世界銀行では毎年7月1日に所得別国別分類を見直し、発表しています。今年の見直しでは、予想された通り、カンボジアがこれまでの低所得国から卒業し、低中所得国に格上げとなりました。所得分類は、原則として一人当たり国民総所得(GNI)を基準として決定されます。今年の基準は、2015年の一人当たりGNIで見て、低所得国(Low-income economies)が1025ドル以下、低中所得国(Lower-middle-income economies)が1026ドル~4035ドル、高中所得国(Upper-middle-income economies)が4036ドル~1万2475ドル、高所得国(High-income economies)が1万2476ドル以上となっています。カンボジアの2015年の一人当たりGNIは1070ドルでした。2010年には750ドルでしたので、5年で43%増加したこととなります。カンボジアが入った低中所得国のグループには、フィリピン(3540ドル)、インドネシア(3440ドル)、ベトナム(1980ドル)、インド(1590ドル)、ミャンマー(1280ドル:2014年)等も属しています。ちなみに日本は3万6680ドルです。
なお、今回の格上げによる影響は当面限定的なものと見られます。カンボジアは引き続き国連により「後発開発途上国(LDC)」に分類されており、日米欧等の特別特恵関税等の対象となっています。LDCの見直しは3年に一度ということもあり、カンボジアがLDCから卒業するのは早くとも2024年になるものと予測しています。
世界銀行のサイト(英文です)
https://datahelpdesk.worldbank.org/knowledgebase/articles/906519-world-bank-country-and-lending-groups
国連の後発開発途上国(LDC)に関するサイト(英文です)
http://unohrlls.org/about-ldcs/criteria-for-ldcs/
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なお、今回の格上げによる影響は当面限定的なものと見られます。カンボジアは引き続き国連により「後発開発途上国(LDC)」に分類されており、日米欧等の特別特恵関税等の対象となっています。LDCの見直しは3年に一度ということもあり、カンボジアがLDCから卒業するのは早くとも2024年になるものと予測しています。
世界銀行のサイト(英文です)
https://datahelpdesk.worldbank.org/knowledgebase/articles/906519-world-bank-country-and-lending-groups
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