



AFCチャンピオンズリーグのグループステージは、ここまで4試合を終えてガンバ大阪と川崎フロンターレが決勝トーナメント進出を果たしたのに対し、名古屋グランパスと鹿島アントラーズはまだベスト16入りを決めておりません。5日と6日の2日間、ACL第5戦が行われ、鹿島と名古屋はホームで韓国勢と対戦、ガンバと川崎はアウェー・中国に乗り込みました。ゴールラッシュにリベンジ成功、警告の嵐に退場者…。1位通過を決めたチームもあれば、まさかの敗戦を喫したチームもあり…。いろいろあった第5戦、日本勢の結果はこうなりました。
グループG 鹿島アントラーズVS水原三星ブルーウィングス@カシマスタジアム
3連勝で勝ち点9の鹿島は、こちらも勝ち点9の水原三星と直接対決。勝った方がG組首位に立ち、ベスト16入りに大きく近づく一戦です。鹿島にとっては前回の試合で完敗を喫しているから、今回の試合は絶対に勝たなければならない試合でした。
この試合はマルキーニョスと興梠慎三の2トップで臨み、3試合連続ゴール中の大迫勇也はベンチスタートとなりました。鹿島は開始2分にチャンスを迎え、内田篤人のスルーパスに興梠が受けますが、水原DFに阻まれてシュートが打てません。5分にはマルキーニョスが放ちますがGKにキャッチされます。10分、水原は中盤でボールを奪うと、ペ・キジョンがシュートを打ってきますが、鹿島GK・曽ヶ端準が体を張ってセーブ。キジョンは20分にも左サイドからシュートを狙いましたが、これま曽ヶ端がセーブ。
両チーム無得点で迎えた25分、鹿島は本山雅志がドリブル突破の後にゴール前でクロスを入れますが相手にクリアされCK。続くCKをショートで繋ぎ、野沢拓也のクロスに大岩剛が頭で合わせて先制ゴール。大岩がスタメン起用に応えて1点を先取します。1点を奪ってリズムをつかんだ鹿島は、5分後に小笠原満男のクロス→興梠スルー→最後は相手守備陣との混戦からマルキーニョスが押し込んで2点目!1点を返したい水原は42分、中央でのFKをキム・デイが左足で狙いますが、曽ヶ端がキャッチ。直後にカク・ヒジュがミドルキックを放った事でイエローカード。前半は鹿島が2点リードで折り返します。
後半、鹿島はマルキーニョスが抜け出してシュートを放ちますが、これもゴールならず。6分には興梠が相手選手と接触し流血。9分には内田を下げて新井場徹を投入。10分、左サイドのパク・チュホのクロスに野沢がシュートを狙うもミートせず。後半15分過ぎから水原ペースとなり、22分には左寄りのFKをペク・ジフンが狙うも壁に直撃、こぼれ球を拾いましたが、シュートには持ち込めません。28分のFKはヤン・サンミンが蹴りましたが、曽ヶ端がパンチでセーブ。直後に水原が波状攻撃を見せるが、鹿島守備陣が反撃を許さず。逆にロングボールから興梠がドリブルで駆け抜け、マルキーニョスが浮かして3点目!速攻が効いてリードを拡げます。
試合はこの後、32分に水原のイ・サンホが決定的なシーンを外し、41分にようやく大迫が登場。ロスタイムにマルキーニョスが決まればハットトリックというシュートがポストに直撃するというアンラッキーもあって試合終了。鹿島が3-0で前回の雪辱を果たし、勝ち点12で首位浮上。夜に行われたアームド・フォーシズVS上海申花戦が1-1の引き分けに終わったため、鹿島のベスト16入りが決定しました!
グループH 天津泰達VS川崎フロンターレ@天津泰達スタジアム
既に決勝トーナメント進出を決めている川崎、アウェーの天津戦で勝てば文句無しの1位通過となりますが、試合は苦しい内容となりました。
前半の立ち上がりから川崎が優位に攻めますが、天津の激しいディフェンス(ラフプレー)の前にゴールが生まれず。迎えた前半12分、天津のマ・レイレイの豪快なロングシュートが決まり、1点を先制されてしまいます。15分にも危ないシーンがあり、18分にFKからまたもマ・レイレイに決められて2点を追いかける展開に。川崎は22分、CKからジュニーニョのヘッド→こぼれ球を田坂祐介がシュートしますが、枠を捉えられません。23分に鄭大世と天津の選手がエキサイトするシーンが起こり、鄭大世に警告。36分に井川祐輔が相手を倒し、エリアギリギリのところでFK。ハン・ヤンミンが狙うもバーの上。その後は天津のラフプレーが連発。嫌な感じで前半を終えます。
後半、2分にジュニーニョが右サイドからミドルシュート。しかし、ボールはバーに弾かれます。4分にはレナチーニョが放つもGKに阻まれます。流れが川崎に傾句中で迎えた6分、森勇介のクロスにレナチーニョのヘディングが決まり1点を返します。その後も川崎ペースで進み、11分に中村憲剛が狙うも枠を超え、21分には早いリスタートから、ジュニーニョがクロス→レナチーニョが押し込むも同点ならず。29分に天津はハオ・ジュンミンがシュートを放つもダメ、31分にはレナチーニョのクロスがあわやオウンゴールという場面もありました。
38分、中盤で再び小競り合いが起これば、ベンチでも乱闘寸前の状態に。中村憲剛は相手チームに蹴られるというのもありました。そしてロスタイム、トンマージに決められて終幕。1-3で敗退した川崎フロンターレ、後味の悪さだけが残った結果となり、1位通過は最終戦に持ち越しとなりました。
グループE 名古屋グランパスVS蔚山現代ホランイ@瑞穂陸上競技場
勝ち点8でE組首位の名古屋は、ホームで蔚山現代と対戦。勝てばグループリーグ突破とともに首位通過が決まる重要な一戦は、名古屋がゴールラッシュを見せました。
序盤からペースをつかんだ名古屋は、中盤でのパス回しからチャンスを形成しますが、なかなか決定的な場面が見られません。蔚山は9分、チョ・ジンスがシュートを打って来ますが、名古屋DFがシュートコースを消します。13分、杉本恵太が左サイドを抜け出すもシュート打てず、こぼれ球を拾った後にクロス→巻佑樹が頭で落として、小川佳純のダイビングヘッドが決まって名古屋が先制!守備陣も蔚山の反撃を阻止し、23分には小川のクロスに巻が頭で合わせて2点目。首位通過に前進する追加点を奪います。蔚山は33分にFKからヒョン・ヨンミンが上げますが、GK・楢崎正剛がセーブ。41分、FKからキム・シンウォクのヘディングが決まり1点を失います。その後も蔚山の反撃が続きましたが、何とか1点を守り切ってハーフタイム。
後半、名古屋は3分に左サイドの阿部翔平のクロスに山口慶がミドルを放ちますが、枠を捉えることができません。10分にはCKのこぼれ球を吉村圭司がミドルシュート。しかしこれは左に外れた。そして13分、ペナルティ手前のFKを阿部がセンタリング、これをダヴィが頭で決めて3点目!ダヴィはこのゴールの直後に玉田圭司と交代しました。17分、田中隼磨がキープした後に吉村がまたも強烈ミドルを見せますが決められない。26分、右サイドでのFKを玉田がグラウンダーで入れ、小川のミドルが決まって4点目!蔚山GKも全く動けず、小川はこの試合2得点目。試合は4-1で名古屋が快勝!ホームで初勝利を飾り、勝ち点11で決勝トーナメント進出、そしてE組首位通過決定です!
グループF 山東魯能VSガンバ大阪@山東スポーツセンタースタジアム(済南)
4連勝でグループリーグ突破を決めているガンバ大阪。5戦目はアウェーで山東と対戦です。勝つか引き分けで1位通過という試合は、大黒柱がやってしまいました…。
ガンバは試合開始1分も満たない内にピンチを迎え、右サイドを破られましたが、GK・松代直樹が抑えます。11分にチョ・ジェジン→下平匠と渡り、レアンドロがミドルシュートを狙いましたが、GKの正面。山東は16分、ル・チェンがガンバDFを抜きましたが、シュートはサイドネットに直撃。21分にはFKのシーンがありましたが、味方選手に合わせられず。ガンバにとっては危ないところでした。26分にもFKをジブコビッチが狙ってきますが、松代がキャッチ。ガンバは30分過ぎにペースを握りますが、山東守備陣を崩せず。36分にはルーカスが右足で狙うもダメ。前半ロスタイム、遠藤保仁が相手選手を倒してしまいイエローカード。遠藤はこの試合警告1枚もらっていて、2度目の警告でレッドカード。遠藤がまさかの退場処分でガンバは後半残り10人で戦わなければならなくなってしまいました。
後半、ガンバはチョ・ジェジンを下げてパク・ドンヒョクを投入。後半になっても山東ペースで進み、6分にユアン・ウェイウェイが左サイドからエリア内に入ってシュートを狙いますが、松代がファインセーブを見せます。無得点で迎えた後半13分、ガンバは相手陣内でボールを回し、レアンドロが左足で決めて待望の先制点!レアンドロはこれで5試合連続ゴール!後半19分、山崎雅人に代えて安田理大を投入。後半35分、山東はFKのチャンスを得ましたが、ゴールを奪えず。この後も山東の猛反撃が続くも、ガンバは堅い守りで同点を許さず試合終了。レアンドロのゴールが決勝点となり、1点を守り切ったガンバ大阪が苦しみながらも5連勝。F組首位通過を決めました。
日本勢はこの第5戦を3勝1敗で終わりました。名古屋グランパス・鹿島アントラーズが共にベスト16入りを決め、Jクラブ勢全て決勝トーナメント進出を決めました!そしてガンバ大阪と名古屋は最終戦を待たずして1位通過決定です。川崎と鹿島は最終戦で1位通過をかけて戦うことになりました。
名古屋は小川選手が2得点を挙げれば、ダヴィが初戦以来のゴールを決めました。昨年はストイコビッチ監督の采配が的中して優勝争いを演じ、今年はACL初出場でグループリーグ1位通過を果たしました。最終戦の北京国安戦は消化試合で臨むことになりますが、カンフーサッカーに屈せず勝利を掴みとってもらいたいですね。
鹿島は4連勝でG組首位、マルキーニョスの活躍でアウェーで惨敗した水原にリベンジ成功です。次の試合はアウェーで上海と対戦、興梠・大迫の日本人FWがゴールを奪ってG組1位通過を決めてほしい。ガンバは遠藤選手の退場もあれば、山東の猛攻の前に苦しみましたが、少ないチャンスをモノにして5連勝。アウェーでの無敗記録はまだまだ継続中です。最終戦はホームでFCソウル戦ですが、遠藤選手の出場停止はチームにとって痛手になるでしょう…。
川崎フロンターレは勝ち点10で足踏み。次の浦項戦は1位通過をかけた天王山となりました。今回の天津戦は本当に酷いもので、敗退が決まっている天津が、ヤケクソなのか反日感情なのか川崎の選手に対して危険なファウルを次々とやっていました。なのにバングラデシュの主審は警告だけでレッドカードを出さない。なんでサッカー後進国のレフェリーを起用したんだ?天津のトレーナーに蹴られた中村選手は「人生初めて」だとコメント。中国のサッカー選手はラフプレーが極悪非道すぎます。厳しい処分が必要だし、中国のACL出場枠を減らすことはできないのか?トレーナーが相手選手を蹴るという愚かな行為は「非常にないと思います!」(By天津木村)




