1975年から1991年まで、400両が製造された東急8500系が東急田園都市線・東京メトロ半蔵門線・東武伊勢崎線・東武日光線における営業運転から完全に退く日も近づいています。
今回は、1号車がデハ8637、10号車がデハ8537である8637Fです。この編成は、東急で最大の勢力であった8500系の中でも、或る意味で最も個性的なものです。
側面に渋谷Bunkamura(文化村)のロゴが貼られています。そう、8637FにはBunkamuraのラッピングが施されています。そのため、Bunkamura号という愛称が付けられています。2018年4月22日から運行されており、下の写真でおわかりのように、東急田園都市線・東京メトロ半蔵門線は勿論、東武伊勢崎線・日光線でも走ります。デザインについては、東急文化村のサイトおよび東急電鉄のサイトも御覧ください。
「ラッピング列車『Bunkamura号』運行開始!」(https://www.bunkamura.co.jp/topics/train.html)
「4月22日(日)からラッピング列車『Bunkamura号』の運行を開始します~車内ではザ・ミュージアムで開催予定の『くまのパディントンTM展』の広告を展開します~」(https://www.tokyu.co.jp/image/news/pdf/180420.pdf)
また、Bunkamura号の車内もBunkamuraの広告だけが貼られています。私は楽しみにしていまして、オーチャードホールでのコンサートやザ・ミュージアムの展覧会などの情報を見ています。私がよく行くのはザ・ミュージアムとナディッフ・モダン(書店)ですが、オーチャードホールにも何度か行ったことがありますし、毎年大晦日のジルヴェスター・コンサートはテレビ中継で楽しんでいます(一度は生で見たいものです)。
東急8500系といえばステンレスの車体に赤帯というイメージが強いでしょう。5200系、6000系、7000系、7200系および8000系はステンレス車体で無塗装でしたので、最初から正面に赤帯を巻いて登場したのは8500系が最初です。
実際、ほとんどの編成はステンレスの車体に赤帯でした。大井町線用5両編成の8638F〜8641Fは赤とオレンジのグラデーションの帯を巻いていましたが、田園都市線に登場した時には赤帯でしたし、イメージ的にもあまり大きく変わるものではないでしょう。
しかし、この8637Fは青帯です。最初は他の編成と同じく赤帯でしたが、程なく青帯に変更され、TOKYU CABLE TV号となりました。シャボン玉のデザインの装飾なども施され、一際目立つ編成となっていました。TOKYU CABLE TVのラッピングはiTSCOMのラッピングに変更されましたが、1年もしないうちにラッピングが外されました。しかし、青帯はそのまま残されていました。
また、この編成には一時期VVVF制御車が組み込まれていました。8642Fとの間で組み替えが行われたため、VVVF制御車は8642Fに移っています。その8642Fは既に廃車されており、8638F〜8641Fも姿を消しています(8638F〜8642Fは東武線内の営業運転に使用されたことがありません)。そのため、現在、8500系で編成番号が最も大きいのがこの8637Fです。おそらく最後まで残るだろうと思われますが、時間はあまり残されていません。
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