私は大学院生時代に、たしか池尻か三軒茶屋の古本屋で古畑種基『血液型の話』(岩波新書)を買い、読んでいましたので、血液型の分類だけで30種類以上もあるということは知っていました。それを、血液型占いの話ばかりしている人に言ったこともあります。これで性格がわかるのであれば、人間には4つのタイプしかいないことになりますから、おかしなことくらいすぐにわかりそうなものです。実際、血液型占いは日本以外では誰にも相手にされないようなものだそうです。
昨日(1月5日)付の朝日新聞朝刊be5面に「ののちゃんのDO科学 血液型の違いって何だろう?」という記事が掲載されていました(https://digital.asahi.com/articles/DA3S13834828.html)。「ののちゃん」は朝日新聞朝刊に連載されているいしいひさいち氏の連載漫画ですが、その主人公である「ののちゃん」と「藤原先生」の対話形式で連載されているのが「ののちゃんのDO科学」です。私は毎週土曜日に読んでおり、なかなか面白いと思っているのですが、今回初めてブログで取り上げておきます。
血液型の分類で最も有名なのがABO式で、その次がRh式でしょう。
ABO式の場合、A、B、AB、Oの4つに分かれる訳ですが、これは何の違いかというと、赤血球のなかにある抗原と血漿の中にある抗体の組み合わせの違いなのだそうです。もう少し単純化すれば赤血球の型の違いということになります。A型の場合にはA抗原と抗B抗体が、B型の場合にはB抗原と抗B抗体があるということです。O型の場合にはA抗原もB抗原もないのですが、抗体はあります。
もし、A型の血液とB型の血液とを混ぜると何が起こるのかといえば、A抗原と抗A抗体が結びつき、B抗原と抗B抗体が結びつきます。そうすると赤血球が固まり、膜が壊れてしまうというのです。
ちなみに、日本人で最も多いのはA型で4割、次にO型で3割、B型が2割、そしてAB型が1割と言われています。しかし、上記記事によれば、アメリカやブラジルではO型が最も多いのだとか。
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