国境ベトナム2.MPG
途中から降り出した激しい雨の中を、
ボクの不安を乗せたままバスは漆黒の闇の中を進んだ。
それでも、深い眠りに落ちていたボクは車内のざわめきに起こされた。
あたりはすでに明るくなっていて、雨も上がってはいたが、
厚い雲で覆われて、またいつ降り出してくるかもしれない気配だ。
男が何やら叫びながら外へ出るように手で合図をしている。
訳も分からないまま乗客は眠い目をこすりながら、
ぞろぞろと導かれるままに歩き始める。
どうやら国境らしい。
建物はあるのだが、中には入らず外で待たされる。
制服を着た役人が数人立っている。
やがて、パスポートをまとめて持った役人が現れ、
名前を呼びながら一人ひとりに渡し始める。
ボクのパスポートもあった。
ホッとした。
すでにスタンプは押してある。
あの$3は、役人たちの賄賂だったのか?
荷物の検査は一切ない。
どうやらベトナムからの出国は出来たようだ。
さて、ラオスへの入国は?
乗客たちはそのまままた歩き出した。
まるで難民になった気分だ。
坂を下ると、遠くに別の建物が見えてきた。
あそこが、ラオスのイミグレなのだろう。
やれやれ。
途中から降り出した激しい雨の中を、
ボクの不安を乗せたままバスは漆黒の闇の中を進んだ。
それでも、深い眠りに落ちていたボクは車内のざわめきに起こされた。
あたりはすでに明るくなっていて、雨も上がってはいたが、
厚い雲で覆われて、またいつ降り出してくるかもしれない気配だ。
男が何やら叫びながら外へ出るように手で合図をしている。
訳も分からないまま乗客は眠い目をこすりながら、
ぞろぞろと導かれるままに歩き始める。
どうやら国境らしい。
建物はあるのだが、中には入らず外で待たされる。
制服を着た役人が数人立っている。
やがて、パスポートをまとめて持った役人が現れ、
名前を呼びながら一人ひとりに渡し始める。
ボクのパスポートもあった。
ホッとした。
すでにスタンプは押してある。
あの$3は、役人たちの賄賂だったのか?
荷物の検査は一切ない。
どうやらベトナムからの出国は出来たようだ。
さて、ラオスへの入国は?
乗客たちはそのまままた歩き出した。
まるで難民になった気分だ。
坂を下ると、遠くに別の建物が見えてきた。
あそこが、ラオスのイミグレなのだろう。
やれやれ。