ロサンゼルス国際空港でロス発成田着のJALの旅客機が、離陸するときにエンジンを破損するトラブルが起こりました。その原因は貨物用コンテナがエンジンに吸い込まれてしまったというのです。
事故が起きたのは現地時間の11日の午後1時30分頃で、JAL61便が離陸のために滑走路を移動していた際に左側のエンジンにコンテナが挟まっていたのを機長が気付きました。JALの報告によると、コンテナはチリの「ランチリ航空」のもので重さは約100キロ、事故当時は空っぽだったそうです。乗客と乗務員にケガはありませんでしたが、JAL61便は当然のように欠航、他社の別便に乗り換えとなりました。
この画像の通りコンテナがズボッと入っているのがおわかりでしょう。鳥がエンジンの中に吸い込まれて飛行機事故が起きるというバードストライクは有名ですが、「コンテナストライク」は世界的にも珍しいですよ。もし気付かずにそのまま離陸していたら、太平洋上で墜落して大惨事になっていたかもしれません。吸い込まれたコンテナは、牽引車から落ちてしまい放置されたもので、そのコンテナを運んでいた牽引車は禁止されている区域に停車していたらしい。これは空港側が悪い。この飛行機に乗っていた人はビックリしただろうし、怖かったことでしょう。みんな無事でよかったとしか言えません。飛行機のエンジンが重いものを軽く吸い込む力があるとは…。飛行機の旅は危険も伴うことを実感するニュースでした。