昨日の夜、朝日新聞社のサイトで報じられ、今日の朝日新聞朝刊8面14版にも記事が掲載されていましたが、横浜市都筑区にある大丸横浜ららぽーと店が来年の1月末で営業を終了することになりました。
今から5年前の2007年3月、横浜線鴨居駅の近くに、ららぽーと横浜がオープンしました。大丸の店舗ができたのも同時です。売上高が想定よりも低い状態が続き、赤字を脱却できなかったとのことです。
ららぽーと横浜がオープンしたばかりの頃、私は2回行きました。その後、一昨年か昨年に一度だけ、妻と行きました。東急ハンズ、HMV、島村楽器、そしてイトーヨーカドーがあることは知っていましたが、大丸があることは知りませんでした。たしか、オープンの際に折り込み広告が入っていたのですが、大丸には関心がなかったから知らなかっただけなのかもしれません。
ただ、一テナントとしてではあれ、百貨店の場所としては疑問だらけです。まず、ららぽーと横浜は、鴨居駅に近いとはいえ、あまり交通の便がよくない所にあります。最初から自家用車で行くことが前提となっているようなところです。次に、ららぽーと横浜は、若い人たち、子供連れの家族が入るような店が多いのです。高級品を扱う店もあるようですが、それほど目立つ訳でもありません。
つまり、完全な郊外型ショッピングモールであり、大丸や三越などの百貨店の客層とは明らかに違います(実際に行ってみてください。私が表現したかったことがおわかりになると思います)。狙いとしては失敗だったということでしょう。都筑区には、センター北駅そばの阪急百貨店(都筑阪急)、センター南駅そばの東急百貨店がありましたが、東急百貨店は港北東急ショッピングセンターに変わっています。日本最初の郊外型百貨店である玉川高島屋のような形であったらよかったのかもしれませんが、時代が違っていました。
昨日、報道を見てすぐに思い出したのが、武蔵村山市にあった三越のことです。東京都の市で唯一、鉄道の駅が存在しない武蔵村山市に、完全な郊外型のショッピングセンター、ダイヤモンド・ミューがオープンしました(現在はイオンモールむさし村山になっています)。そこにテナントとして入ったのが三越で、2006年11月に開店したのですが、その2年後、突然の閉店発表があり、2009年3月1日に営業を終了しました。2年4ヶ月ほどという短命な店でした。
三越には、もっと短命な店舗がありました。宮城県は名取市にあるイオンモール名取(当初はダイヤモンドシティ・エアリ)に、2007年2月下旬にオープンした名取三越です。郊外型ショッピングセンターに入ったという点で、武蔵村山の三越、そして大丸横浜ららぽーと店と共通していますが、名取三越は2009年3月1日に閉店しており、営業期間はわずか2年でした。
ついでに記しますと、私は、大丸と三越を利用することがあまりありません。大丸は、小学生時代に東京駅八重洲口にある東京店に何度か行ったことがあり、あとは集中講義の期間中に福岡天神店に入ることがあるくらいです。また、三越も、やはり集中講義の期間中に天神の福岡店に入ることがあるくらいで、東京は日本橋室町の本店には一度しか入ったことがありません。