今、川崎市高津区でも雪が降っています。うっすらと積もってきました。そのような中、昨年の夏の話をします。
変なタイトルをつけましたが、まずは写真を御覧下さい。
熊本電鉄藤崎宮前駅で発車を待つ6000形です。これは、都営地下鉄三田線を走っていた車両です。東急目黒線との直通運転が始まる前に三田線から離れました。一説には、ホームドアやATO装置の関係で引退したとのことです。
現在の都営三田線は、白金高輪から目黒まで東京メトロ南北線に乗り入れ、目黒から東急目黒線に直通運転していますが、元々は東武東上線および東急池上線・大井町線・田園都市線との直通運転をする予定でした。そのため、6000形のデザインなどには東武鉄道の意見が入れられているとのことです。しかし、東武東上線、東急池上線・大井町線・田園都市線との直通運転は実現せず、長らく三田から西高島平までの区間に留まっていました。しかも、高島平から西高島平までは、東武鉄道が営業免許を得たものの、東京都交通局に譲渡されています。
三田線は6300形に入れ替えられました。そして、6000形は秩父鉄道と熊本電気鉄道に譲渡されました。熊電では2両編成で藤崎宮前~御代志を走っています。藤崎宮前を出ると、次の黒髪町との間に、僅かながら道路の上を走る区間があります。元地下鉄の車両が道路の上を走るというのは、日本全国でもここしかありません。
(撮影日:2011年8月8日)