5月5日はこどもの日ですが、今年は夕方に渋谷へ行きました。約5ヶ月ぶりに、BUNKAMURAの地下1階にあるナディッフ・モダンに入り、CDを2セット買いました。どちらも面白いものなので、簡単に記しておきます。
Ismo Eskelinen (Guitar), The Seventh Sense - Works for Guitar (ALBA Records, Finland)
蓮沼執太「シーシーウー」(HEADZ、日本、4枚組)
芸術関係の書籍を専門に扱っている店でCDが売られており、現代音楽やオルタネイティヴが中心なので、選ぶのは難しいのですが、それだけに通常のCD店では得られない面白さがあります。昨年の12月23日に買ったDustin O'Halloran, Piano Solos Vol. 1 and 2も秀逸でしたが、今回のこの2セットも興味深い内容です。
とくに、Ismo Eskelinen (Guitar), The Seventh Senseのほうですが、このCDの1曲目、Arvo Pärt, Fratres für Gitarre, Streichorchester und Schlagzeugは、聴いた瞬間に「どこかで聴いた曲だな」と思いました。すぐにわかりました。ヴァイオリニストのギドン・クレーメルがドイツのテルデックから発表したFrom My Home, Music from Baltic Countriesの2曲目でした。ヴァイオリン独奏をギター独奏に変えただけですが、美しい曲ですから、一度は耳にしていただきたいと思っています。
また、三木稔のA Young Sprout, Ballads for Koto No. 2、武満徹のIn the Woods, Three Pieces for Guitarも収録されています。武満徹の作品が入っているから選んだという部分が大きいのですが、やはり優れた作品を残す作曲家であったということを実感します。これからまた聴きこんでいきたいと考えています。
クレーメルのFrom My Homeについても触れておきます。これは、とにかくジャケットのデザインが秀逸です。1997年の夏、六本木WAVEで買いました。1曲目がBalys Dvarionas, Elegie for Violin and String Orchestraで、これは隠れた名曲ともいえます(以前、NHK-FMのクラシック番組でも取り上げられていました)。一時期、この曲ばかり聴いていたこともありますが、まずはこの曲を耳にして、あとは一気にCDを全部聴き通せます。
今、蓮沼執太「シーシーウー」を聴いています。妻がまた反応し、「面白いね」と言っていました。ジャケットが変わっていて、どれが何枚目のCDのジャケットなのか、見ただけではすぐにわかりません。タイトルなども、名刺のようなカードに書かれています。昨日、ナディッフ・モダンの店内で流されていたのですが、普通のCDショップでは探すのも困難でしょうか。少なくとも、目立つ形で置かれたりはしないのではないかと思うのです。
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