かつては東急東横線の、そして現在は東急大井町線の主力である東急9000系は、東急の新車としては初のVVVF制御車であり、かつ、現在の東急では最古参となる系列でもあります。ただ、この9000系について置き換えが検討されているようであり、しかもこのブログでも「あまり類例のない譲渡 大手私鉄から大手私鉄へ」において記したように、東急9000系および9020系の一部が西武鉄道に譲渡され、西武多摩川線(武蔵境〜是政)、多摩湖線(国分寺〜多摩湖)、西武秩父線(吾野〜西武秩父。但し、運転系統としては飯能〜西武秩父)、狭山線(西所沢〜西武球場前)で運用されることとなっています。
2025年度から2029年度にかけて東急から西武に譲渡される予定なので、2024年度までは9000系が大井町線(および田園都市線)で活躍しますが、2025年度からは徐々に姿を消していくこととなります(もう少し早まるかもしれませんが)。
さて、今回は、このブログの「かつては東横線のTOQ BOX号 東急9000系9006F」においても取り上げた9000系9006Fです。渋谷・大井町側の先頭車であるクハ9006を撮影しました。
大井町線の各駅にはホームドアが設置されています。ただ、9000系には車両のドアとホームドアとの連動のための装置が付けられていないようで、車両のドアもホームドアも車掌が操作します(今は備え付けられている可能性もありますが)。そう言えば、2023年中に東横線がワンマン運転化されたので、車掌が乗務するのは田園都市線および大井町線のみとなりました。
2000系(現在の9020系)まで、東急の車両は御覧のような切妻形ばかりでした。これは、本当かどうかはわかりませんが、かの五島昇氏の意向であったという話を読んだことがあります。また、初代6000系から2020系・6020系・3020系に至るまで、東急の車両の先頭車には貫通扉が設けられています(8090系と、世田谷線用の300系を除きます)。ただ、貫通扉が前面の中央でなく、左側(運転席から見れば右側)にオフセットされるようになったのは9000系が最初となります。
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