世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

日本人とは

2014年05月15日 | 国際
どうも世界のきな臭さが増している。


あのベトナムでも反中の暴動が起きた。

もちろん中国のせいだが。

あのというのは、同じ社会主義国なのにどうして仲が悪いのだろうか。


どうやら中国はアメリカ以上に世界の嫌われ者らしい。



尖閣でも同じことが起きているのに

日本ではなぜ暴動は起きないのか。


第二次世界大戦でギャフンと言わされ、

学生パワーも70年安保闘争で潰されてしまった。


その後は、空前の経済成長を遂げ

ものの豊かさとともに日本人の牙は完全に抜かれてしまったのだろう。



日本人は太古の昔から調和の精神を培い、

勤勉を由としてきた。


正直さと精緻さのもとに技術力と信頼性を勝ち取ったのだ。



国を比較するのにはいくつかの基準が設けられている。

経済成長時代の豊かさの基準はGNP(国民総生産)だった。


ところが、心の豊かさを示すGNH(国民総幸福度)がブータンから示されると

雪崩をうって豊かさの方向性が変わっていった。


いま、GNMなるものを設けて測るとするならば

日本は世界一になるだろう。


GNM(Gross National Moral) とは国民総道徳度とでもいおうか、

ボクが勝手に作ったものだ。


東北の大震災での日本人の行動は世界で高く評価された。

「もったいない」や「おもてなし」の精神も日本の道徳観に基づくものだろう。


日本でも原発反対などのデモが散発的には行われているが

非常に整然としていて、お祭りイベント的なものになってしまっているようだ。


シュプレヒコールの声も小さい。

ジグザグでももない。


暴力や破壊工作はいけない。

70年代までの学生運動も、

リンチや内ゲバ、テロ行為になって大衆から見放されていった。


ボクも、ゲバ棒を持ち、火炎瓶を投げたクチだから身をもって体験している。

だが、若さのエネルギーを発散するには不謹慎ながら最高だったのだ。


今の若者は(あまり使いたくない言葉だが)

エネルギーを封印されているようで可哀想に映る。



日本においては、

憲法21条1項で、

「集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、 これを保障する。」とされている。


憲法(19条)の思想・良心の自由もある。


だから、暴力に訴えなくてもいろんな形で意見を訴えることができる。


だが、国境を越えて押し寄せてくる圧力にはどう対抗すればいいのか。


特に、上記の自由のない国においては尚の事だ。


先日上海に行った時にも、

若者たちが10人ほどたむろしているだけで、

公安が二人寄ってきて監視している光景に出くわした。


中国国内においてもウイグル人やチベット人は差別のもとに置かれている。

雲南省に住む約900人のウイグル人が忽然と姿を消されている。


嘘とごまかしとゴリ押しがまかり通る国につける薬はあるのか。




もうひとつ、

ベトナムは平均年齢が28歳とも言われる若者の国だ。

一方日本人の平均年齢は、47歳という。


エネルギーが違うわけだ。



大人の国と子供の国といえば、日本には聞こえはいいが、

良し悪しは別としてこれが成熟国家(年寄り国家)と新興国(若者国家)の違いの表れの一つだろう。

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