世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

ハラールパーティ

2014年06月19日 | 国際
スペインのアルヘシラスからジブラルタル海峡の荒波を船でわたり、

モロッコのタンジェに着いた翌日からラマダーンが始まった。


それから一ヶ月、チュニジア、エジプト、ケニア、タンザニアとアフリカを回り、

インドを経てモルジブに渡るまでラマダーンの中にどっぷり浸かっていた。


それは、イスラム教徒ではない自分にとっては関係ないことのように思えた。

外国人向けのレストランは開いていたし、ビールだって飲むことはできた。


だが、現地のイスラム教徒は時にイラつき、冷たい視線をボクに投げかけた。


そんな折、モロッコのカサブランカでボクは襲撃を受けた。


多分ボクのとった軽率な行動が彼らを挑発(provoke)したのかもしれない。




ラマダーン月の日の出から日没までのあいだ、

イスラム教徒の義務の一つ「断食(サウム)」として、飲食を絶つことが行われる。


断食期間中に禁止されている行為は、

飲食、喫煙、性行為、投薬(ただし健康上支障をきたす者は断食が免除されるので、投薬もやむをえない)、

故意に物を吐く事などである。


断食といっても1ヶ月間という期間を完全に絶食するわけではなく、

日没から日の出までの間(=夕方以降から翌未明まで)に一日分の食事を摂る。


この食事はふだんよりも水分を多くした大麦粥であったり、ヤギのミルクを飲んだりする。

断食はヒジュラの道中の苦難を追体験するために行われるものである。

したがって、飲食物の摂取量を減らすことや、苦痛をえることじたいが目的ではない。

あくまで宗教的な試練として課される。

また、食べ物に対するありがたみを感じさせるためとも言われている。


日没になれば、すぐに食事を摂り、

日が昇るぎりぎりまで食事を摂っている事が良いとされ、

日没後も念のためにしばらく飲食を控えたり、

日が昇るはるかに前から飲食を止めたりする事はふさわしくないとされている。



むしろラマダーン中は日が沈んでいる間に食い溜めをするため

(そのために日が出ていない時刻に人を起こす者が巡回していることさえある)

夜食が盛大になり、

通常より食糧品の売れ行きが良くなったり太る人が多くなるといわれる。




今年は、6月30日からラマダーンが始まる。

日本にいるイスラム教徒にとっても、それは例外ではない。


上記の苦い経験を踏まえて、

あえてそのラマダーン期間中にパーティを開くことにした。




これは彼らを冒涜するものではない。


目的は、宗教を理解し尊重し、

お互いの文化を知り、コミュニケーションを図ることにある。


メニューは、インドのハラール料理になる。


ハラール(Halāl) は、イスラム法で許された項目をいう。

主にイスラム法上で食べられる物のことを表す。


当日はインド人の方が手作りで提供される。


      昨日行ったインド料理の店




   これらの料理はハラール料理とはまた別です



7月5日、夜8時から(日が沈んで)ハラール料理が振舞われる。


是非これを機会に体験してください。


みなさんも味わってみてはいかかがですか。


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