世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

花桃

2007年03月12日 | 
うちの庭の桃の花も開花した。

啓蟄を待たず、今年はいつになく気ぜわしく虫たちの蠢動が始まっている。

凍てつくような寒さもなく、一見暖冬はありがたく思える。

しかし、本当の寒さを知らない虫や草木はどうなのだろう。

阿蘇では野焼きも始まっている。今週末は火祭りもある。

焼き尽くすことで、害虫を退治し、芽立ちをよくするという。

枯れ草の原野が一旦真っ黒と化す。
その後、一雨ごとに爽やかに緑の絨毯へと変貌していく。

人間にも同じことが言えまいか。

温室育ちや無菌室育ちの大人たち、親、子供たち。

一見健やかに育っている。

だけど、一旦社会の寒風に晒され嵐にもまれたとき、彼らは耐えられるだろうか。

日光に当たると病を引き起こす子供たちの姿を、TVで見たことがある。
外出するときには、宇宙服みたいなコスチュームで頭からスッポリと完全防御する。
お気の毒だが、人生の厳しい冬を知らない人たちも、目に見えない宇宙服を纏っているのだろうか。
それとも、一生、温室や無菌室で過ごそうというのか。

「冬来たりなば、春遠からじ」

冬がなければ、本当の春もこない。

寒風に晒され嵐にもまれた分だけ、逞しくそして優しくなれる。

四季のある日本はそれだけでも美しい。

早春の中、ちょっぴり厳しい寒さ(苦労)を求めて旅に出るのも、乙なものかも。
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