ひろば 川崎高津公法研究室別室

川崎から、徒然なるままに。 行政法、租税法、財政法、政治、経済、鉄道などを論じ、ジャズ、クラシック、街歩きを愛する。

何のための消費税・地方消費税増税なのか?

2018年10月19日 23時44分40秒 | 国際・政治

 2019年10月1日に予定されている消費税・地方消費税の税率引き上げについて、今週、様々な報道がなされました。

 ついこの間の引き上げの際には、消費税還元セールのようなものを行わないようにという要請がなされたはずですが、今回は政府自らが還元セールをやろうとしています。ポイント付与、商品券配布、などです。

 しかし、こんなことをやるのでは、何のために税率を引き上げるのかがわからなくなります。意味がない、とまでは言わなくとも意味が半減します。

 還元セールをやるくらいなら、最初から値下げをして売って欲しいというのが、消費者の正直な思いでしょう。税金についても同じようなことが言えます。

 税率を引き上げない、場合によってはむしろ税率を引き下げるのが筋です。税率引き上げの凍結でも延期でもありません。

 凍結も延期も、ただの先送りです。いかにも日本的であると言われるならば「その通り」と答えざるをえません。

 キッパリと廃止する。これが筋というものです。

 筋を通さない国家が、対内的にも対外的にも尊敬されるはずがありません。


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