世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

結局は、男と女の問題!?

2011年10月18日 | 社会
「大変重いものを背負われましたね」



開口一番、責任者の男性は


こう声をかけてくれた。






もう


ボクの手には負えないと判断し



『ホームレス自立支援センター』 に連絡を入れた。





事の重大さを感じたのか


すぐにそこの責任者の方が駆けつけて来てくれたのだ。





状況を話すと


「とにかく子供たちのことを最優先に考えましょう」


といって、



児童相談所へ掛け合うという。




一日も早く

学校へ通える環境を作ってやらなければならない。






母親は



一時、シェルターへ入ってもらい



再就職支援を行うらしい。





その間


生活保護の手続きもあるだろう。


子供たちと一緒に暮らせる


住居の確保も必要だろう。






事ここに及んでは


こういったことを


テキパキと進めなくてはならない。





子供を路頭に迷わすわけにはいかない。







ボクのホテルで


住み込みで仕事をしてもらうのがいいと思うが




それにもそれなりの手続きと


周到な準備が必要だ。






そうしなければ



店としてやっていけないし

後々モメルことになることは必至だ。









夕方

児童相談所へ連絡を入れてくれた



「ホームレ自立支援センター」 の責任者から連絡が入った。








彼が言うに、




母親は


以前から教育委員会を通じて


ソーシャルワーカーが相談にのっていたという。






ところが


いざとなったら



「西原村の友人のところに行くから心配ない」



と聞いていたと




ソーシャルワーカーは言う。





「家を追い出されたら


いつでも来ていいよ」



と、西原の友人(ボクのこと)から


声をかけてもらっていたと。





だから


安心して何ら手を打っていなかった。





話が微妙に違う。






やはり



件(くだん)の 「男」 の出まかせだったらしい。





思った通りだ。



すべて 「男」 が糸を引いている。



まったく頼りない 「男」 に


母親は頼り切っているらしい。







どうやら

「男」 は


母親から頼りにされているのいいことに




借金返済を



母親の売り上げや子ども手当で


賄っていたと推測する。




そうでなければ


まじめに働いていて


手当も出るのに




やっていけないはずがない。





結局は



体の関係を持ち


借金まみれの


頼りない 「男」 に





頼り切ってしまった母親にも

大いに責任がある。





「あなたは利用されていたんです」


と、責任者の方はボクに言った。






そうでなければ


こうなることは予想がついていただけに



もっと早めに手を打つことはできたはずだ。








結局


ソーシャルワーカーの人の働きで



母子ともども


「母子ホーム」 に


一時身を寄せることになった。





そして


同時に生活保護の申請もするという。








そうして昨夜



身の回りの物だけを持って

ボクの家を引き上げていった。





多くの家財道具は残されたままだ。






とりあえずは一安心、か?



母子をホームレスにしないでは済むようだ。




子供たちも


学校に通えるようになるだろう。






それに


一時的だろうが



「男」 から引き離すことができる。









いずれにせよ


これからは




こうした生活困窮者が増えるだろう。





ボクの周りにも


生活保護を受けている人は多い。





3兆7千万円という国民の税金が


生活保護費に費やされ



財政をひっ迫させている。






働く気もなく

生活保護費で興遊に耽るい輩も多いと聞く。




生活保護の申請は



増加の一途だ。




いささか疑問は残る。



そのうち破たんするかもしれない。








いずれにせよ



日本の福祉制度の一端を


今回の出来事をを通じて


現実の生活として垣間見ることになった。







加えて



男と女の愛憎劇が


裏に潜んでいることも分かった。





どんな物語も



結局はそこに落ち着くことが多い。





借金まみれの 「男」 も


今後もその母親に必要に絡んでくるだろう。




ボクの友人でもあり


彼から目は話せない。






母子の行方は



まだまだ予断を許さない状況にある。




彼女はまだ若い。



子供たちの将来もこれからだ。





何とか再起を図り



自立していってほしいと願う。









【補足】


今回の一件で



ボクは大きな犠牲を払ってしまった。




涙なくしては語れない


大きな出来事が…。








実は








この日










大切なデートの約束があったのだ。






やっと、やっと口説いた女の子との


初めてのデートの日だった。





なのに





なのに






結局



誘ったボクのほうから






ドタキャンすることに。(涙)




「急な仕事が入った、ゴメン!」 と言って。






とても


そんな時間も取れなかったし



そんな気にもなれなかった。






もうきっと彼女は



二度とボクとデートしてくれないだろう(号泣)。







【補足の補足】


やっぱり

あらゆる事件の裏には




必ず男と女の問題が潜んでいる。



これは


真実だ。

   (エルキュール・ポワロ)

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