ひろば 川崎高津公法研究室別室

川崎から、徒然なるままに。 行政法、租税法、財政法、政治、経済、鉄道などを論じ、ジャズ、クラシック、街歩きを愛する。

このままでは医療崩壊が確実に起こる

2020年07月23日 19時23分00秒 | 社会・経済

 今日は海の日なのですが、祝日でも講義を行うのが最近の大学です。本当であれば東京オリンピックが行われるはずであったので、海の日をわざわざ移動し、明日は体育の日をスポーツの日と改めた上で祝日にしたのですが、今となっては無意味な祝日となりました。

 オンライン講義の途中でしたが、いきなり大変な速報が入りました。東京都内だけで新たに366人もの新型コロナウイルスの感染者が判明したということです。

 これは検査態勢の充実によるものかもしれませんが、それだけではないでしょう。どう考えても、緊急事態宣言の解除後に、様々な原因によって増加したとしか思えません。しかも、これは東京都のみならず、全国的な話です。大阪府でも患者が増加していますし、神奈川県も、愛知県も然りです。

 むしろ、今こそ緊急事態宣言を発すべきではないかとすら思えてきます。いくら経済が大事だといっても、国民の生命や健康を犠牲にするのではおかしな話になります。人がいるから経済が必要なのであって、経済があるから人が必要なのではないのです。

 問題なのは、病院の受け入れ体制でしょう。新型コロナウイルス感染に専門的に対応する病院が多ければよいかもしれませんが、多くの総合病院には、癌を初めとする、それこそ様々な病気の、重症の患者が入院しています。そうであれば、スタッフを新型コロナウイルスに充てるとしても限界があります。他の病気の重症患者を放置することになりかねないからです。また、全体的な受入数にも限度がありますから、罹患して重症化しても治療も何も受けられないという人が増えるかもしれません。医療従事者が取らなければならない対応、あるいは負担も増大することとなります。

 このような日にGo to キャンペーン(とりあえずは旅行)が始まった(しかも当初より前倒しで)ということが信じられないのですが、どうなっているのでしょうか。

 そして、来年、東京オリンピックを行うと息巻いている人々がいます。選手の皆さんが防護服を着て競技をする姿が目に浮かびます。しかし、ワクチンよりも防護服のほうが早く出来上がるでしょうから、防護服のほうが現実的とも言えます。


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