ひろば 川崎高津公法研究室別室

川崎から、徒然なるままに。 行政法、租税法、財政法、政治、経済、鉄道などを論じ、ジャズ、クラシック、街歩きを愛する。

2006年3月16日、都電荒川線に乗って(その1)

2021年04月16日 00時00分00秒 | まち歩き

 今回は「川崎高津公法研究室」に掲載していた「待合室」の第161回として2006年3月27日から4月1日まで掲載した「都電荒川線に乗って(その1)」の再掲載です。今から15年前の話ですので、その点には何卒御注意を。なお、2014年5月4日にも三ノ輪橋商店街を訪れており、その模様は「三ノ輪橋商店街(ジョイフル三ノ輪)を歩く その1」、「三ノ輪橋商店街(ジョイフル三ノ輪)を歩く その2」、および「三ノ輪橋商店街(ジョイフル三ノ輪)を歩く その3」で取り上げています。

 それでは、2006年3月16日に移ります。まずは東京メトロ日比谷線の三ノ輪駅からです。

 

 川崎市の中ほど、北部と南部の境目付近で生まれ育った私にとって、東京都23区地域はなじみの深いところです。第三京浜でわずか数分ほど走れば世田谷区ですし、田園都市線の溝の口駅から急行に乗って2分で世田谷区の二子玉川駅、自転車で15分から20分ほど走れば、二子橋経由でやはり二子玉川駅に到着します。二子玉川、等々力、尾山台は勿論、自由が丘、都立大学(目黒区中根)、渋谷、代官山、中目黒、恵比寿、目黒、武蔵小山、三軒茶屋などには、買い物などで何度となく行きましたし、よく通っております。

 しかし、私が幼少の頃からなじんでいて、道路事情なども或る程度わかるのは山手線の南半分でして、北半分についてはあまり自信がありません。とくに、北区、足立区、荒川区、墨田区などについては、車でもあまり行きませんし、電車で通ったこともあまりありません。たいていのことは渋谷で済んでしまいますし、足を伸ばすとしても大手町、銀座、日本橋、神田神保町、神田駿河台までということになります。もう少し伸ばして上野、浅草といったところでしょうか。

 3月の或る日、ちょっとした用事があって、東横線特急と銀座線を使って銀座へ行きました。中目黒で日比谷線に乗り換えなかったのは、あまりに車内が混んでいて降りることができなかったためです。銀座での用事が済んだので研究室へ行こうと思ったのですが、悪いことに西台まで一本で行ける地下鉄はありません。日比谷まで歩いて三田線に乗るのが通常の選択肢で、それでもいいけど、あまり面白くない。どうしようかなと思い、日比谷線の東武動物公園行に乗り、三ノ輪で降りました。 三ノ輪橋から都電荒川線に乗って新庚申塚で降り、三田線の西巣鴨駅へ出ようということです。常識では考えられないような馬鹿なルートですが、たまにはこういうこともいいだろうと思った訳です。

 三ノ輪に到着しました。この駅は台東区の北端のほうにあります。初めて降りましたが、ここから都電荒川線の三ノ輪橋へ出ようというのです。ちなみに、日比谷線はこの駅を出るとすぐに地上に出て、南千住に向かいます。南千住駅は荒川区にあります。

 地図を見ると、つくばエクスプレスもこの近くを通っていますが、地下を通っていますので見ることはできませんし、駅もありません。

 「やはり下町だなあ」と思えるお店がありました。名前もいいですね。うちわと扇子のお店というのは、川崎市や横浜市などでも古い街道筋、宿場町のような所でないとみかけないでしょう。東京ですと、浅草や神楽坂で見かけます。

 この道路を奥のほうに進むと、泪橋、白髭橋方面、吉原、言問橋方面に行けるとのことですが、残念ながら車などで通ったことはありません。

 

 駅前の交差点です。この道路の下を日比谷線が通っていて、入谷、上野方面に行くことができます。日比谷線に乗れば、上野、銀座、霞が関、六本木、恵比寿に出られますし、東横線の自由が丘や田園調布などにも一本で行けることがあります。本当はもう少し歩きたかったのですが、それほど時間の余裕がなく、残念です。

 さて、都電荒川線の三ノ輪橋へ行こうと思うのですが、このあたりは実に案内表示が少なく、三ノ輪橋電停の案内は全くありませんので、どこをどう行けばよいのかわかりません。日比谷線と荒川線は乗り換え扱いになっているのかどうかもわからないようなもので、駅を降りてもすぐに荒川線の電停がないということは知っていました。しかし、三ノ輪橋電停 は、すぐ近くを通る常磐線の三河島駅からも南千住駅からも離れているという中途半端な所にありますから、案内はしっかりと出してもらいたいものです。そうでないと、都電による街づくりの意味が減ります。

 道路のどこにも案内板がないので、おかしいと思い、地下鉄の駅に戻りました。すると、実に目立たない場所に案内表示が出ていました。上の写真で灰色で囲んだ部分がありますが、この壁の裏に案内表示があったのです。 自動改札機を出るとすぐに交差点に出ますから、よほど注意していないと案内表示を見落とします。もう少しわかりやすい場所に案内表示を出してもらいたいものです。これは東京メトロへの注文です (同じようなことは、東西線の早稲田駅についても言えますが、こちらは荒川線との乗換駅ではないので、仕方がないでしょうか)。

 実は、昨年の一時期、毎週月曜日に荒川線を使っていました。大東文化大学で講義を終えて早稲田大学での法職課程教室の講義のために移動する際、まずは西台から三田線に乗って西巣鴨で降り、新庚申塚まで歩いて、そこから早稲田までは荒川線に乗っていたのです。三田線と東西線を乗り継いだり、東上線と山手線を乗り継いだりしたこともありますが、三田線と荒川線を使うのが一番早く、しかも安上がりな方法でした。

 タイトルに反して、まだ荒川線の三ノ輪橋までも行っていないのですが、次回に、ということで。


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