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みいちゃんとみいちゃんのパパの日記

藤井聡太四段が30勝目

2017年07月06日 | エンタメ

 このあいだ、連勝が止まった時に、「また、7月6日の藤井聡太四段の順位戦を見てしまうのか」、なんて言っていたのですが、結局、夜の11時ごろまで、abemaTVを見てしまいました。

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 これが、将棋の素人がみても、無茶苦茶面白い対局でした。

 相手は、百戦錬磨で「コーヤン流三間飛車」という自分の名前が付いた戦法(王将の周りを駒で囲って守備を固める「穴熊」の攻略戦法)で知られる中田功七段。

 これに、藤井四段は、あえて穴熊を構築して対峙するという、「ワクワクすっぞう!!」みたいなシチュエーションでした(勝利インタビューで、「穴熊攻略が得意なのは知っていたが、自分として、妥協するのは面白くないので、穴熊で行こうと思っていた」と言っていましたね。勝負師ですねぇ)。

 対局は、「コーヤン流三間飛車」(急襲戦法)が炸裂して、夕方には中田七段が七分どおり勝利を決めたような感じだったのですが、ここからが最高に面白かったです。

 藤井四段は「打ち歩詰め」という状態で、猛攻をしのいで、逆転するという、すごい幕切れでした。

 この「打ち歩詰め」なんてルール。恥ずかしながら知りませんでした。持ち駒の歩兵を打って相手の玉将を詰みの状態にするのは反則で、指した途端に反則負けとなる()のです。

 例えば、こんな感じ。(棋譜を使うと、あのなりふり構わず、会社にとって邪魔な人を訴える朝日新聞が10万円請求してくる恐れがあるそうです。したがって、下は棋譜ではなく、単に例を図示した図です。

 

 (※)戦国時代に将兵が寝返って主を討つというのは有りだが、最下級の兵士が寝返って主を討つというのはないとされたため、打ち歩詰めのみが禁じ手になったという説。
 また、歩の駒数は両軍合わせて18枚もあり対局の最終局面において手駒にある確率が非常に高く、それによって勝敗を決することが将棋のゲーム性を著しく損なうからだとの説。等諸説あるようです。

 中田七段は、持ち駒に角と歩しかありませんでしたから、玉の頭に歩打って王手を指すことが反則でできませんが(銀であれば、銀で玉を取れるので「打ち歩詰め」とはならず、反則ではないという更に分からないルール)、逆に前に進める他の駒を一つでも取れれば、あと一、二手で勝負がつくというような、きわどい場面でした。

 この場面が、何手か続きましたから、藤井四段は、相手に前に進める他の駒をいっさい取らせずに、相手の王を詰めて逆転できる作戦を読み切っていたんだと思います。いや~、これには感動しました。

 他にも、プロをうならせる、すごい指し手が、いくつかあったようですから、やっぱり、天才なんでしょう。

 また、負けたとはいえ、中田七段も、三間飛車は、もうプロでは中田七段しか打たなくなってしまった手で、コンピューターソフトでも、形勢不利な戦法と評価されているが、あえて、自分流にこだわったといった感想を言っていたところが泣けますね。ファンになりました。

 そういえば、インタビューでNHKの馬鹿記者が、三間飛車のこと「さんかんびしゃ」といったり、藤井四段のこと「ソウタクン」と呼んだりして、ネットで顰蹙をかってましたね。何ですかね、あのNHK特有の不遜な態度は。早く民営化した方がいいですね。

 ということで、また、次の対局も見てしまうの確実です。


 



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