ひろば 川崎高津公法研究室別室

川崎から、徒然なるままに。 行政法、租税法、財政法、政治、経済、鉄道などを論じ、ジャズ、クラシック、街歩きを愛する。

再び、租税資料館の近くで(東京メトロ中野車両基地)

2015年04月05日 02時14分38秒 | 写真

 2015年3月27日22時15分33秒付で「租税資料館の近くで(東京メトロ中野車両基地)」を掲載しました。その4日後、3月31日に、再び租税資料館へ行ったので、その時に撮影した写真を載せておきます。

 方南町駅から方南通りを新宿方面に向かうと、租税資料館の少し手前、中野特別支援学校の近くに歩道橋があります。今回はこの歩道橋から撮影しています。

 銀座線の01系第35編成が停まっていました。1984年に営業運転を開始し、それまでの旧型車(吊り掛け駆動の車両もありました)を引退させるとともに、同線のイメージを刷新した01系は、1983年度から1997年度までの間に6両編成38本、計228両が製造されました。1985年のローレル賞受賞車でもあります。写真の第35編成は1992年度に製造されています。

 「租税資料館の近くで(東京メトロ中野車両基地)」においても記しましたが、01系は2016年度までに全編成が廃車となる予定です。勿論、既に廃車が始まっており、一部が2014年に熊本電気鉄道に譲渡され、長らく活躍した5000系(元東急初代5000系)の置き換え用として、2015年3月から運転を開始しました。もっとも、銀座線は第三軌条集電の直流600V、軌間1435mmであるのに対し、熊本電気鉄道は架線集電の600V、軌間1067mmであるため、西鉄筑紫工場で改造を受けています。

 これまで、地下鉄の車両が他社に譲渡された例はいくつか存在しており、銀座線や丸ノ内線で走った車両は日立電鉄(廃止)や銚子電気鉄道でも走っていました。いずれも架線集電のためにパンタグラフが増設される、などの改造を受けています。

 01系に代わる銀座線の主、1000系も停車していました。

 銀座線、丸ノ内線のいずれも、走行用のレールの外に設けられた第三軌条(電気が流れているレール)から、台車に取り付けられた集電靴を使って集電する方式を採用しています。この方式は、東京ではこの2線のみで、他には札幌市営地下鉄南北線、横浜市営地下鉄ブルーライン、名古屋市営地下鉄東山線、同名城線、同名港線、大阪市営地下鉄御堂筋線、同谷町線、同四つ橋線、同中央線、同千日前線、北大阪急行南北線、近鉄ゆめはんな線があります。直流600Vは東京と名古屋だけで、他は750Vです。ほとんどがそれぞれの都市で初期に開業した地下鉄路線です。

 銀座線と丸ノ内線は、ともに第三軌条集電の直流600V、軌間1435mmです。しかも、御存知の方も多いと思われますが、赤坂見附駅構内で両線の線路がつながっています。そのため、01系や1000系が丸ノ内線を走ることは可能です。しかし、車両の長さと幅が異なるため、02系が銀座線を走行することはできないようです。また、01系や1000系が丸ノ内線を走行すると言っても、それは回送運転の話であり、営業運転では無理でしょう。丸ノ内線の各駅に設置されているホームドアは02系に合わせられているからです。


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