21世紀に入って間もなく、田園都市線用として2代目5000系が登場しました。東急電鉄のマスコットキャラクター、のるるんのモデルになったこの系列は、完全に置き換えるまでには至らなかったものの、8500系に代わる田園都市線の主力として増備が続き、短期間ではありましたが6扉車も運用され、同線の混雑緩和にも貢献しました。
5000系は21世紀に入ってからの東急電鉄のスタンダードになりました。そして、目黒線用に5080系、東横線用に5050系(5050番台および4000番台)、横浜高速鉄道の車両としてY500系が製造されています。また、スタイルなどはかなり違いますが、池上線・東急多摩川線用の2代目7000系、大井町線急行用の2代目6000系も、基本は5000系の継承です。
さて、5000系は田園都市線用と記しましたが、同線で運用されているのは18編成であり(5101F〜5117Fおよび5120F)、残りの4編成(5118F、5119F、5121Fおよび5122F)は8両編成で東横線の元住吉検車区に所属しています。上の写真は、その8両編成の一つ、5119Fです。東横線および横浜高速鉄道みなとみらい線を走り抜けることはもとより、東京メトロ副都心線、西武有楽町線・西武池袋線、そして東武東上線にも乗り入れます。ただ、8両編成は通常、特急や通勤特急として運用されることがないため、東上線での運用区間は限られています。
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