玉湖神社

2017年11月10日 | 東京のお散歩
狭山湖と多摩湖の間の尾根筋にある玉湖神社(たまのうみ ー)は、昭和九年に竣工した神社で
山の神である大山津見命と、水の神である弥都波能賣命が祭神として祀られていました。

東京府水道局の福島甲子三が発案し、明治神宮を造営した技師、大江新太郎による設計で
当初は山口(狭山湖)、村山(多摩湖)の両貯水池(狭山三湖)神域とした府社として造営しましたが
最終的に社格を得ることは出来ませんでした。

遷宮にあたっては、府社大國魂神社(府中市)から宮司が出張して行いました。
また、扁額は徳川宗家16代当主であった家達氏が揮毫しました。

しかし戦後になって、政教分離の原則のもと、行政機関が特定の宗教を祀ることが問題となり
昭和四十二年、みたま遷しが行われ、現在は神様のいない「元神社」として遺されています。







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