浅草寺 久米平内堂

2019年07月30日 | 東京のお散歩
久米平内は、江戸時代の武士で剣に優れていたとされ
一説には首斬り役人だったとも、試し斬り役だったとも
はたまた辻斬りをした浪人だったとも言われています。

晩年、多くの人を殺めた事を悔いて自らの座禅姿を石に刻み
これを浅草寺境内に埋めさせ、石像を踏みつけさせる事で
罪が軽くなるよう願ったものと言われていますが、
一説には仁王座禅の法という、平内が教えていた座禅法の
一種のコマーシャルだったとも言われています。

久米平内という人物も、奉安されている石像の由縁も
正確なことはほとんどわかってはいません。

確かなことは、言葉遊びの好きな江戸っ子たちによって
踏みつけ=文付け(恋文つまりラブレター)に転化し
縁結びの神様として祀られるようになったということ。

当時の堂宇は戦災で焼失したため、昭和五十三年(1978)に
浅草寺開創千三百五十年間記念として浅草観光連盟によって
再建立・寄進されたものです。








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