ひろば 川崎高津公法研究室別室

川崎から、徒然なるままに。 行政法、租税法、財政法、政治、経済、鉄道などを論じ、ジャズ、クラシック、街歩きを愛する。

川崎市でヘイトスピーチに罰金を科す旨の条例案が提出されることに

2019年06月24日 23時26分10秒 | 法律学

 私は川崎市に生まれ育ちました。その川崎市が「差別のない人権尊重のまちづくり条例」案を同市議会に示しました。朝日新聞社が、今日(2019年6月24日)の21時29分付で「川崎市、ヘイトスピーチに罰金条例案 全国初の刑事罰」として報じています(https://digital.asahi.com/articles/ASM6Q6J41M6QULOB00D.html)。

 この記事によると、まず、川崎市内の公共の場でヘイトスピーチをしたりさせたりすることを禁止します。その上で、違反があった場合には、川崎市長が違反行為を辞めるように勧告します。それでも辞められなければ2回目の違反ということで、市長が中止命令を出します。それでも辞められなければ3回目の違反ということで、違反者の氏名・団体名を公表し、さらに「市が被害者に代わって検察庁か警察に告発する」ものということです。

 なお、以上はまだ案の段階であり、まずは夏にパブリックコメントを実施して、12月の市議会に条例案が提出されるという予定が組まれています。全面施行は2020年7月です。

 川崎市は、2018年にガイドラインを実施しています。それからヘイトスピーチが確認されていないとのことですが、やはり念のためということでしょう。

 

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