よく、ネットの記事やコメントで見かけるのが、「意外」と「以外」の混同です。
単なる変換ミスかもしれませんが、そうとは言い切れないであろうとも考えられます。意味がわかっていないから混同するのでしょう。
もう一つ、私が気になっているのが、自分の書いたことに「(笑)」とか「w」(「笑」と同じ意味)を書き添える人です。「失礼だろう」、「相手を見下しているのだろう」と思いますし、「精神のどこかがおかしいのではないか」とも思います。もし、引用などではなく、試験の答案やレポートにこのようなことを書く学生がいたら、私は不可という評価を下します(内容以前の問題だからです)。下品な川柳ですが「屁をひって おかしくもない 独り者」というものがあることをお知らせしておきましょう。
さすがに岩波新書や中公新書では、私の知る限りでこういうおかしな表現はありませんが(講演会、討論会や座談会の様子をそのまま文章化したものを除きます)、伝統のない新書などでは時折見かけます。「この本は本人が書いたものではなく、誰かがインタビューをまとめたのだろう」と思うようなものです。私の部屋にある本では、東洋経済新報社から刊行された香取照幸『教養としての社会保障』の53頁に「(笑)」があり、別にこのようなものがなくとも文章は成立しているだけに、また、笑いをとる場所でも何でもないだけに、この箇所で本の価値を下げてしまっており、惜しまれます。講演か何かを文章化したものかもしれませんが、どうにかならなかったのでしょうか。東洋経済新報社が何をやっているのかとすら思えてきます。
本当に笑いをとりたかったら、自分で笑ってはいけません。江戸落語にたとえるならば、今の柳家小三治師匠のような芸が必要です。文章力、表現力があれば、自分で笑う必要もないし、絵文字などを使う必要もありません。
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