勝)杉内
(敗)ブラッシングトン
侍ジャパンが2ケタ得点で圧勝!大阪での強化試合を連勝で飾り、5日からの第1ラウンドに弾みをつけました。先発の松坂投手は、エースらしい好投に期待が集まったんですが、2回途中まで打者10人に対して5安打2失点と不安を残す形となりました。対照的に杉内投手は5者連続三振を奪うなど豪州相手に無安打と見事なピッチングを披露。この内容だと先発以外にもロングリリーフを任せられそうですね。
打線はチーム全体で16安打の11得点と打線爆発。4番の稲葉は6打数3安打1打点の猛打賞、青木は3打数1安打2打点、イチローは5打数2安打1打点、城島は4打数2安打1打点とそれぞれ活躍しました。稲葉に至ってはこの2試合で8打数5安打、打率も.625と大当たりでした。イチローは前日に初安打、この日は2本の内野安打とイチローらしい打撃を見せました。今回の試合ですが、2ケタ安打&2ケタ得点を出したんだけど、14残塁出しちゃいました。満塁の場面で凡退するというのが3度あり、5回には城島が併殺打で倒れたというのもありました。満塁のチャンスをモノにすることが侍JAPANの今後の課題と言えそうです。
さてこの日は、WBCの最終メンバーが発表されました。アメリカ代表は全員メジャーリーガーで、デレク・ジーターが主将を務めるそうです。薬物疑惑で揺れているアレックス・ロドリゲスはドミニカ共和国代表に選ばれました。日本球界では、西武のボカチカがプエルトリコ代表に選出。ヤクルトの林昌勇は韓国代表、阪神の林威助が台湾代表に選ばれました。日本代表にとっては要注意人物の一人になるでしょう。
大阪の2連戦が終わり、いよいよ第1ラウンド決戦の地・東京ドームへ。28日に西武戦、3月1日に巨人との強化試合が続きます。投打が好調の日本代表、この勢いで残り2試合の強化試合も勝ってもらいましょう。