政府が各世帯に布マスク2枚を郵送で配布する方針を発表したのは、2020年会計年度初日の4月1日のことでした。
どう考えても、各世帯に2枚では、足りない世帯のほうが多い訳ですが、スピード感を強調したかったのでしょう。まずはとにかく2枚。それから先は……、というところでしょうか。
しかし、布マスクは、何度でも洗って使えるという長所がある一方、この長所が逆に作用して短所にもなり、かえって伝染・感染の機会を増やしかねないと言われています。また、不織布マスクに比べて織り目が大きいため、病原菌の感染を防ぐ効果はかなり小さいようです。布マスクに全く効果がないとは言えないでしょうが、どこまで効果があるかも疑問とされています。
先月末から爆発的に感染者が増えており、その中には医療に従事する方々も少なくありません。医療崩壊は時間の問題とも言われています。クラスターも多くなりました。一方、救急医療などの必要性は、新型コロナウイルスに限りません。
私は、何かと言えば近所のスーパーマーケットやコンビニエンスストアなどを周り、買い物をします。仕事帰りの場合もあれば、別の場合もあります。3月に入ってから、物流の関係などによるためか、品不足が目立つようになりました。マスクや紙類の棚に商品がなく、空になっているのは日常茶飯事ですし、日によっては米がなかったり冷凍食品が売り切れになっていたり、ペットボトルの飲料のコーナーに空白が目立ったり、どういう訳か酒類が極端になくなっていたり(今日の昼に寄った某スーパーマーケットでのことです)、偏りも目立ちます。一方で、夕方にレストランを覗いてみたら、19時を過ぎているのに客が誰もいなかったり(通常であれば賑わっているとまでは言えなくともお客が少なくないような店でも、です)、近所の様子が大きく変わったことは否めません。
マスクはいつまでも不足していて、よほど朝早くにうちを出てドラッグストアなどに行かなければならず、しかも確実に買えるという保証もありません。「本日入荷なし」という貼り紙も珍しいものではなくなりました。マスクや紙類の品不足状態を見ていると、買い占めばかりが問題とされていますが、売り惜しみがあるのではないかと怪しむことも必要でしょう。あるとは言えませんが、ないとも言えないからです。
結局、「やってる感」なのでしょうか。このような未曾有の事態に「やってる感」ではたまりませんが。
もりかけさくら。布マスク2枚。
一見、何の関係もないように見えますが、実は大ありという指摘もなされています。決定過程などの不透明さです。骨太の方針では「見える化」という、語感としてもこなれているのかこなれていないのかわからない言葉が多用されていますが、肝心の、政策の基本方針などについては「見える化」どころか「見えない化」しているのです。
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