雨がしとしと降る日曜の夜
同級生の弾くギターを聴きに、葦のランプが灯る街へ行く。
会場に着くと、古い友人たちもチラホラと。
前の席から振り向いて、私を見上げた顔は・・・
な、なんと、酔った勢いで高校生だった私のクチビルを奪った女
つまりなんちゅーか、初キスの相手・・・らしい
なんせ、こっちもダウンしていて記憶がない。
後から友達に教えてもらって判明したわけで、なんちゅーか 不本意!
・・・んなことはどーでもよく^^
出てきて、イスに座り「こんばんは」もなく、いきなり
♪ロング・アンド・ワインディングロードを弾きだす。
ガットギターの音色はやさしげで、この日の雨のようだ。
んんが、ミスタッチもけっこうあって、こっちが緊張する。
聴衆を凍らせるなっ! 沢尻エリカか!
高校時代、試合で放送禁止用語を連発していたゴールキーパーがアガっている。
人前で弾くという行為は、非日常そのもので、なかなか経験できない。
いくつになっても、たとえ恥をかいても
人の前に出て行くことを選んだ我がキーパーはたいしたもんだ。
「 家庭が崩壊しても
恋人に捨てられても
犬に笑われてもギターを弾きつづけるのです 」
これが彼のモットーというか、キャッチフレーズというか、
ほとんど実話なんですが・・・
いつでも聴きにいくぞ。