梅雨のような天気の合間を縫って(この頃の週間天気予報は精度が上がって予定が立てやすい)1泊旅行に出かけました。
最初の目的地は秩父方面。いつもは八王子インターから一般道を行くところを、今回は圏央道を進みます。
狭山PAでトイレ休憩。
PA定番のツバメの巣がありました。
最初の目的地は芝桜で有名な羊山公園。広さ1330平方メートルの敷地に約1万株の花菖蒲が咲いているというので来てみたのですが、跡形もありません。もちろん人もいません。
Xを見ると【更新日:2020年6月12日】で、「例年6月下旬頃~7月上旬までが見頃となります」とあるので、早すぎたのか。それともコロナを口実にやめてしまったのか(2020年ごろを境に、開花情報が一切ない)?
ないものは見れないので、諦めてお昼にすることに。羊山公園の入り口、10割蕎麦とあったので、「そば処 紡(つむぎ)」さんに入ってみました。
2代目が打ったという蕎麦をいただきました(先代は玄関で涼んでいて車を誘導してくれました)。もり蕎麦(1,000円)、かき揚げ(300円)なかなかの味でした。
次の目的地は、前来たときにナビで探索してもグルグル回わるだけで、とうとうたどり着けなかった「美の山公園」へ。秩父市と皆野町にまたがる標高581.5mの「蓑山(みのやま)」山頂 を整備した公園。 皆野町役場前の信号からは一本道なのが事前に分かっていたので、ここを目印に林道をぐるぐる登って無事到着。
秩父の町を一望できる絶景です。
家を探しに何度か通ったので、まるで故郷かのようにランドマークが分かります。
反対側の展望台からは、霞がかかっていなければ、赤城山や男体山まで望めるようです。
この公園の見どころは、山の斜面に咲くアジサイ。7,500㎡にアジサイ、ガクアジサイ、セイヨウアジサイ等3,500株程が植栽されているそうです。
標高が高いためか、見頃は7月上旬頃から中旬頃だそうで、残念ながらちょっと早かったですね。
これが満開になったら、さぞかし見事だと思いますが、それでも結構楽しめました(人もいないしね)。
次は、長瀞渓谷にある埼玉県立「自然の博物館」へ。
エントランスに強大なサメが浮かんでいます。
カルカロドン メガロドンという15mもある巨大サメだそうで、昭和61年(1986年)に、このサメの歯化石73本が、埼玉県深谷市の荒川河床に分布する約1000万年前の地層(比企層群土塩層)から発見されたのだそうです。
もう一つの売りが、大野原から出土した海獣「パレオパラドキシア」の化石。
2800万~1100万年前に生息していたジュゴンに似た生態の哺乳類。国内でこれまで6体が見つかっているが、8割以上の完全な骨格がないため、生態が分からず、「パレオ(=古代の)」と「パラドックス(=矛盾)」ということばを組み合わせて名付けられた。
前に行った秩父の北、赤平川沿いの「おがの化石館」とここの化石が全身化石として有名なのだそうです。
約1万年前、最終氷期が終わると海面が急激に上昇し、6千年前(縄文時代前期)頃になると、現在の埼玉県の荒川、元荒川、中川などの一部の流域は海底に沈んで海になって、古秩父湾とよばれていました。 約 1500 万年前には、古秩父湾東縁が隆起し、湾 は消滅。 この際に隆起した地域が現在の外秩父山地の原型となっているそうです。
映画ジュラシックパークに出てきた、チーター並みの速さで走ることができるガリミムス ブラツス。
小型で頭でっかちなアケボノゾウは約250万年前から100万年前まで繁栄していたと考えられ狭山市で化石が発見された。
この博物館の「はく製」はどれも生き生きとして可愛いのが特徴でした。きっと動物が大好きな愛情深い剥製師さんが作ったものが多いのかなと思いました。その所為か、はく製に触れるコーナーまでありました。
見学を終えて、長瀞渓谷の岩畳へ出て見ます。「月の石もみじ公園」というところから河原に下りて行きました。アポロの月の石でも展示してあるのかと思ったら、高浜虚子の詩句「ここに我句を留むべき月の石」が刻まれた石碑があり、これが「月の石」の名前の由来となっているそうです。
岩畳は結晶片岩が荒川の流れによって侵食されてできた河成段丘。 激しい川の流れによって川原の礫(れき)に覆われておらず、岩盤がむき出しになっている(岩石段丘)。
さて、ここから今日の宿泊地、深谷に向かいますが、途中の「ふかや花園プレミアム・アウトレット 」の成城石井で酒やつまみなどを購入。品ぞろえも悪くただ値段が高いだけでした。
世界初出店となるコルグショップ KORG OUTLET があったようですが、何の予備知識もなかったのでスルーしてしまいました。
みんなここに何を期待してやってくるのですかね。早晩ゴーストタウンになるような気がします。
宿泊は、深谷の「国済寺天然温泉 ハナホテル 深谷 & スパ」
スパの利用客がひっきりなしに出入りしていて、駐車場は結構満杯でした。
夕飯は予定していた店がなんと、テイクアウト専門で午後三時で閉店という予想外の展開に、飛び込みで「がってん食堂大島屋」に入店。
ただの飲み屋のファミレスチェーン店で失敗しました。
これとお酒で4,500円ぐらいふんだくられました。刺身は薄いし、白エビはスカスカ、天ぷらは冷凍ものを揚げただけ、ご飯は3等米という感じ。Googleマップや食べログの口コミはインチキ臭いですね。
ホテルの部屋は微調節ができないエアコンで、つけると寒いし、止めると寝苦しいという、お世辞にも快適という感じではない部屋でした(特にこの日は昼間32度まであがっていましたので、なおさらです)。それでも昼間の疲れが出て早くに就寝しました。
翌日、恒例の朝の散歩に出ます。近くの「東公園(あづまこうえん)」に行きましたが、朝から日差しがきついです。
公園のすぐ南を「湘南新宿ライン」が走っています。なんで、埼玉を走るこの鉄道が「湘南新宿」なのか意味不明ですが、、山手線(山手貨物線)の池袋駅 - 大崎駅間を経由し、東北本線(東北貨物線)および高崎線と、東海道本線(東海道線)および横須賀線を直通運転する電車だそうです。そういえば通勤電車にまじって貨物列車が走っていました。
朝食は隣に建っている「美肌の湯」の食堂でバイキング。なかなか良かったです。これで1泊4,900円では文句言えませんね。
さて、身支度を整えチェックアウトして、30分ほど走り、熊谷市のアジサイ寺として有名な「能護寺」に行きました。
天平15年(743年)に国家安穏・万民豊楽と五穀豊穣を祈願のため行基上人が開山し、後に弘法大師空海が再建されたと伝えられています。
近年、妻沼(めぬま 利根川はすぐそこで沼がかつてあったようです)の「あじさい寺」として親しまれ、境内に50種類800株をこえる色とりどりのあじさいが咲いています。
鐘楼の鐘は、元禄14年(1701年)に鋳造。乳の間(ちのま 鐘の上方の、疣(いぼ)状の突起が並んでいる部分)に百字真言の梵字が鋳込まれているのが特徴。
さて、恒例の野菜の買い出しですが、道の駅より農産物直売所の方が安くて品質も良いことが多いので、来る途中で見かけたファーマーズマーケットの「あけと農産物直売所」に寄りました。
なんだか朝からみんなすごい勢いでトウモロコシや深谷名物ネギを多量に買っていました。
こちらも釣られて、多量に買い込みました。どれも安くていいものでした。
このあと予定では、嵐山渓谷で遊ぶつもりでしたが、気温が35度にもなるとの予想で体力が持ちそうもないので、また、次の機会ということで諦めてそのまま家路につきました。