また、古い機材を買ってしまった!!
なんてカテゴリーはこのブログになかったような。でも、このごろその傾向が強くなっています。
で、今回は、ZOOM S2t ZFX STACK PACKAGE。
どういう経緯か、新品が倉庫に眠っていたようです。
ところで、ZOOM は、製品の名前の付け方が脈絡なくって、覚えられません。今回も、製品の内容を把握するのに、だいぶ時間を要しました。
だって、もうひとつのパッケージの名前が ZOOM C5.1t ZFX Control Package っていうのですから訳が分かりません。5.1って何ですか?tって何ですか?大体なんで小文字なんですか? まあ、こんなところで時間とってもしょうがない。
要はオーディオインターフェイス(S2t)もしくは、コントロールペダルボード(C5.1t)とアンプシミュレータ+エフェクターソフト(ZFX Plug-in)がパックになった製品。
ZFX Plug-in のスペックは、12種のギター・アンプ(フェンダーTwin Reverb '65を再現した「1965 Brigit Amp」、マーシャルJCM800をモデルとした「MS Crunch」、シュアーSM57を再現した「Dynamic 57」など)、5種のベース・アンプ、16種のキャビネット、41種のエフェクトに4種のマイクなどをCPUパワーが許す限り自由自在に接続できるというもの。非力な我が家のモバイルPCでも余裕で動く(AmpliTube 4 は重たい)のではないかと推測されます。
販売開始が、2008年3月、当時の定価が2万4,150円。
同時期、他のソフト(AmpliTube Fender)がソフト単体で30,000円ぐらいしていたのに、オーディオインターフェースがついて、このリーズナブルな価格ということで、当時は話題になっていたようです。
今回目をつけたのは、前回引っ張り出した古い機材、オーディオインターフェイス Roland UA-30 が、あまり調子よくない(プチプチと雑音が入る)ので、安いオーディオインターフェイスが無いかとさがしていたのと、聞きなれない Hi-Z 端子装備とギターアンプのプリ管として有名な真空管「12AX7」が搭載されている、マニアの心をくすぐる魅力的な商品だったからです。
USB給電で真空管が灯るなんて、ちょっと眉唾くさいですが、はったりは効きますね。
入力端子に接続したギター/ベースの信号はTUBEノブを回すことで真空管での増幅レベルを調整したり、SOLID STATEノブを回して真空管とソリッドステートのミックスバランスを調整することができる。
調べてみたら、「12AX7」のヒーター電圧は6.3Vだそうで、USBの5Vでもかろうじて動くみたいです。
一方、「Hi-Z(ハイジー)」 とはインピーダンスが高い、すなわち「ハイインピーダンス」である事を表す略号。
インピーダンスは電圧と電流の比で入出力端子の特性を表すもの。インピーダンスの記号には「Z」を使い、単位には抵抗と同じようにオーム「Ω」を使う。Hi-Z の「Z」はこの意味ですね。
機器の接続を行う際には入力端子の方がそこに接続される出力端子と同じか高いインピーダンス、いわゆる「ロー出しハイ受け」の関係でないと正常に信号が伝達できなくなるとのこと。
エレクトリックギターやエレクトリックベースの出力は通常のマイクよりもかなりインピーダンスが高いため、これに対応した入力端子を使えば、ギターが音ヤセすることなく、レコーディングできると言うことだそうです。
しかし、なんといっても、10年以上前、Windows XP/Vista (32bit)の時代の製品ですから、Windows10でちゃんと動くかが問題です。
インターネットを漁って、下調べをしたところ、普通じゃ動かないようです。
素人さんは手を出さないよう、気を付けましょう!!
ということで、インターネット情報の助力を得て、完動を目指して取り組みます。
この解決方法は、インターネットに結構情報があがっていますが(それでも、数件)、元をたどると、Hispasonic という、スペインの音楽Webポータルのフォーラムでの質問と回答に載っていたようです。その回答(2013年に掲載されている)によれば、「メールでズームに聞いてみたところ、ZFXプラグインのソフトウェアを更新する計画はないが、以下のような方法で解決できるとの回答だった」そうです。
まず最初に、ASIO4ALL(古い機種でもASIOを活用できるドライバーソフト)をインターネットから落としてきてインストールしておきます(これは、Roland UA-30 の時も役立ちました)。
1.ソフトのCDが製品にはついていますが、ZOOMのサイトから、最新版の ZFX Plug-in をダウンロードしてインストールします。
2.ZFX Plug-in という、アンプシミュレータ+エフェクターソフトは普通にインストールされます(32bitのVSTのプラグインも勝手に Steinburgの Cubase LE4 ディレクトリにインストールされます)。
3. ASIO オーディオドライバのインストールにさしかかると、エラーメッセージが出て止まってしまいます。
C:\Program Files (x86)\ZOOM\S2t C5.1t Driverの zms2c5setup.exe を実行中にとまっていました。これでは何が原因かよくわかりません。
4.そこで、「OK(インストールをやめるという意味)」を押し 、Finish を押して、インストール作業をやめ、エクスプローラーで、C:\Program Files (x86)\ZOOM\S2t C5.1t Driverにある「zms2c5ap.dll」をC:\Windows\SysWOW64 にコピーしてやります。
なんだ、ドライバーもちゃんとインストールされているではないですか。
5.ここで、S2t 本体とPCをUSBケーブルでつなぎます(説明書ではドライバがインストされるまでは絶対にUSBケーブルを差さないようにと、しつこく注意書きがされています。一応ドライバは準備できているのだから、ここでつなぐべきでしょうとの考えです)。
6.しばらく待つと、PCに S2t が認識され準備ができた旨のパネルメッセージ(WindowsのOSからの)が出ますので、デスクトップにできている FZX Plug-in のアイコンをクリックして起動します。
7.ここでも「なんかのオーディオドライバーがない」とかいうパネルメッセージが2回出ますが、OKを押して先に進みます。
8.最後に下のようなエラーメッセージがでますが、OKを押すと見事ソフトが起動します。
やったー!!
結局、ZOOM が用意している ASIO ドライバー(同じS2t C5.1t Driverディレクトリに作られている「zms2c5aso.dll」というのがおそらくそれだと思われます) が64bitに対応しておらず、動かないのではないかと推察します。
9.ただし、上のメッセージの通り、ASIO ドライバーを認識していませんから、PCに 音も送られていないし、S2t から音が出ません。
10.そこで、メニューの Device を開き、予め入れてある ASIO4ALL を選択し、ASIO4ALL の設定画面(同じくDeviseメニューのDevice Setting を開く)で、Windows内蔵ドライバから ASIO4ALL に切り替えてあげればOKです(なかなか切り替わらない~▶ボタンが有効にならない~場合は、いったん他のドライバを指定してあげて、もう一回ASIO4ALLを指定してあげるか、FZX Plug-in を再起動すれば、ASIO ドライバ が ASIO4ALL に切り替わります)。
ここで、次の問題が発生します。S2t につないだ エクスプレッションペダルを FZX Plug-in が認識してくれません。
この問題は、先ほどの Hispasonic のフォーラムでも既に指摘されており、以下の通りの情報ですが、スペイン語の自動翻訳なので、不正確です。
LLego años tarde jajaja, pero yo conseguí despues de mirar en 50 sitios una solución: crear una maquina virtual con windows virual pc, incluso ahy una ya hecha llamada windows xp mode para windows 7 64bits. Una vez tengas el xp virtual, instalas ahi los drivers de 32 bits, y te reconoce la pedalera como controladora midi, en la pestaña usb buscas la pedalera y le das a adjuntar, y ya puedes incluso cerrar la maquina virtual y usar tu pedalera en 64 bits
「イワン 2018年6月8日
私は年寄りです ハハハ、50か所のソリューションを調べた結果、Windowsの仮想PCを使用して仮想マシンを作成し、Windows 7 64ビット用の既製のWindows XPモードを作成しました。仮想XPを取得したら、そこに32ビットドライバーをインストールします。ペダルボードは、MIDIコントローラーとして認識します。USBタブでペダルボードを探して接続すると、仮想マシンを閉じて64ビットにしてもペダルボードを使用することもできます。
つまり、Windows 10 の64ビット版 Pro などに装備されている、仮想化機能「Hyper-V」をつかって32bitのOSをインストールして、そこからドライバーをいれれば、64bit 版の Windows10 などに戻しても、ベダルボードが使えますよ。ということですね。途中にある「USBタブ」というのが理解できませんが、とにかく、最後までインストールできれば、64bit でも動くということでしょうか。
ということで、S2t C5.1t Driverディレクトリ にある、dll、sys、cpl ファイルをすべて、C:\Windows\SysWOW64 にコピーしてみたのですが、結果はだめでした。
そこで、また、KORG AX3000G の登場です。MIDI の CC 情報で FZX Plug-in のペダルエフェクトを動かそうという試みです。このあいだ 、アンプ・モデリングソフトの JamVOX III の VOX WAH をエクスプレッションペダルで、操作するのに、AX3000G を使って MIDI の CC 信号を送ってコントロールした方法です。
ところが、どうも、S2t と PC との間で、MIDI の信号がうまく伝わっていないようです。Ableton Live の 設定画面では、MIDI デバイス(ZOOM S2t C5.1t)として認識はされているのですが、信号が来ていません。
そこで、インターネットを探し回ったところ、NetVST というローカル・エリア・ネットワークを介した仮想オーディオエフェクトとシンセサイザーのプラグインを使用する host ソフトがありました。
32bit 版のVST も動かせるので、これを利用してみることに。
32-bit Windows programs (NetVSTHost plus NetFilter and NetSynth plugins) をダウンロードし、インストール といっても指示通り手動でコピーするだけ。
-
NetVSTHost.exeを起動。
-
Devices menu から Network をクリック、Network parameters ダイアログがでます。
- デフォルトのままで、[ OK ]ボタンをクリックします。
- Windows のファイアーウォールの警告がでるので[アクセスを許可]をクリックします。
- ファイルメニューからNew Effect…“をクリック
- C:\Program Files (x86)\Steinburg\Cubase LE 4 \VST plugins にある「ZOOM ZFX Plug-in.dll」を選択して開くと、小さなウィンドウが表示され、プラグインに関する情報が表示されます。
- Device メニューからWAVを選択し、Output port 欄から出力のASIOドライバーを指定します。ここでも、ASIO4ALL を指定します。
- メニューアイコンバーからAudio/Network(RUN)スイッチ(🔉スピーカーアイコン)を押し、ZFX Plug-in から音声出力させます。
- VST's custom GUI スイッチを押すと、 ZFX Plug-in の画面が出ます。
試しに、Device メニューからMIDIを選択し、Input Port を ZOOM S2t C5.1t に指定してみましたが、やはり、エクスプレッションペダルは認識せず、No MIDI の表示に戻ってしまいます。
そこで、最期の手段で Input Port を KORG AX3000G のMIDI OUT のデバイス(たとえば、YAMAHA UX-16 なら Yamaha USB-MIDI Driver(WDM))を指定してやれば、CC4番でコントロールできます。
このとき、ZFX Plug-in のCONTROL ボタンを押して、CONTROL SETTING の MIDI ボタンを点灯させる(S2t 内部のMIDI信号ではなく、外部のMIDIでコントロールさせる)必要があります。
32bit で動くVST でなら、外からのMIDI信号は受け付けるということがわかりましたが、スタンドアローンでは駄目、S2tのUSB経由でも駄目というのは、どういう理由なのかがわかりません。
とにかく、なんとか、たどり着きましたが、まだまだ、研究が必要のようです。
う~ん楽しい!!