狭山丘陵

2017年11月07日 | 埼玉のお散歩
狭山丘陵は、関東造盆地運動によって傾斜している洪積層「狭山層」を基盤とした丘陵で
下末吉海進期に海底となった他は、概ね陸地だったと考えられている場所です。

古多摩川による砂礫や古相模川による堆積物が扇状地状に厚く積もり、台地を形成しました。

古多摩川は、青梅付近からこの丘陵の北側へ流れ、荒川へ向かっていましたが
関東平野の隆起等で流れを南東へ変え、古多摩川流路は入間川などに変わり
新しい流路によって多摩丘陵と分離される形で取り残されたのが狭山丘陵です。

このため、秩父や奥多摩などの山塊とは切り離された高台で、丘陵の周囲に都市が点在する
特異な地勢になっています。


(狭山丘陵。正面はトトロの舞台のひとつ「七国山」のモデル「八国山」)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする