世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

イミグレ

2010年06月27日 | 国際
国境ベトナム2.MPG






途中から降り出した激しい雨の中を、

ボクの不安を乗せたままバスは漆黒の闇の中を進んだ。



それでも、深い眠りに落ちていたボクは車内のざわめきに起こされた。


あたりはすでに明るくなっていて、雨も上がってはいたが、

厚い雲で覆われて、またいつ降り出してくるかもしれない気配だ。


男が何やら叫びながら外へ出るように手で合図をしている。



訳も分からないまま乗客は眠い目をこすりながら、

ぞろぞろと導かれるままに歩き始める。



どうやら国境らしい。


建物はあるのだが、中には入らず外で待たされる。


制服を着た役人が数人立っている。



やがて、パスポートをまとめて持った役人が現れ、

名前を呼びながら一人ひとりに渡し始める。


ボクのパスポートもあった。

ホッとした。


すでにスタンプは押してある。



あの$3は、役人たちの賄賂だったのか?

荷物の検査は一切ない。



どうやらベトナムからの出国は出来たようだ。


さて、ラオスへの入国は?


乗客たちはそのまままた歩き出した。

まるで難民になった気分だ。



坂を下ると、遠くに別の建物が見えてきた。

あそこが、ラオスのイミグレなのだろう。


やれやれ。





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