みいちゃんといっしょ

みいちゃんとみいちゃんのパパの日記

また、無駄なものを買ってしまった。かつ、失敗して無駄を広げてしまった。でも、家の中は狭くしません。CYMA ROYAL ARMY

2019年02月25日 | 物欲

  また、無駄なものを買ってしまいました。かつ、失敗して無駄を広げてしまったのですが、でも、家の中は狭くしません。小物ですから。かつ処分もします...。

 で、無駄をしたのが、

 ミリタリー・ウォッチ の CYMA  ROYAL ARMY 。

 たしか、この間何か、「ミリタリー・ウォッチ」買った気がするのですが、 また、病気がでてしまいました。

 (調べたらちょうど2年前ですね。なら、もう時効ですね。まあ、どこかの国の、ジャバ・ザ・ハットの親戚みたいな人が、「戦争や人倫に関する犯罪は時効がない」とか、寝言を言っているようですから、時効はないのかも。じゃあ、元寇の時に、元のお先棒担いで、攻めてきて、日本の住民を虐殺した責任をまず果たせよ。と、言いたいですね。「モンゴル・朝鮮軍が日本で行った“殺戮”」を参照


 ところで、この「CYMA  ROYAL ARMY」は、スイスの CYMA 社 ではなく、2015年7月に自己破産した、(株)シーマジャパン(埼玉県富士見市)が製造・販売したもののようです( 1862年創業の CYMA も 1966年には会社を清算してしまい、「Cyma」のブランドネームは「Chronos Holding」という資本グループが買取り、現在は創業資本とは別の会社が「CYMA」ブランドの時計を販売しています。)。

 従って、CYMA  ROYAL ARMY も、現在市場に出回っているもの限りだし、サポートも受けられないということでしょう。

 ただ、CYMA のロゴをつかっているので、何らかのライセンスは受けたはずですし(無法国家の中国や韓国じゃないんだから)、後で紹介するとおり、ムーブメントも信頼が置けるスイスのメーカー品です。

(あとで調べたら、ZOZO TOWN の商品説明に「1988年より日本国内にてシーマジャパンがブランド権を取得、製造販売を開始。」と書いてありました。かつての Fender Japan みたいなもんですね。



 


 で、この「CYMA  ROYAL ARMY」は、 第二次世界大戦中の英国陸軍に納品していた軍用時計モデルの復刻版という触れ込みのクォーツウォッチ。

 

 

1945年、ドイツのヴェーゼル郊外のイギリスの部隊。写真提供:Wikipedia

 

 ここからが、今回の悲劇。

  CYMA  ROYAL ARMY シリーズには数種類あるのですが、魔が差して、程度がよくて、価格の安いことに目がくらんで、ボーイズサイズの黒(品番 P19450)を買いました(下の中央のやつ)。

 ところが、あとから、よくよく調べてみると、これは、赤いマークや赤いスモールセコンド針等、オリジナルを現代風にモディファイしたもので、雰囲気的には復刻版とは言えず、送られてきた現物を見ても、おもちゃ感が強すぎて、イメージと合いませんでした。



 

 

 そこで、悩みましたが、気に入らなければ、結局着けなくなってしまうだろうということで、ボーイズサイズは、売り飛ばすことにして、お金の無駄と2度手間にはなりましたが、こちらのモデル(品番 P14540)を再度購入(右端のもの)。



 

 文字盤の退色した感じを、金文字で表現しているなど、一番当時のオリジナル(下の写真)の雰囲気を出しているのではないでしょうか。なんで、これに早く気が付かなかったのか、魔がさすという精神状態がよく分かりません。結局手段(現在選べる選択肢の中で、なるべくコストパフォーマンス良く入手する方法を選択する)と目的(大戦中のオリジナルを忠実に再現した時計が欲しい)が逆転してしまったことに気が付かなかったようです。

    
1940年代の手巻きの CYMA


 では、気を取り直して、今回購入の動機を.....。

 CYMA  ROYAL ARMY シリーズ の元になっているのが、上のオリジナルのCYMA(シーマ)社の時計。

 1940年代、第二次世界大戦中のイギリス軍用スペックに基いて作られた軍用時計(いわゆるミリタリーウオッチ)です。

 当時のイギリス軍用時計に要求されたスペックは、ブラックダイヤル(黒い文字盤)、アラビア数字、夜光塗料が塗布された時・分針、夜光塗料の塗布された秒単位目盛り、鉄道線路状の分目盛り、飛散防止ガラス、そして、ステンレススチールケース。

 文字盤にブロードアローマーク(イギリスの官給品を示す矢印のマーク)を印字。ケースは肉厚な防水対応(WWW=Warter resist Wrist Watch)のスクリューバックに、ハメ殺しのストラップピン。

  ムーブメントは、11.75から13 lignes(1リーニュは2.2558291ミリメートル 現在でもムーブメントの大きさの単位として用いられている)の大きさの15石のもの。

 ケースバックには、W.W.W.の表示(これはイギリス軍が、時計を他の軍事装備と区別するために制定したコードで、単に時計のことを意味した)と太いブロードアローマークを刻印する必要がありました。
 その他に2行の刻印があり、軍用シリアル番号 ( 大文字の後に最大5桁の数字) 2行目に民生用番号 が刻印されている。

 

 この一連のスペックを満たしたイギリス軍用時計を 「The Dirty Dozen」というそうですが、名前の由来と蘊蓄は以下の通りです。


  1940年代(第二次世界大戦中)に、イギリスの国防省(MoD=Ministry of Defence)は、軍人に供用する時計を必要としていたが、民生用時計では、軍の要求を満たさないと考えていた(1939年にイギリスがドイツに宣戦布告したとき、スイスの優れた時計生産能力と競争することができる地元イギリスの時計会社はほとんどなかったため、その部門で部品を製造する人々は空軍と海軍の軍用部品の製造に力を注ぐように求めた)。

 更に、生産量を最大化するために、特定のブランドと提携するのではなく、要求された規格に合わせて時計を製造できる、スイスの製造業者を入札で選ぶ方法をとった。

  軍用時計が遭遇する軍事生活の厳しさのために、非常に厳格な仕様が設定され、最終的に全部で12の時計製造業者が認可され、その結果、ニックネーム「The Dirty Dozen」という時計のグループが生まれた。

 12の製造業者とは、Buren、Cyma、Eterna、Grana、Jaeger Le-Coultre、Lemania、Longines、IWC、Omega、Record、Timor、Vertex。

Photo Credit: Watches Of Knightsbridge


 これらの時計は、すべてクロノメーターレベルに調整され、1945年に納入され、豚皮やキャンバスのストラップがついていた。

  総計約15万本の腕時計がイギリスに輸出され、 "General Service=総合サービス隊"に供給されたが、無線通信事業者や砲兵隊員を含む特殊部隊に配給されたとのこと。 

 現在、これらのアンティーク時計はNATOストラップをつけた状態でコレクションや売買がされているのがほとんどで、しっくりとして見えるが、70年代以前にはこのようなストラップは存在していないことに注意する必要があるとのこと。

NATOベルト仕様

 当時のキャンバスのベルトの復刻版

 豚皮ベルト

 

 では、今回の  CYMA  ROYAL ARMY  のスペックです。

 ケース直径は、38mm。当時のケースサイズと一致しています(この点で、ボーイズサイズは所詮無理だったんですね)。 

 ブラックダイヤル(黒い文字盤)、アラビア数字、夜光塗料が塗布された時・分針、夜光塗料の塗布された秒単位目盛り、鉄道線路状の分目盛り、ステンレススチールケース。文字盤にブロードアローマーク。スクリューバックと、ほぼ忠実に再現されています。

 

 ケースバックには、W.W.W.の表示とブロードアローマーク。

 軍用シリアル番号 ( 大文字の後に最大5桁の数字)に代えて製品番号のP14540。 2行目にシリアル番号と、これも忠実に再現しています。 


 

 

 クオーツのムーブメントは、奢ってスイスのETA製(一流メーカーです)。型番980.163のスモールセコンド用のバージョン。

 さすがに廉価の復刻版では機械式を採用することはできなかったようです。


 

 クォーツムーブメントでも、15石(クオーツ時計には回転部分がない為、3石ぐらいしか使用されないのが普通です)と、当時のスペックを偶然にも満たしているのが面白いですね。

 因みに、四角い形で有名な、BELL&ROSS スクエア も、同じムーブメントをつかっています。20万円とは、ぼり過ぎですね。ムーブメント単体の相場は、5,000円ぐらいのようです。

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 以上、復刻版としての再現度は、ムーブメント以外は、結構頑張っていると思います。

 無駄な回り道をしてしまいましたが、結果は満足いくものとなりました。

 あとは、PIGSKIN の革ベルトでも揃えてみようかと考えています。 


 

 

 

 


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